土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

平等寺は曹洞宗のお寺と聞きましたが…。

2010年07月21日 | 奈良の古寺巡り
玄賓庵から檜原神社に戻り、対向車が来たらどうしょうかとビビりながら元来た
細い凸凹道を戻ります。一旦169号に出て大神神社南の一本道を平等寺に向かい
ます。道はやっぱり狭いです。

[ 平等寺 ]
山号三輪山 寺名平等寺 宗派曹洞宗。 本尊十一面観世音菩薩立像。
寺歴は聖徳太子に遡るとか空海が関わったとか伝えますが、実際は鎌倉時代創建
が正しいようです。明治の廃仏毀釈により廃寺、昭和52年平等寺寺号が復興さ
れ以後各堂宇が再建、寺景も整い実にきれいに整備され気持ちのいいお寺です。
ご住職をはじめ、お寺関係の方々、檀家の皆さんよほどきれい好きの方々ばかり
なのでしょう。

参道といっても山門まですぐそこ。左に紆余曲折が書かれていない寺歴案内板が。




参道入口にある石標です。


山門です。旧平等寺唯一の建造物だそうです。


手水舎です。扁額(というのかどうか知りません)に書かれた文字に是非注目!
口をすすぐ手を清めるだけではダメですよ。心を洗うのです。心の禊ぎです。念
のため熱いからといって水盆で身体を洗ってはだめですヨ。


鐘楼堂です。
昭和62年に再建。


聖徳太子ブロンズ像。


本堂です。
昭和62年に再建。本尊十一面観世音菩薩。聖徳太子作と伝わるそうですが、現在
の本尊は平安期に復元したものと云われているそうです。前扉は閉じられていま
した。内陣、須弥壇は素晴らしいと聞いたものでちょっと気が抜けました。




不動堂です。
格子戸は閉じられていましたが、ご婦人が一心に経を唱えておられました。本尊
三輪不動尊、空海さん作といいます。右役行者、左理源大師を祀っているそうで
す。




二重塔釈迦堂。
釈迦像、仏足石、仏舎利を祀っているそうです。
平成16年に再建。きれいです。絵になります。まさに補色の世界、現世の赤と
緑が混ざると白か、モノトーンの空の世界、彼岸を表す凄い発想、浄土の世界を
見る思いが…。ただし春と夏に限りますけど。何云ってるか判ります? すんま
せん自分でも判りませんです。






二重塔左に石像羅漢さんが並んでいます。


心字蓮池。
主役は蓮池だったのですが。蓮花は見えませんでした。


赤門。
ご住職手作りの門らしいです。山門は西にあるので、裏門になるのでしょうか。
参拝の方や山辺の道ハイカーはこちらから入山されていた方が多かったように思
います。




山辺の道のコースに入っているためか訪れる方は多いように思います。境内には
ベンチもあり格好の休憩地でもあるのでしょうか。それにもまして全てが新しい
とはいえ本当にきれいなお寺でした。
が、宗派は曹洞宗と聞いていますが、道元さんの「ど」の字もなく、他はなんで
もありの感じ、お寺の目指す主張と云うものを申し訳ありませんが感じることは
全く出来ませんでした。

またしてもつづくのです。