(2015.10.17訪問)
とことんマイッタサンのイワヤサンから、ほうほうのていで街中に降りてきました。
次に訪ねる竹林山常勝寺も他の丹波の名刹同様、春は桜花、秋は紅葉のお寺として名高いそうで、時季ともなれば人出
のほうも半端じゃないそうです。
迷車大和路号は、なれば今がチャンスとばかりに、例により自然色気のない、人気(ひとけです)の少ないこの時季の
お寺を訪ねているのであります。ところがナントナント常勝寺境内は朱色が映えまくっていたのでありました。
▼石段の先に仁王門。
[ 常勝寺 ]
●山号 竹林山 (ちくりんざん)
●寺号 常勝寺 (じょうしょうじ)
●宗派 天台宗 (てんだいしゅう)
●開基 法道仙人 (ほうどうせんにん)
●開創 大化年間 (645~650年)
●再興 元禄十年 (1697年) 良海法印 (りょうかいほういん)
●本尊 千手観世音菩薩立像 (重文・秘仏) 三十三年に一度開帳
▲拝観 境内自由 朱印300円
▲兵庫県丹波市山南町谷川2630 電話0795-77-0074
▲http://www.geocities.jp/chikurin_dousin/frame-chikurinsyouzya-youkoso.htm
▲JR福知山線「谷川駅」から1km、徒歩約20分
中国自動車道「滝野社IC」から30分
舞鶴若狭道「丹南篠山口IC」25分
▼堂々の楼門式仁王門。木造建造物ではないんですヨ。重層楼門、三間一戸、八脚門、初層両脇に金剛力士像。
常勝寺縁起 (常勝寺HPから抄出)
はるかなるインドより万里の波涛を超えて渡来した法道仙人が大化年間(645~650年)七尾七谷の此の山に七堂伽藍
を建て、寺運日増しに栄え、僧坊七十余りの一大地となりましたが、永保年間に羅災堂塔すべて灰燼に帰しました。そ
の後、泉州槙尾山の浄意上人が本堂および諸堂を建てましたが、天正三年(1575年)明智光秀の丹波侵攻で悉く炎上、
その後当山智光法印が再建半ばにして遷化。爾来、元禄十年(1697年)良海法印が本堂を修復。慈眼、松林、普賢、蓮
乗、宝樹の塔頭五ヵ院としたが寺運更に沈み遂に慈眼院のみとなり、明治初期の風雪強くうらぶれの明け暮れでありま
した。当山第十六世、実應法印山林経営に粉骨し法灯高く諸堂修復に粉身し、寺運日を重ねて甦り今日に至りました。
寺宝の銅造千手観世音菩薩立像、木造薬師如来像が国指定重要文化財に指定されている。
▼寺号扁額。
▼金剛力士阿形像。
▼金剛力士吽形像。
いずれの金剛力士も相当傷み激しく、特に吽形像の玉眼は眼窩の奥に入り込み、別の意味での怖さがあります。
▼仁王門を潜ると目の前に長~い イ シ ダ ン。
▼本坊過ぎてもま~だまだ長~い イ シ ダ ン。
▼千古の老杉蒼々と参道を覆い、まだあるぞ長~い イ シ ダ ン。
▼参道左右には石仏が並んでいます。萎えかけの心ホッ!
▼もうちょっと……、
▼ついに境内、見えましたよ本堂。やけに朱っぽい建物……、
▼まさしく朱! デコラティヴ本堂! 緑をバックに映え過ぎるほど映えまくっています。
桁裄三間、梁間五間、入母屋造、銅板葺、一間向拝付。
▼向拝の前柱間の貫を飾る凄い彫刻を見てください! 彫刻は彩色なしの生色、目立つことこの上なし。
▼格子から覗いた内陣。須弥壇中央厨子の中に本尊が祀られています。
本尊 千手観世音菩薩立像 (重文・秘仏) 三十三年毎に開帳。像高58.2cm、台座14cm、銅鋳造仏、平安末~鎌倉初期。
▼本堂側面。
▼屋根妻の彫刻。微に入り細に入るとはこのことか。相当細かな彫刻が施されています。
▼境内です。建物に比べて地面は荒れ放題。
▼恰好のいい鐘楼です。四本柱、入母屋造、桟瓦葺。
▼宝篋印塔。詳細不祥。
▼小さなお社風お堂が、これはお不動さんが本尊の不動堂。
▼岩室の中に少年お不動さんかな? キリッとしたいい表情ですけど何方かはよく判りません。
▼こちら弁天堂。
▼中に石仏が祀られるこんな岩室が境内や参道あちこちに。
▼放生池越しの境内。
▼薬師堂。方三間、宝形造、銅板葺、向拝付。小さなお堂ですが、屋根のカーブが非常に美しいお堂です。
本尊薬師如来坐像(重文) 像高77cm、台座34cm、光背126cm、寄木造、玉眼、鎌倉時代。
ガッチリ施錠され堂内は見ること出来ませんでした。
▼薬師堂横の宝篋印塔、これも詳細不祥。
さほど広くない境内散策はこれだけ、さて本坊へ御朱印を戴きに……、
▼もと来たイシダンを下ります。アレ!二人の女の子が降りてゆきますね。見えます?
実は彼女達学生さんで、このお寺のイシダンは特訓場らしく、今日は七往復の特訓中ですって。君たちは偉い!
ちなみにこのイシダン何段あるのとボク、350段ですと彼女達。350×2×7=4900段 参りましたアン!
▼まだ青もみじが元気です。
▼参道中程の本坊慈眼院です。
▼山門から立派な庫裡を見ます。お庭も小さいながら……。
▼秀明菊が倒れながら、萎れながら、健気に残ってました。満開のときなら秀明菊のお寺としても売れそう。
▼御朱印です。
一直線に続くイシダン参道、遠近法的、幾何学的「美」見ていて実に美しいイシダンです。特訓中の彼女達が「350段」
と云ってましたが、降りながら数えますと「312段」。±5段はお許しを。
今だけの話、一段当たり低い (10cmくらい) ので、上り易いことこの上なし、石龕寺の奥の院惨道に比べたらヘッチャ
ラのへ、のイシダンでした。
丹波の名刹これにて オ シ マ イ !
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