(2014.05.31訪問)
お庭巡りでお茶を濁す訳ではありませんが、古寺巡り、今週も名庭拝観です。
禅刹の名庭と云えば、白砂に石と苔がお決まりの枯山水石庭が思い浮かびますネ。極端に象徴化された石庭
は、結論の出ない奥義の意味をああでもない、こうでもないと思索する様なもので、暑い中、我が脳みそは
煮えくり返るのが落ち、よって今回もグリーンシャワーとこぼれ陽が、美しい青もみじが、パンクしかけて
いる精神をいくらかでも癒してくれる名刹庭園を訪ねることにしました。はじめに南禅寺塔頭の天授庵、昨
秋のJR「そうだ 京都、行こう」のキャンペーン寺院です。秋の紅葉素晴らしいですネ、なんのなんの初夏の
緑もなかなかのもんなんです。
▼山門というよりこれは通用門、正門は左に在ります。
[ 南禅寺 天授庵 ]
●寺号 南禅寺 天授庵 (なんぜんじ てんじゅあん)南禅寺塔頭
●開山 虎関師錬 (こかんしれん)
●開創 暦応二年(1336年)
●中興 細川幽斎
●宗派 臨済宗南禅寺派
●本尊 無関普門(むかんふもん)の木像
▲京都市左京区南禅寺福地町 TEL.075-771-0744
▲拝観料 400円 御朱印はありません
▲拝観時間 9:00~17:00
▲地下鉄東西線「蹴上」下車徒歩10分
市バス5系統「南禅寺、永観堂道」下車徒歩7分
南禅寺 天授庵縁起 (天授庵パンフから抄出)
暦応二年(1336年)南禅寺の第十五世虎関師錬が、南禅寺開山した無関普門を祀る開山塔を建立を願い出た
折に、翌三年その庵として創建された。これが天授庵の開創。応仁の兵火で焼失し、復興することなく荒廃。
慶長七年(1602年)細川幽斎により再建された。
▼境内マップ。
▼庫裡。
▼庫裡の玄関から書院庭が見えます。
▼書院。この南に書院南庭が広がっています。
▼小径を進むと左手、池です。
▼池面を埋め尽くさんばかりの睡蓮。花は数個、まだまだこれからのようです。
▼そのうちの一つ。
▼書院からのお庭、見たかったんですがね。
▼木の橋にいい塩梅にこぼれ陽が。
▼奥の方から滝の音が。
▼これだけ見ると涼感イッパイ!
▼小径に沿って回ってみましょう。
▼色んな緑の競演です。咲き始めの皐月が唯一の色。
▼こんな手水鉢も置かれています。
▼本堂前庭の一部です。組まれた足場の間から撮りました。ここも皐月が時を待っているようで。
今天授庵の方丈 (本堂) は覆屋で覆われ修復中なので、方丈東庭は足場が組まれて全景を見ること出来ません。
東庭は枯山水庭と云われていますが後ろに控える樹々のグリーンはボリューム満点です。
少々物足りない天授庵オシマイ、次はスグ近くの南禅院へ行きます。
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