土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

草谷寺、遷都祭の賑わいも今はただひっそりと。

2012年04月16日 | 奈良の古寺巡り


(2012.04.15訪問)

久々、葛城古道を走りました。
南阪奈道路葛城ICから県道30号線へ、葛城古道です。山麓沿いにはまだまだ薄紅色が山肌を飾っています。
南へ五条を目指します。高天で県道30号線から261号線へ入ると間もなく左手に五条市5万人の森公園が開
けます。
このアタリに草谷寺に向かう道がある筈なんですが…、標識が見当たりません…。道を訪ねるにも人の姿も
ありません、261号線を行ったり来たり、ついに道しるべ発見!
しかしこれじゃ北方面からは発見不可能、南向いてますもん。しかも小さい。クルマのための道しるべでは
ないんでしょうキット。
ナビのないクルマの悲しさモロ、帰ったらオートバックスに行こうかな。

         ▼ヤット見つけた草谷寺への道しるべ。



[ 草谷寺 ]
●山号 岸野山(きしのさん)
●寺号 草谷寺(そうこくじ)
●宗派 高野山真言宗
●開創 伝役行者小角
●本尊 薬師如来坐像(重文) 脇侍日光、月光菩薩立像

草谷寺縁起
役行者の草創と伝わりますが、伝承のみで詳細は不詳だと云うことです。

▼参道石段。結構急な石段です。




▼桜花散りだす風情、踏むのがはばかれます。




▼説明板。




▼本堂。宝形造、桁行3間、梁行3間、桟瓦葺。本尊 薬師如来坐像(重文) 脇侍日光、月光菩薩立像。




▼本堂正面には真新しい扁額が。




▼見てください! 本堂屋根の宝珠と桟瓦の造形、これこそ宝形の美。だと思います。




▼境内の桜。




▼袴腰で基壇上に建つ鐘楼。




▼薄紅色に埋もれるお地蔵さん。




         ▼宝篋印塔。




▼像高50cmくらいの可愛い六地蔵さん。




▼経文塚。本堂裏山にヒッソリと建てられていました。由緒は全く分かりません。




▼収納庫。本堂から少し離れたハードな石段の上に建ってます。
遷都1300年祭の時には相当な人出だったと聞きました。今は厳重に施錠されています。
内には薬師如来立像、聖観音菩薩立像、不動明王坐像、十二神将像、役行者像などが収蔵されています。




▼境内からの山また山。桜は今盛りです。




遷都1300年祭の時に人気を博した草谷寺。通常は本堂も収納庫も非公開だそうで、今日は山寺の雰囲気をと
いうことで訪ねてみました。

今日の第二弾!もう一つの山寺大澤寺へ。このお寺も大変な山寺と聞いています。

神社・お寺巡り ブログランキングへ