(2014.11.15訪問)
最近西国三十三観音霊場制覇を目論んでいるのですが近畿は広いですなァ、京の丹後や兵庫播磨などは一日
一寺が精一杯。今日の大和路号は天橋立を目指し、第二十八番札所成相寺に向かっています。大阪は晴れて
ましたが中国道から舞鶴若狭道へ入り、北へ向かうと雲が増えてきました、やがて薄暗くなり雨がパラパラ
そして本降り、ところが京都縦貫道に入ると青空が見えてきました。そんな変なお天気の中でも成相寺はさ
すが札所、参拝の方々は途切れる事はありませんでした。
▼ボリュウムタップリ、こぼれ落ちそうな紅葉。
[ 成相寺 ]
●山号 成相山 (なりあいさん)
●寺号 成相寺 (なりあいじ)
●勅願 文武天皇 (もんむてんのう)
●開基 真応上人 (しんのうしょうにん)
●開創 慶雲元年 (704年)
●宗派 橋立真言宗
●本尊 聖観世音菩薩立像 (秘仏)
▲拝観料500円 朱印300円 駐車場無料
▲拝観時間 8:00~16:30
▲西国三十三カ所観音霊場第二十八番札所
▲http://www.nariaiji.jp/
▲京都府宮津市成相寺339 Tel.0772-27-0018
▼寺標。
成相寺縁起 (成相寺HPより抄出)
真応が雪深い山の草庵に籠って修業中深雪の為、食糧もなくなり、餓死寸前となり、「食物をお恵み下さい」
と本尊に祈りました。すると傷ついた鹿が倒れていました。肉食の禁戒に悩んだすえ、鹿の腿をそいで煮て
食べました。堂内を見ると本尊の腿が切り取られ鍋の中に木屑が散って居ました。真応は観音様が助けてく
れた事を悟り、木屑を拾って腿につけると元の通りになりました。
此れよりこの寺を願う事成り合う寺、成合(相)寺と名付けました。
▼山門。三間一戸、八脚、入母屋造、本葺。宝徳四年(1452年)建立。
▼山門扁額。
シマッタ!金網用新兵器を持って来るの忘れました。
▼阿形さん。
▼吽形さん。
▼境内側山門の彩色きれいな龍の彫刻。
あんな上に千社札。ハシゴでも持ってきて貼るんでしょうか。
▼参道。
▼少し行くと陽が差してきました。紅葉期待出来そう。
左にパッと広がる塔前庭。
▼鎌倉時代の様式を再現した平成の五重塔。平成十年 (1998年) 竣工。
▼相当染まってきた、塔前庭の紅葉。
▼も一度五重塔。
▼錦繍綾錦。これはきれいでした。
▼鐘楼。哀しい秘話の残る撞かずの鐘。物語は長くなるので省略します。
▼一願一言地蔵尊。
どんな事でも叶えてくれるお地蔵さん、ただし一回きり。十四世紀末の石像です。
▼本堂。桁行五間、梁間五間、入母屋造、本瓦葺、三間向拝付。安永三年(1774年)再建。
本尊 聖観世音菩薩立像。像高74.8cm、一木造、平安時代。
▼本堂正面。お参りの人が絶えません。
▼本堂内陣。奥に見えるのはお前立ち像。ご本尊 (秘仏) はお厨子の中。
▼本堂外陣の吊り灯籠。
▼本堂長押に左甚五郎作「真向の龍」。顔が無けりゃヘビですね。少々気持ち悪うございました。
▼貼りまくってます。
話は変わりますが、この鰐口、いい響きでしたよ、もののついでに三打させてもらいました。
▼長押の組み物と阿形獅子の木鼻。だと思いますが?
▼軒垂木手挟みの細かい彫り物が。個によってデザインが違う凝りよう。
▼本堂をもう一度。正面大屋根に千鳥破風、向拝が唐破風の美しい屋根を持つお堂です。
▼手水鉢鉄湯船という手水鉢 (重文)。正応三年 (1290年) 鋳造。実際使われていた湯船だそうです。
▼成相寺鎮守の熊野権現社。
云っちゃなんですが、トタン葺きのバラックとしか見えない覆屋。これはヒドイ!
お社は小さいながらも立派なお堂です。
▼熊野権現社の扁額。
▼本堂右に建つ十王堂。
▼左に孔雀明王、
▼右に閻魔さんを祀っています。相当酷いお顔なのでアップはコワイからやめときます。
▼二十八番札所の御朱印です。
きょうのフロク
▼陽が差し、青空が見え、しかも雨が降っている天橋立。傘松公園から。
今日の走行350km、久し振りに走りました。晴れて、曇って、雨降って、アホらしいほど疲れました。
妙なお天気の中、成相寺は山の中、天橋立海の中。初めて天橋立を見ました。感想と云えば、人がイッパイ。
成相寺参道はR178から入るのですが、山岳寺院特有の相当急坂参道が待ってます。真言密教の道場として
栄えた片鱗は今や霊場札所として多くの人を集めているようです。
今日のドライブじゃなかった成相寺参拝、オシマイ。
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