土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

九十九折りの先に石像大寺院、壺阪寺。

2010年05月11日 | 奈良の古寺巡り
壺阪寺
小嶋寺を辞して、高取壷阪山を目指します。高取山に続くこの道は、まさに九十
九折り。大した距離ではないのですが、観光バスの往来が頻繁です。西国三十三
カ所観音霊場ということで、お遍路姿のグループが目立ち、土曜日ということで
しょうか参拝者の数はハンパではありません。

真言宗のお寺です。正式名壺阪山 平等王院 南法華寺。
開創1300年大宝三年(703)元興寺の僧弁基上人が草創。
西国三十三カ所観音霊場第6番目札所。
お里澤市の物語で有名な、壺阪霊験記が語る観音霊験の奇跡で、眼病に霊験があ
ると伝わる十一面千手観音菩薩坐像を本尊とします。

境内は山岳寺院特有の伽藍配置、要するに規則性はありません。相当難しいグラ
ンドデザインだったことでしょう。新旧伽藍が混在していますが派手さ加減は否
めません。にもまして、大石造仏群のオンパレード、白く輝く石造は迫力満点で
す。

仁王門と左右に立つ金剛力士。





仁王門下に壺阪寺石標。


多宝塔
平成14年完成の新しい多宝塔です。本尊は平安時代の大日如来坐像。
お像は、密教作法の総てに及ぶ取り決め儀軌に則った造形です。お顔の一部とお
体の一部に漆箔が残っていますが剥落が劇しいようです。宝冠や瓔珞は質素です
が毅然とした美があります。写真は撮りましたがボケボケでお見せ出来ません。


灌頂堂
旧堂の部材を使用し、現在のお堂を再建。平成17年に完成。
本尊は十一面千手観音菩薩坐像。豊臣秀長とその家臣本多俊像を安置しています。


三重塔
室町時代再建の塔です。朱や緑に彩られた堂宇群の中での古色は一際目立ちます。






礼堂と本堂八角円堂
この両堂は軒同士が入り込んでいて、入堂すると一体感があります。
八角円堂中央一際高い須弥壇に本尊十一面千手観音菩薩が座し、参拝の皆さんは
寄り添うように手を合わされています。一見檀像風のこのお像はお顔や枝手、頭
上のお顔にも彩色が残りさすが「眼の佛」といわれるように、やや大きめの半眼
にはハッキリとした意志を感じます。


慈眼堂
阿弥陀堂後に建立されたお堂。このお堂の横に澤市投身の谷があります。


中興堂


大釈迦釈迦如来石像
身丈10m。
お前立に右文殊菩薩石像 身丈3m、左普賢菩薩石像 身丈3m。中央十一面千手
観音菩薩像 身丈3.3m。釈迦三尊に観音菩薩が組まれている珍しい形態。
当寺の大石像群はインドハンセン病救済事業の縁でインドから招来したものだそ
うです。


大観音菩薩石像
全高20m、総重量1200tといいます。なにしろ大きい。青空に映える真っ白な石像
は、何ものにもかえ難い浄土荘厳ではないでしょうか。








釈迦大涅槃石像
全長8mの涅槃像で後方に大観音菩薩石像が見えます。取り巻く群衆もいつか彫
像してほしいですね。




めがね供養観音石像
名前の通り、使用済みのめがね、コンタクト供養観音で、台座に奉納供養されま
す。


大石堂
アジャンタ石窟寺院をモデルとした総重量1,500tにおよぶ壮大な石の納骨永代供
養堂。




境内にはいたるところで風車が心地よい音を響かせています。


全貌ではありませんが境内の一部です。


なにしろ凄い山岳寺院の印象でした。