塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

かつてアルゼンチン代表FWが下した決断

2013-02-07 23:06:14 | 日記
 2000年の夏、ガブリエル・バティステュータはフィオレンティーナを見限り、当時スクデット獲得の野望をたぎらし
ていたセンシ率いるローマに移籍します。

 それはフィレンツェでは永久に味わうことが出来ないであろう

 「スクデット」

 と抱擁することであり、宿敵ラツィオが前年イタリア王者に輝いていたことも、センシにとっては我慢できない事柄でし
た。

 2001年の夏、このアルゼンチン代表のエースは目論見通りスクデットを獲得し、念願だったチャンピオンズ・リーグ
の出場権も得ます。

 この時のローマには中田英寿が在籍していた為、ローマファンが暴れ狂う様が日本でも報道されたのですが、果たしてバ
ティはこのスクデットを心から喜べたのでしょうか?

 心のどこかで

 「この体験を出来ればフィオレンティーナで得たかった」

 と思ったのではないでしょうか?

 1992シーズン、フィオレンティーナにはエッフェンベルクやブライアン・ラウドルップなど、中盤に優れた選手がいな
がらもBに降格してしまいます。

 それでもバティはBで戦うことを決意し、見事1年で表舞台に返り咲き移籍する2000年まで、フィレンツェn人々から
の信頼を一身に集めます。

 それはファンが銅像を建立したことでも明らかでした。

 ローマ時代にはトッティにモンテッラ、カンデラにエメルソンと脇を固める人物と、自分と同じ仕事が出来る人間に恵まれ
ていました。

 フィオレンティーナ時代にもオリベイラやルイ・コスタ、トルドなど、主力の顔ぶれはローマに劣りませんでしたが、彼ら
がミランのようなタフさを持ち合わせていない事が災いとなりました。

 優勝を目指し他のクラブに移籍することを私たちは非難できません。

 しかし選手たちも、心の中に余白を感じながら生きているのかもしれません。
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ヴァンフォーレ甲府の公式スーツが好評発売中

2013-02-07 01:34:55 | 日記
 甲府市に「アーク」というオーダースーツのお店がありまして、ヴァンフォーレ甲府はこのお店に公式スーツを依頼
しています。

 僕が甲府に住んでいたころは市内中心部のスクランブル交差点の近くに店舗があったと記憶していますが、今は朝日
という駅から若干離れたところにお店があります。

 実は長野市内にもアークは存在しまして、この甲府店と長野店は姉妹店舗になるはずなんですが、ホームページはそ
れぞれ別なので僕の思い違いかもしれません。

 ちなみにヴァンフォーレ公式スーツは1着39900円、公式ネクタイは4000円と言う破格の安さで、一般販売
で得た売り上げの一部は

 「強化支援金」

 としてクラブに上納されるとのこと。

 クラブとスポンサーの素晴らしい友好関係がここから見えてきます。

 この金額ならばお子さんを抱えた男性でも、十分手が届きますし買う価値はあると思います。

 単純な比較はできませんが、ダンヒルが手掛ける日本代表公式スーツと公式グッズは店舗限定であり、値も張りますか
ら眺めて終わるファンも多いでしょう。

 このヴァンフォーレ公式スーツはヴァンフォーレの選手とファンしか着られませんが、非常にお値打ちだと思いますし、
大変好評だとホームページに記されています。

 ちなみに長野店のホームページでは静岡県の店舗案内も掲載されており、

 「清水エスパルス」

 の選手たちがアーク製のスーツを着用していると宣伝されています。

 (2012シーズンの情報なので、今年はどうかまだわかりません。)

 ビジネスシーンで贔屓クラブのスーツを着用すれば、きっとやる気はみなぎるでしょうし、アークの方々も喜んでくれ
るに違いありません。
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今スポーツ・ブランドに求められる姿勢

2013-02-07 01:20:42 | 日記
 このブログを書く前に、サッカー用品を開発しているブランドのホームページを幾つか閲覧しましたが、僕は今だ
からこそ、各社が行っている

 「地域社会貢献と環境活動」

 を随時掲載していくべきだと思うのです。

 確かにホームページを閲覧する方は、製品情報や近所の店舗案内を知りたいのでしょうし、社会貢献はおしなべて
偽善的な匂いがするのも確かです。

 でも大手のホームページはムービーやプレス・リリースが充実している反面、自分が得たい情報はどこをクリック
すべきか、よくわからないこともあります。

 ですから内容を単純化して、同時に製品づくりの括りで社会貢献を案内すれば、きっと賛同者は増えるはずですし、
内容を知りたいと思う方は増えると思います。

 例えばメディア・ファクトリーから発売された

 「勤めないという生き方 森健」

 という書籍の248ページにおいて

 「サッカー日韓ワールドカップに関連して、サッカーボール縫製で行われている児童労働に反対すべく、グローバル
  マーチの代表らが来日するので記者会見の設定をしてほしい」

 という文面が登場します。

 もし本当に児童労働が行われているならば、それは当然批判を浴びますし企業としての在り方が問われます。

 ですので、サッカーボールひとつにしても原料の調達から作業、出荷に至るまでの工程を伝えてもらえたならば、ファ
ンとしても背景を理解した上でお金を払う事ができます。

 アンブロは自らを

 「フットボールオンリー」

 と名乗っていますが、他は基本様々なスポーツを網羅していますから、簡単にホームページの改変ができないことも
承知しています。

 ただこのようなご時世だからこそ、作る側と買う側、そして着る選手側が互いに手を取り合える内容が求められる
と思うのです。

 
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相手に敬意を払う大切さ

2013-02-07 01:00:59 | 日記
 ラトビア戦の観客はおよそ28000人ということで、この数字は近年の代表戦を考慮すれば随分少ないですね。

 勿論寒さ厳しい時期でもありますし、平日の夜ですから親善試合ではなかなか観客が集まる要素はありません。

 ただもし入りの少なさの要因が「ラトビア代表」という、対戦相手のネームバリューに求めるならばそれは大変
失礼な話です。

 確かにラトビアは2004年欧州選手権に出場したことはありますが、ワールドカップを戦ったことはなく、自
国で人気の競技はバスケットでありアイスホッケーです。

 欧州での立ち位置はハンガリーのような古豪の下にくる4番手という印象ですし、今後も国内リーグを含めて環
境が劇的に向上するようには見えません。

 しかしかつての日本も同様で、アジアの中でですら敬意を払われない時期がありました。

 もし数十年前の日本ならば、ラトビア相手でも欧州の国と試合が出来たなら非常に評価されましたし、日本も随
分と

 「鼻っ柱」

 が高くなったものです。

 1995年のカールすバーグカップではポーランドに5-0で勝利し、アンブロカップではイングランドに1-1、
スウェーデンに2-2で引き分けた際は、例え対戦相手が主力を著しく欠いた編成でも

 「日本劇的勝利!」
 「実りある英国遠征!」

 というような、どこか誇大な見出しが紙面を飾りました。

 今僕たちは欧州の中堅国とそん色ない戦力を抱えるまでになりましたが、今こそ謙虚な姿勢で対戦相手に敬意を払
うことが求められていると思います。

 「俺たちが遠征してやった」

 という鼻につく態度では何の意味もありません。

 セレソンは強豪相手でも弱小相手でも、同じスタンスを維持できるからこそ世界中から尊重されているのですから。
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