塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

日本がスペインに勝てた要因を探る(2)

2012-07-27 21:38:45 | 日記
 Jリーグが誕生して間もない頃、来日した外国籍の選手の多くが

 「日本人が普段の生活で他人に敬意を払える点は、本当に素晴らしい。」
 
 「しかし、サッカー選手は対戦相手に敬意を払いすぎている。
  これでは国際舞台で勝つことは難しい。」

 と述べていました。

 日本がスペインに勝利した背景には、

 「スペインに敬意を払ったが、払いすぎる事は無かった。」

 ということもあるのでしょう。

 プロに成りたてのころは、代表歴のある海外の選手達を見よう見まねで真似て日本
の選手たちは成長してきました。

 「海外の選手」

 それ自体が物差しだったわけです。

 しかし、現在は多くの選手が海外でプレイすることを基礎にし、自分達が逆に彼らの
尺度となりました。

 香川真司、中村俊輔がその代表例です。

 クラブの中心選手としてリーグ優勝に貢献した彼らは、ファンから愛され、仲間が苦
しい時背中を追いかける存在でした。

 だからこそ、「敬意を払われる」事が自然と日本全体は波及し、物怖じしなくなった
と言えます。

 敬意を払う日本の文化は非常に素晴らしい。

 そして今度は敬意を払われるようになった日本の選手が、どのような行動をとるかが
大きな注目となります。
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監督として成功するために

2012-07-27 21:30:50 | 日記
 僕がサッカー監督、一般企業であれば上司に向いていないと思うのは、

 「他人を批判できない、叱れない」

 メンタルの弱さを跳ね返せない為です。

 上に立つ人間は、不利益を最小限に抑える為に、部下(選手)と綿密な話し合いを持たね
ばなりません。

 時には叱り飛ばすくらいの事をせねば、彼らはついてこないでしょう。

 逆に

 「この監督(上司)は俺達が操れる。」

 と思われてしまえば、監督、上司の権限は失ったも同様で、会議はハーフタイムでの
議論が意味を成しません。

 ライカールト政権末期のバルセロナは、この空気が流れていたがずです。

 あの時、ライカールトの存在は既に監督の体を失っていましたから。
 
 実際僕もアルバイトの人間から

 「ああ、なめられている。」
 
 と感じた事がありますし、僕は他人を飲食をする習慣も無いので、相手を知る配慮にも
欠けています。

 僕も時に言葉を「転がす」のではなく、頭に浮かんだ事をそのまま発言する、言葉に
したいという欲求がありますが、その域をどうしても越えられません。

 他人を敬う事と自分が控えめであることは、意味が違います。

 後者は「小心者」ととれなくもなく、僕自身はこの言葉が当てはまります。

 監督は時に大胆に、時に繊細に振るまわねばなりませんが、僕にはこの大胆さがどうし
ても欠けているのです。
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人の上に立ちたいと思う欲求

2012-07-27 21:21:11 | 日記
 皆、それほど人の上に立ちたいと思うのでしょうか?

 書店の店頭で多くのサッカー監督の自伝、戦術トレーニングの本が売られているのを
見ると、皆部下や後輩、アルバイトとの付き合いに苦慮していると思われます。

 僕も昔はサッカー監督のように

 「人の上に立ちたい」

 と思う時がありましたが、今はその思いも消え、自分があるがままの形で生きられたらと
思っています。

 例えば

 「グアルディオラは選手に恵まれていたにすぎない。」

 という声もありますが、僕は彼が指揮官だったからこそ、バルセロナの選手の多くが師事
したと思います。

 その一方で、グアルディオラが万能でない事も承知していますし、彼も当然その点を
理解しています。

 1・イブラヒモブッチとチグリンスキの早期移籍
 2・ボージャン・クルキッチが抱いたわだかまり

 がその代表例です。

 有名監督の著作には様々なことが描かれているでしょうが、こうした失敗談は描かれて
いるのでしょうか?

 人は案外他人の成功例よりも

 「僕も昔は痛い目にあったもんだよ。」

 という声を聞いた方が安心しますし、僕もたまに自分の失敗談を同僚に伝えます。

 スペイン戦に勝利したことで、今後は関塚監督の肉声が今以上に求められるでしょうが、
僕たちは彼が日本にいる際に「逆風」を浴びていた事を忘れてはいけません。
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スペイン戦のゴールで注目される大津の存在

2012-07-27 19:25:21 | 日記
 香川に続いて「大津」バブルが産声を挙げつつある日本サッカーですが、浮き足だって
いるのはメディアだけという感じがします。

 さすがに5大会連続で五輪に出場していれば、選手の側が

 「今自分達に求められていること。」

 と一番把握しており、周囲の喧騒に自分を見失わないように心がけています。

 今スペイン戦の勝利によって、一番応対に追われているのは、

 「アディダス・ジャパン」
 「名古屋グランパスエイト」

 ではないでしょうか?

 五輪ジャージはA代表モデルとはデザインが異なる上、赤ジャージも登場しましたから、
ファンの注目は開幕前から高かったはずです。

 スペイン戦の勝利が逆に購買欲をそそり、今日だけでもアディダスと全国のスポーツ店
では、電話、インターネットの問い合わせが多かったと予想します。

 またスペインの最終ラインを最後まで撹乱した永井謙佑。

 既にプレミアのクラブが獲得に本腰をあげたと聞きました。

 グランパスエイトが2011年の新人王を手放すとは思えませんが、既に何かしらの打診
が届いているかもしれません。

 それは日本代表が勝ち続ければ、他のクラブにも及ぶでしょうし、嬉しい悲鳴になるか、
そうでないかは、各クラブの懐事情にもよります。
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日本がスペインに勝てた要因を探る

2012-07-27 01:53:56 | 日記
 日本がスペインに勝てたのは、11人対10人という数の問題だけではありません。

 まず、日本の選手がグルジア、メキシコと2連戦を行い体制を立て直す事ができた。

 この点が大きいと言えます。

 またスペイン戦が行われたハンプテン・パークの芝の素晴らしさと、観客席から常に
巻き起こった日本コール。

 日本の場合、国内の芝生の良さには定評があるのですが、一歩外に出てアジア諸国と
戦うと、その「プロ」とは名ばかりの芝に苦戦ます。

 つまり日本のプロの仕事が、時に選手の足枷になる「皮肉」な出来事が起りえるわけ
ですが、今回は素晴らしい芝の上で戦えたこと。

 これも大きかったはずです。

 ちなみに天候も味方しましたね。

 もし、日本列島が猛暑日が続く、大変陽射しの暑い日でしたら、英国内の気温差に照準
を合わせることが難しかったかもしれません。

 しかし日本は梅雨、豪雨のせいで気温が上昇せず、そのために気温差をそれほど気にす
る必要が無かったと思うのです。

 外的条件が有利に働いたとはいえ、この一戦は価値ある物になりました。
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