土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

石光寺、寒牡丹が見頃です。

2014年12月16日 | 奈良の古寺巡り



(2014.12.14訪問)


奈良事情通Nから金曜の晩「石光寺の寒牡丹ええぞ」との電話有り。
日曜の和歌山訪問予定を急遽変更。Nを信じて石光寺を訪ねることにしました。このお寺の春牡丹は相当迫
力満点なんですが、寒牡丹というのは初めて。それにしても奈良は寒い、霙は降るはで散々なお天気でした。



▼キレイですね。





[ 石光寺 ]
●山号 慈雲山(じうんざん)
●寺号 石光寺(せっこうじ)
●勅願 伝 天智天皇 (てんじてんのう)
●開山 伝 役小角 (えんのおづぬ)
●開創 伝 白鳳期
●宗派 浄土宗
●本尊 釈迦如来坐像
▲拝観料 400円 朱印300円 駐車場 無料
▲拝観時間 9:00~16:30
▲関西花の寺霊場第二十番
▲奈良県葛城市染野387 Tel.0745-48-2031
▲近鉄南大阪線「二上神社口」下車 徒歩13分


         ▼石光寺寺標。





石光寺縁起 (石光寺HPより抄出)
約千三百年前、天智天皇の勅願で役小角の開山と伝えられる。境内に奈良時代前期といわれる塔の大心礎が
あり、 平成三年弥勒堂改築に伴う発掘調査で、日本最古の白鳳時代の石仏と他に瓦や磚仏が出土。
別名「染寺(そめでら)」とも呼ばれ、中将姫ゆかりの「染の井」と「糸掛桜」がある。 右大臣藤原豊成の娘、中
将姫は美貌で知られたが、 十七歳で出家、当麻寺にこもるうち霊感を得て蓮の茎を集め、糸を採り出した。
そして石光寺の庭に井戸を掘り、糸を浸したところ五色に染まった。 それが染の井で、傍らの桜の枝にかけ
たのが糸掛け桜。中将姫はその蓮糸で一夜のうちに当麻曼茶羅を織りあげたという伝説がある。



▼山門。





▼ダイナミックなグニャグニャの百日紅。どのくらい昔か知りませんがずっと昔からあるそうです。





▼キレイですね。





▼想観の沙。山門はいると正面に方形と円形の沙壇。方形は「執着の世界」円形は「悟りの世界」を表して
 いるそうです。





▼常行堂 (阿弥陀堂)。





▼常行堂扁額。





▼中央須弥壇のご本尊、凄いキラキラでたくさんの瓔珞で荘厳されてます。





▼外陣に掛けられた山号扁額。





▼ご本尊阿弥陀さんです。





▼たくさんのワラズド。いわば牡丹のコート。





▼咲いてます牡丹ファミリー。





▼なんと凛々しい咲き具合。





▼弥勒堂 (旧金堂跡)。がっちり施錠されてました。





▼花のお寺の屋根飾り、やっぱり牡丹でした。





▼開花したてですね。





▼かなり大振りです。





         ▼お一人シャキッと佇立。





▼中将姫縁の井戸「染めの井」舎。





▼中将姫は當麻寺で霊感を得、石光寺の庭に井戸を掘り、糸を浸したところ五色に染まった。姫はその蓮糸
 で一夜のうちに当麻曼茶羅を織りあげたという伝承のこれがその井戸「染めの井」。





▼右向け右。





▼健気に咲いてます。





▼お庭に点々とワラズド。





▼お見事。





▼鐘楼とワラズド。





▼かなり大振りの真っ赤花弁。少し傷んでました。





▼オレンジ、濃い緑の中かなり目立ってます。





▼お寺のお母さんに聞くと、この石仏の正体は判らないそうです。





▼ワラズド点々と。





▼中は暖かそう。





▼サザンカに囲まれて。





▼寒牡丹だけではありません。満開のサザンカ。





         ▼ちょっと曲がってません? カメラのせいか、腕のせいか、
          はたまたボクの根性が曲がってるせいか。





▼最後に恥ずかしそうに俯いています。





▼御朱印です。





フロクです。
▼今日の二上山。お山も冬支度。





境内には藁帽子(ワラズドと云うらしいですね)がたくさん並んでいて、オッと思いましたが、花を付けて
る株少々、咲いてる花もどこか淋しげ、葉もほとんど付けてません。牡丹は冬、春牡丹の華やかなものしか
知らないもんで「なんじゃこりゃ」。
よくよく聞くと、冬、春牡丹と寒牡丹は違うようで、花期が長く一斉に咲くのではないので見てくれの華や
かさとは違う、自然が育てたホンモノが寒牡丹だそうです。
詳しくはhttp://sekkouji.or.jp/flower/kanbotan/をご覧ください。

初めての寒牡丹鑑賞 オ シ マ イ



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