(2015.10.24訪問)
近頃の土曜寺巡りは山のお寺巡りが多いので、一つ今週は水辺でどうや、水辺、水辺「そうだ琵琶湖に行こう」と云うこ
とで迷車大和路号は湖西道路を一路北に向かって走っている訳でございます。
とりあえず近江八景の一つ「堅田の落雁」浮御堂を目指しているのでございます。「堅田の落雁」てなんや、と云われて
もなんだかよく知りませんが、琵琶湖には名所処が八カ所あるんでしょう。とにかく「近江八景」の一つなんです。
浮御堂はれっきとした満月寺というお寺の一お堂です。
▼近江八景「堅田の落雁」浮御堂。
[ 満月寺浮御堂 ]
●山号 海門山 (かいもんさん)
●寺号 満月寺浮御堂 (まんげつじうきみどう)
●宗派 臨済宗大徳寺派 (りんざいしゅうだいとくじは)
●開基 恵心僧都源信 (えしんそうずげんしん)
●開創 長徳元年 (995年)
●再興 江戸期 湘南宗元(しょうなんそうげん) 大岫宗般(だいしゅうそうはん)
●本尊 聖観音菩薩坐像 (重文)
▲拝観 300円 朱印300円
▲滋賀県大津市本堅田1丁目16-18 電話077-572-0455
▲JR湖西線「堅田駅」から江若交通町内循環バス「堅田出町」下車徒歩約5分 名神「大津IC」から約45分
名神「栗東IC」から約40分
湖西道路「真野IC」から10分
▼竜宮造楼門式山門。湖 (うみ) への門、竜宮門式とは上手いこと考えたモンです。
満月寺浮御堂縁起 (満月寺浮御堂パンフから抄出)
一条天皇の長徳年間(995年頃)比叡山横川恵心院に住した恵心僧都源信が、琵琶湖を山上より眺め一宇を建立して自ら
一千体の阿弥陀仏を刻んで「千仏閣」「千体仏堂」と称し湖上通船の安全と衆生済度を発願したのに始まる。
その後、建武の始めより元亀天正に至る間に度々戦場となり、当寺も荒廃に帰したが、江戸時代に大徳寺の住持、湘南宗
元、大岫宗般等により復興された。
▼寺号ではなくて浮御堂と刻された碑。
▼山門。
▼海門と書かれた山門扁額。
▼早速浮御堂へ。
▼湖畔に突き出た参道突端、浮御堂のこちらは裏になります。
▼全景はほぼこのカットのバリエーションです。
▼湖側が正面。扁額です。
▼須弥壇正面お厨子に本尊阿弥陀如来立像(秘仏)が祀られています。
▼お厨子前には阿弥陀さんのお前立ち像と周辺及び四面長押上に「千体仏」と称して阿弥陀さん一千体が祀られています。
▼お前立ちの阿弥陀さん。
▼浮御堂バリエーションと云っても、殆ど代わり映えしません。
▼屋根の宝珠。
▼湖面に高浜虚子の句碑。 湖も この辺りにして 鳥渡る
満潮時には半分以上水没するそうです。
▼本堂(観音堂)。桁裄三間、梁間三間、入母屋造、桟瓦葺。
▼本尊聖観音菩薩坐像 (重文、秘仏)。木造、平安時代。
須弥壇前にこの写真が立てかけてあります。
写真はネットからもらってきました。
▼格天井に季節の樹花草花が描かれています。
▼客殿。
▼客殿に沿うように松の枝が伸びています。
▼芭蕉の句碑。 鎖あけて 月さし入れよ 浮御堂
▼御朱印です。
今週のフロク
▼これが広重の近江八景の一つ「堅田の落雁」 写真はウイキより借用
チョットした想い出。
「江若鉄道」この琵琶湖湖岸を走っていた全線単線の気動車(ディーゼル機関)路線を覚えている方もヒョットしたらま
だいらっしゃるかも。
ディーゼル車が引っ張る畳敷きとかストーヴ付きとかの小さい車両はシーズンともなれば行楽客で溢れていました。蓬莱
山や比良武奈岳への登山、またサンケイバレー(琵琶湖バレー)や箱館山スキー場などは無かった時代のマキノスキー場、
青柳浜、堅田の浜や近江舞子浜への湖岸キャンプなど湖岸沿いには名立たる地が並び、ボクなど山岳部トレで比良武奈岳
へはよく入っていました。そんな江若鉄道も1969年全線廃止、今じゃJR湖西線が走っています。そうそうあの泡の雄琴
もうたかたの夢でしたネ。今じゃ立派な雄琴温泉です。
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