土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

石龕寺、心して奥之院参拝を。

2015年10月19日 | 兵庫の古寺巡り




(2015.10.17訪問)


迷車大和路号は丹波路を走っています。長閑な田園風景、道はきれいしクルマは少々、遠くでコンバインが作業中、道
端のコスモス咲き乱れ、秋本番中。いいですネ、気持ち高鳴り口笛が思わず、ベーさんの交響曲第6番を聞きながら(ウ
ソに決まってます)とりあえず紅葉の時季でもないのに丹波紅葉三山の一つ、石龕寺を目指しているのであります。
問題がただ一つ、奥の院は相当な難所、まるで登山だと聞いているのですが……、




        ▼寺号石碑。

 




[ 石龕寺 ]
●山号 岩屋山(いわやさん)
●寺号 石龕寺(せきがんじ) 別称岩屋寺(いわやでら)
●宗派 高野山真言宗(こうやさんしんごんしゅう)
●開基 聖徳太子(しょうとくたいし)
●開創 用明天皇二年(587年) 
●本尊 毘沙門天 
▲拝観 境内自由 紅葉時期は300円 朱印300円  
▲兵庫県丹波市山南町岩屋2番地 電話0795-77-0235
▲JR福知山線「谷川駅」からタクシー10分
 中国自動車道「滝野社IC」国道175号北約30分
 舞鶴若狭道「丹南篠山口IC」25分 




▼道路終点に仁王門。前が駐車場になっています。






石龕寺縁起 (石龕寺案内板から抄出)
寺伝によると、用明天皇の丁未の年(587年)聖徳太子の開基と伝えられ、聖徳太子が深く帰依した毘沙門天を本尊とす
る。鎌倉から室町にかけて隆盛、足利尊氏とその子義詮がこの地に身を寄せたことが記されており、当寺が足利氏とゆ
かりが深い事が伺えます。下って明智光秀の丹波攻め(16世紀末)の際、山門を除いて一山ことごとく焼失しましたが、
以来歴代住職や信徒の尽力により復興されました。寺号の「石龕」とは、仏像などを安置する石窟を意味する。
本堂から登ること約800mの先に奥の院があり、その石窟が石龕寺の寺号の由来となっている。




        ▼山号、寺号が刻された立派な石柱。






▼仁王門。三間一戸、銅板葺き、八脚門。両側に金剛力士が控えています。






        ▼仁王門扁額。






久々正統派仁王さんに会えました。迫力のある像形、まさに仁王立ち、玉眼の目元は血管が浮き出てますよ。
阿吽両像とも仏師肥後法橋定慶(慶派の仏師)、仁治三年(1242年)刻。
仏師定慶さんの伝は諸説あるようですが、慶派としての貫禄は充分窺えます。

▼金剛力士阿形像(重文)。






▼金剛力士吽形像(重文)。






▼仁王門正面。






▼仁王門潜ると青もみじが覆う一直線の参道。丹波紅葉三山の青もみじですヨ!






▼青もみじの中振り返ってみる仁王門。青もみじに埋もれてますネ。






        ▼真言宗の象徴、お大師さんも緑の衣です。






▼この石段を上った所に本堂が。






▼手水鉢に滴る清水。






▼本堂が見えました。






▼本堂。本尊毘沙門天。方三間、宝形造り、銅板葺、唐破風向拝付。残念ながら内部は窺うことは出来ません。
 お堂入り口は正面には無く、両サイドにあります。

 




        ▼毘沙門天王と書かれた本堂扁額。






▼本堂左側面、中央が戸口です。






        ▼仏足石。投げ銭で届かなかった小銭がバラバラと下に落ちてます。






▼不動明王石像。石全体が火焔光背になっていて、デザイン的にも優れた石像ではないでしょうか。






▼鎮守社の焼尾神社。朱に見えるのは覆屋。






▼本殿はガッチリガードされています。祭神 市杵島比売命。唐破風一間流造、檜皮葺。仁治二年(1241年)創建。






▼軒下の組み物。かなり精巧に組み上げられています。






▼三社が祀られています、祭神は分かりません。






        ▼かなり珍しい七福神の石像。






▼護摩壇。






▼護摩壇のダブル石像、右不動明王、左役行者。小角さんは笑っているようです。






さて問題の奥の院へ、散々迷ったあげく、チャレンジ GO !

▼奥の院参道入り口に防御ネット。動物よけなんでしょうかね、何か身震いしますネ。






▼参道なんて云うありがたい道ではありません。登山道でももう少しキレイ、まさに獣道。そしていきなり急坂。本格
 的な山道です。足を滑らせると谷底まっしぐら、慎重の上にも慎重に。所々ロープや手すりなどがあるので、注意さ
 えすればなんとかクリアできます。





▼時々こんな景観にも会いますが……、






▼殆どこんな道……、






▼そしてこんな薄暗さ。一人じゃ怖いですよ。祈、何も出てきませんように。






▼急な登り歩くこと800m、やっと光明、鐘楼が見えてきました。途中何回休憩したか、何回滑ったか、クソ!






▼鐘楼です。疲労困憊! しかし元気一発!ゴ~~ンいい余韻でした。






▼奥の院参道、いきなりビックリしました、人かと思っけど灯籠でした。






▼岩肌にへばりつくように建てられている拝殿。






        ▼毘沙門天王と書かれた扁額。






▼拝殿格子からの内部。






        ▼本尊毘沙門天王石像、半浮き彫りのお像で錫杖をお持ちです。新しい彫刻のようです。



        この拝殿地が石龕寺誕生の地と伝わるそうです。




        ▼拝殿横にこちら珍しい蔵王権現の石像。



極々狭い奥の院、以上でオシマイ。奥之院へ40分、拝観5分。ア~ア。




▼鐘楼の基壇に座ってぼーっとしながら見た景色、丹波市山南町の町並み。






▼御朱印です。






久々の登山参拝でした。奥之院を参拝せずにして石龕寺を参拝したことにあらず。本当はどうするか迷ったんですが、
よっしゃイコ、800mの行程されど800mでした。普通の人20分、ボク40分、元山岳部ヨレヨレ、オレ本当に山岳部
員だったのかなとしばし呆然。以上はボクの今、皆さんはこんなことないと思います。普通の人は!
急坂、道幅狭し、曲がりくね、落ち葉と石ゴロゴロに足を取られないように、谷底真逆さまですよと冗談と本気半々。
これから奥之院目指す方、どうぞお気をつけて!
気をつければ普通の人は普通に登れます。




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