塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

両親世代にみられる、「いつか」という意味の無さ

2018-01-03 01:52:45 | 日記
 帰省は盆と正月の風物詩ですが、その背景には若い世代が首都圏で働き、この時期に故郷に帰るという習慣がありました。

 でも最近は、圧倒的に核家族の方が多いと思いますが、親世代と住みたくないという子供世代の言い分、僕にはよくわかります。

 僕は長男、弟は次男ですが、まず長男には家の事、地区の事、すべての負担が両肩に押し寄せまが、まず次男、三男がその精神的負担を取り除く光景は今後もますます少なくなってゆくでしょう。

 そして何より、両親世代は圧倒的に「物をため込みます」

 僕も昔は本やCDをため込んでいる方でしたが、今はどんどん放棄していていますが、両親世代は僕らに片付けろ、不用品を手放せと指摘するも、自分たちはしませんよね。

 自分たちは整理、整頓できている
 「いつか」これを使う日が再度くる

 という実に身勝手な思い込みの中で生きている、つまり家の中が一向にかたづきません。

 だって「いつか」は永久に訪れることのない「いつか」だからです。

 いつかがやってきてならば、家の中は散らかっているはずなどない、新しい物を買い足す必要はないでしょうよ。

 これでは車、衣類など様々な商品を「分け合う」形で生きている若い世代と、感覚が折り合うわけがなく、僕だって自分以外の不要物を片付けたいのに、それすれ困難な状況です。

 家を片付けることで

 1・余分な物が無くなり、場所が空く
 2・場所が空けば、足腰に問題がでてくる両親世代の肉体的な負担が軽減される

 からいい事すくめのはずなのに、まず耳を貸しませんよね。

 これでは若い世代が同居したくないと思うのは当然でしょうね。

 サッカーでもイタリアのヴェントウーラのように、場数はあるものの戦術的に柔軟性が乏しいこと、これがワールドカップ出場を逃した最大の要因とされています。

 ディ・フランチェスコやモンテッラも失敗はありますし、そもそも人間が完全無欠ということはあり得ないわけです。

 しかし、他人の意見に耳を傾け、自分にはない「理」。言い換えれば

 「確かに君の言うことの方が、断然良いね」

 と思えるくらいの度量がサッカーでも実生活でも必要ではないでしょうか。
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意思の力を発揮することは人生を困難に陥れること

2018-01-03 01:35:23 | 日記
 フランスの哲学者アランの著作「幸福論」は、日本でも多くの出版社から刊行されています。

 僕が所有しているの物は、ディスカバー21社が編集した抜粋版ですがどの章も含蓄に溢れています。

 その中で印象に残っているのは「宿命」の項目でアランが記した

 「ミケランジェロのような人間を私が素晴らしいと思うのは、あれだけの点部の才能がありながら、安楽な人生をわざわざ困難なものにする強烈な意思である」

 という箇所です。

 かつてユヴェントスでバッジョとデルピエロがしのぎを削っていた際に

 「バッジョがラファエロならば、デルピエロはピントウリッキオである」

 という比喩があったほど、イタリアでは今でもルネサンス時代に描かれた彫刻と絵画は愛され、同時に世界中から多くの観光客を集めます。

 サッカーも同様でプレミアとリーガが群を抜く集客力とテレビマネーを集めるのは

 1・プレミアにはデル・アリ、ハリーケインという若手スターが台頭している
 2・同時にグアルディオラ、クロップ、モウリーニョなど歴戦の指揮官が一度に集合している
 3・リーガではメッシとロナウドがまだ君臨している

 為ですよね。

 彼らもまたミケランジェロと同様に、人生を困難、別の言い方をすれば意図的に複雑なものにしています。

 グアルディオラもモウリーニョも、既に幾度のリーグ優勝とチャンピオンズ・リーグで勝利しています。
 ロナウドもメッシも多くの個人賞を得ています。

 しかし、それでも彼らは隠居することなく、痛烈な批判を浴びても鍛錬を行うことを辞めず、より高見を目指しています。

 メッシには「ワールドカップ」という忘れ物があります。

 それはロナウドも同様ですが、彼は少なくとも欧州制覇の実績はあります。

 モウリーニョもグアルディオラを真正面から蹴散らしたいでしょうね。

 この複雑怪奇な彼らの心理こそが、サッカーの根底に眠っているもので、これまで語り継がれてきた名手たちだけなく、名もなき選手と指揮官たちにも、きっと備わっていた要素に違いなし、奥はそう考えています。
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