塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

クラブの弱点と呼ばれて

2013-02-13 22:58:26 | 日記
 僕たちはたやすく弱点という言葉を用い、脆弱なポジションの補強を訴えます。

 しかし僕たちから指摘を受けている選手からすれば、こんな屈辱他には無いでしょうね。

 そのポジションの選手が故障、もしくは引退したために補強を慣行することは当然で、この場合ですとクラブも選手も筋が
通ります。

 でも監督の戦術を理解しようと懸命に汗を流し、フィットネスから食生活に至るまで自分でも納得のいく調整を日々心がけ
ているにもかかわらず、弱点と批判されたらそれは心は折れてしまいます。

 サッカーというのは皮肉なもので、卓越した技術や体力があるからといってポジションが安泰ではありません。

 例えば現役時代のディエゴ・シメオネは、ファビアン・オルテスというう記者が

 「4WD]

 と形容するほどの優れた体力と、ピッチの隅々まで駆け上がることができる持久力が魅力でした。

 しかし同記者が指摘している箇所を抜粋しますと

 「激しいフィジカル・コンタクトや喧嘩腰の荒っぽいプレイではなく、自陣から敵陣まで幅広くカバーするMFとして当たり
  前のプレーが求められることだ。」

 とされており、彼がレッドカードも辞さないプレイを行っている点に注意を促しています。

 (引用はナンバー473号51ページより)

 中村俊輔はセルティック時代、その鮮やかなフリーキックと技術でセルティック・パークの観衆をおおいに魅了しました。

 しかしその一方で守勢に回った際はもろ刃の存在で、杉山茂樹氏によるとチャンピオンズ・リーグのミラン戦において、解説
を務めたフース・ヒディンクは再三

 「ナカムラのサイドを徹底的に突け!」
 
 と叫んでいたそうです。

 彼の背後の空間は敵にとって最高のオープンスペースであり、杉山氏は当時の代表監督であったオシムが彼を招集する
のを躊躇している理由を

 「走れない、守れない」

 と指摘しています。

 つまり弱点はどんな名手でも抱えており、レギュラーでも監督が交代すれば一気に不安要素になり得るのです。
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人間に見る矛盾、サッカーの光と影

2013-02-13 18:59:27 | 日記
 人間という生き物は矛盾していて、狸や熊を駆除しようとする反面、その動物を可愛らしいイラストに描きなおして
自社マスコットにしている企業もあります。

 サッカーも同様でイングランドで生まれたこのスポーツは、瞬く間に世界中で親しまれるようになり、1930年の
ワールドカップ、そして各国リーグが誕生して以来自然と拍手を贈りたくなる、素晴らしい場面が幾度も現れます。

 1986年のマラドーナ
 
 はその代表格でしょうし、クラブレベルなら60年代のレアルと現在なバルセロナが頂点に立ちます。

 その一方でサッカーは野心家と金満家から最高のホビーとしての素質を醸しだしました。

 特に南米ではサッカー協会会長と政治家との癒着に関する嫌疑が後を絶たず、アルゼンチンではグランドーナ、ブラ
ジルではアベランジュエには常に
 
 「キナ臭い」

 話題が相次ぎました。

 後者の力を頼りすぎたという韓日ワールドカップロビー活動における日本という図式は、96年当時随分話題になった
物です。

 また相次ぐ人種差別の弾幕、ファン同士の諍い、悪徳代理人の暗躍など、負の場面は幾つも浮かびますし是正しなくて
は今後、サッカーには希望を持てなくなってしまいます。

 サッカーは企業からみても優良であり、だからこそ過去20年でナイキ、リーボック、アンダーアーマ、そしてウォリアー
などの新規ブランドの参加が相次ぎ、テレビ局もその放映権を高騰しても購入しています。

 つまり、お金が良い方向に回る事ができれば、サッカーの発展にきっと役立ちます。

 ファイナンシャル・フェアプレイ、クラブライセンスはやはり現代の時流を踏まえますと、不可欠な存在と言えますし
汚職にまみれた人物が再出発すべきかどうかも踏まえて、今後議論の余地があります。

 ベルナール・タピはきっと高笑いをするでしょうが。
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親善試合の現実目標

2013-02-13 16:31:11 | 日記
 セルジオ越後氏が今日発売のサッカー・ダイジェストの中で

 「アジアより弱い相手を連れてきてどうするんだ」

 と、サッカー協会のマッチ・メイキングに苦言を呈していました。

 どんな国でも「欧州」という括りで日本の強化が可能な時代は過ぎ去り、今サッカー協会は真剣に親善試合の意図を
考慮する時代となったのです。

 では、国内での親善試合はどのような対戦相手が喜ばしいのでしょうか?

 僕は「ワールドカップの第2ポットに入るであろう国」

 を推薦します。

 北米と南米ではアメリカ、メキシコ、パラグアイ
 欧州ではベルギー、セルビア、クロアチア

 予選突破の都合上イングランドのような大国が第2ポットに入る例もありますが、上記の国との親善試合ならば、ラト
ビア戦よりも手ごたえを得られるはずです。

 先日日本は第1ポットに間違いなく入るブラジル、フランスと対戦しました。

 ここには当然スペイン、オランダ、そしてイタリアやアルゼンチンが名を連ねますが、ワールドカップ本大会であれば
勝ち点1を拾うのが現実的でしょう。

 ならば日本は第2ポットの国から確実に勝ち点3を奪う必要がありますし、事実南アフリカではオランダからは勝ち点
0でしたが、デンマークからは勝ち点3をもぎとりました。

 ですから親善試合の意図として

 「ワールドカップ本大会で確実に勝ち点3を奪う為の存在」

 を謳えば良いと思います。

 第2ポットでもデンマークのように両翼を活かした国もあれば、スウェーデンのように上背に勝る国、ベルギーのような
俊英が揃う国と内情は様々です。

 ですから監督の要望と現段階での課題克服。

 この2点を念頭に交渉すればとうでしょうか。

 今の日本ならば対戦相手として打って付けの選手が揃っていますし、彼らの中でも香川、長友と対戦したと思う選手はい
るはずです。
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実体験で得られる下見の大切さ

2013-02-13 16:18:42 | 日記
 職場の従業員駐車場が変更となり、休日を利用して下見をしてきました。

 予め事情を把握しておくことで、急く必要が無くなりますし心にゆとりが生まれますから、交通事故の危険性も減らせ
ます。

 サッカーでも今夏のコンフェデ杯が話題となるのは、日本代表が各大陸王者と戦えるだけでなく、ブラジルという本場
の熱気と気候、風土を肌で実感できるためです。

 僕は欧州遠征も大切ですが、南米、中南米に遠征が可能ならば是非出かけて欲しいと思います。

 勿論移動時間、選手の体調と練習時間を考慮するならば欧州遠征が最適です。

 しかしテクノロジーが発達し、依然と比較した際間違いなく「均一化」の方向に向かっているサッカーでも、欧州とこ
れらの地域ではやはり嗜好と方法論が異なるのは間違いありません。

 「多種多様なサッカーの価値観」

 今日本は代表とクラブを問わず、各国の様々なサッカー・スタイルを肌で実感すべき時だと思うのです。

 下見の話の戻りますが、日本のプロが丹精込めて育成した芝は世界中の選手が称賛する代物でしょうが、他国ではこの
ような形とはなりません。

 また国土の広いブラジルは、当然地域ごとに寒暖の差がありますし、移動も飛行機を用いるなど従来の方法論では難し
い側面もあります。

 コンフェデ杯出場の選手は、その多くが体調不良で無い限り2014年に再度、ブラジルの土を踏むはずです。

 ですのでこの現地視察の絶好の機会を糧にしてほしいものです。

 ちなみに僕は駐車場までのルートを3往復して確認しましたが、日本代表も勝てば勝つほどブラジルへの滞在期間が長
くなります。

 移民として日本にご先祖を持つ日系の方に、是非

 「私たちが日本代表です!」

 と温かい気持ちになれるサッカーをしてほしいですね。
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ベッカム、PSGとサインを交わす

2013-02-13 01:40:10 | 日記
 僕がベッカムが株を上げたと感じたのは、スパーズから移籍の打診を受けたことを認めつつ

 「ユナイテッド以外のプレミアのクラブではプレイしないよ」

 と断言し、オールド・トラッフォードに集まるユナイテッドファンと昔馴染み達に敬意を払うことを忘れなかった点です。

 かつての背番号7が共に過ごした時間を大切に思い、何より私たちのことを忘れてはいないとユナイテッドの関係者は心
から嬉しかったはずです。

 もしベッカムが今後、選手として再び門を潜ったならば、ファンは大きな拍手で彼の気遣いに感謝の年を贈ることは間違
いないでしょう。

 2004年のレアル移籍劇は、ベッカムが報酬の見直しやクラブの補強策に口を挟んだためではありません。

 単に指揮官ファーガソンとの折り合いがどうしようもなくなっており、ユナイテッドはエースではなく指揮官を残留させ
る選択をしただけです。

 ですからファンはベッカムが単に

 「仲違い」

 で移籍したと捉えていますから、フェルナンド・トーレスがチェルシー移籍の際にリバプール・ファンが見せたヒステリー
を起こしませんでした。

 やはり選手の意思とは無関係でも、クラブの未来や金が絡むと移籍の印象は劇的に変化します。

 木村かや子さんがスポーツ・ナビのコラムで執筆していますが、ベッカムはPSGから受け取る報酬を全額チャリティに
受け渡すという声明を発表し、世間をおおいに驚かせました。

 確かにアディダスを軸にスポンサーから収益を得ているベッカムからすれば、チャリティにお金を回すことは簡単でしょう。

 逆に言えば彼が金持ちであることを、この声明ひとつで清廉な形で結果づけたことも巧みな方針だと思います。

 彼のクロスをイブラヒモビッチは心待ちにしているでしょうね。
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