(2015.09.26訪問)
千手寺から下りの山道、お願い!クルマが来ませんようにと必死のパッチとはこのこと、自分の運転で酔っぱらいそう。
民家が見えだしホッ! 同じ亀岡で一方は深閑とした厳しい山岳寺院、かたや田圃に囲まれた里山風景の中、立派な寺構
えの環境両極端なもう一つのお寺、重文の石塔が有名と聞いている延福寺を訪ねます。
▼ビックリするはどきれいな寺構えと山門です。後方は庫裏です。
[ 延福寺 ]
●山号 丸岡山(まるおかさん)
●寺号 延福寺(えんぷくじ)
●宗派 高野山真言宗(こうやさんしんごんしゅう)
●開創 伝 久寿元年(1154年)
●開基 伝 文覚上人
●本尊 薬師如来
▲拝観自由
▲京都府亀岡市本梅町西加舎的場12 電話0771-26-3049
▲JR山陰本線「千代川駅」からふるさとバス「本梅」下車
京都縦貫道「亀岡IC」から約20分
▼山門から入山せずに左へ回りますと、
延福寺縁起 (延福寺ガイド板から抄出)
久寿元年文覚上人の開創の後一時衰退したが、僧祐辨が花園天皇のご病気を本尊薬師如来に祈願して回復された功によ
り、正和元年勅を受けて再興、諸堂塔が完備されたが、同年間に焼失したという。貞享四年本堂が再建され、薬師三尊、
毘沙門天、花園天皇、阿弥陀如来二体の諸像が安置されていたが、宝永年間建立の大師堂と供に近年の災害で倒潰した。
▼ド~ンと立派な寺号石柱が建ってます。
▼お大師さんも立ってはります。南無大師遍照金剛!
▼短い参道ですがその先にきれいな二天門が。
▼二天門。三間一戸、八脚門、入母屋造、鉄板葺(?) 寛永年間の再建。
屋根も含めた近年の修復で朱塗りも鮮やかに再生。光ってますでしょ!
両脇に金剛力士にあらず、二天像が安置されていますが、お名前は判りません。最近作でしょう、非常にキレイです。
▼右に阿形像。
▼左に吽形像。
▼二天門から先を見るといきなり石段。
▼ふと横を見ると本堂が建ってます。勿論入堂は出来ません。
▼扁額ですが真ん中の字「岡」と読めます? しかし「岡」なんです。
▼確か五十段位あったと思います。
上り切ると相当広い平地があります。
平地には以前本堂が在ったそうで、近年いつかは聞き漏らしたのですが、土砂崩れで流され今は平地のままとお寺のお
母さんが云ってました。どうりで今の本堂、肩身の狭いような建ちかたでした。
▼平地の東端に鐘楼。近年の土砂崩れで唯一残ったのがこの鐘楼と聞きました。延福寺では最古の建物だそうです。
▼西端に十三重石塔(重文)。
塔高300cm、花崗岩、上部九輪は上五輪が欠損しています。基礎部分に願主 延文三 十月廿五日の刻が見え、
僧祐辨建立と伝わるそうです。小さいながらも均整がとれ、笠の逓減が緩やであるにもかかわらず安定感が
有ります。惜しいです九輪の欠けが。
▼平地の上方に役行者が祀られていますが相当風化し、お顔の陰影が判りつらくなってます。
さてそれでは鐘楼横の小径を下りてゆきます。
▼小さいですが庫裏庭園が、きれいな池泉回遊式庭園です。
▼宝篋印塔に法界塔と刻されています。
▼大きな花梨の樹が。実(み)はカチカチですね。
▼庫裡です。位牌堂を兼ねているらしく入堂は出来ませんでした。ココも屋根は鉄板葺(?)です。
▼数株の桔梗がまだ咲き残っていました。
▼庫裏玄関。
▼山門前の広い駐車場周りには、芙蓉や灌木が垣根のように植えられ、咲き揃うと見事な花垣になりそう。
▼コスモスも咲き初めてます。
▼駐車場からの見晴らし。雲もいよいよ秋本番、近しですなァ!
本堂、庫裏拝観だめ、御朱印やってません、お寺ガイドありません、ナイナイづくしのお寺でした。
初めて一日二ヵ寺とも御朱印戴けませんでした。こんな日もあるんですネ。
ア~ア、しんど。気疲れした一日でした。
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