塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

レオ・メッシに逆風が吹く

2020-11-03 21:11:14 | 日記
 レオ・メッシの調子が上がりません。

 無理も無いですよね。

 彼の心中からすれば、バルセロナの街並みは変わらないけれども、クラブの思惑や金銭はもうかつて自分が信頼していた形とは程遠いと感じているわけですから。

 彼の残留がある種、レオ・メッシの意思というよりも、シティに代表される有力クラブに移籍することが、妻や子供のストレスになる、従って妥協案だったかもしれません。

 少なくともメッシはロナウドと異なり、スペイン語しか話せません。

 代表でもバルセロナでも同僚だったハビエル・マスチェラーノ。

 彼がリバプールを離れ、スペインを目指したのも、妻子がリバプールの雰囲気にそぐわす、同時に英語の習得が思うようにいかなかったためとされています。

 どんな名手でも30代半ばで新しい習慣、言語を学び、新しい指揮官と出会い練習と移動、試合のローテ―テヨンは避けたいに決まっています。

 スアレスはアトレティコ・マドリーに移籍しましたが、ユヴェントスよりもアトレティコを選択したのは、国境を超えるリスクを避けるため、と考えます。

 ですからロナウドが英語、スペイン語、ポルトガル語、そしてイタリア語を学び、新しい環境と指揮官の出会いに臆病にならないことは、彼らしい選択だと僕は思うのです。

 メルセデスように有名な輸入車でも年月が経てば中古としての価値がつかず、買い手が見つからない異様に、選手にも旬が過ぎると世間は厳しくなります。

 バルサ入団以降、初めてメッシに逆風が吹いています。

 駆け出しのころはアンリやエトーなど、彼を尊重し守ってくれる選手がいましたが、今のメッシには盾になる存在がいないのではないでしょうか。

 ファンは忍耐をもって彼の調子が戻る事を待つべきではと思います。

 
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改めて考えるブンデスリーガの構図

2020-11-03 20:40:27 | 日記
 以前から不思議に感じていたのですが、どうしてブンデスリーガのクラブはバイエルンに選手を譲渡してしまうのでしょうか。

 プレミアでもリーガでも、バルセロナやシティに選手が国内移籍の形で活躍の場を求めることは当然あります。

 しかし、これらのリーグは優勝候補以外にも競争力を維持できるクラブが多数存在します。

 スぺインならばヨーロッパ・リーグ優勝のセビージャ
 イングランドならば、チャンピオンズ・リーグ出場権を得ても不可思議ではないレスター・シティ

 がそうですよね。

 ブンデスリーガにもRBライプツィヒやボルシア・ドルトムントなど、バイエルンに次ぐクラブは存在します。

 しかし、資本金や選手層の厚さ、スタジアムの規模のいずれをとってもバイエルンには到底かないません。

 ならばせめて安売りはせず、適正価格で契約違約金を得るくらいのことはしたいものです。

 シャルケは特にそうで

 1・マヌエル・ノイアーの売却金額は当時で28億円
 2・ユリアン・ドラクスラーに代表される、主力が次々とクラブと契約することを拒む
 3・シティを経由してバイエルンに在籍するリロイ・ザネにいいようにもてあそばれる

 というように、ファンは失望しか感じません。

 ユヴェントスが2002年、パルマに契約違約金60億円でジャンルイジ・ブフォンを獲得した際は、大騒動になりましたが、結果的に最高に安い買い物でした。

ぶを得ることと同様の価値があります。

 従ってシャルケが設定したマヌエル・ノイアーの違約金は、明らかに安すぎたと僕は考えています。

 ブンデスリーガのクラブは主力がバイエルンに移籍し、彼らが巨人として君臨することを好むはずがありません。

 しかし不利な構図を覆すだけの材料がない、この点もまた事実なのですね。
 

 
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物語が必要な世の中ではないでしょうか

2020-11-03 20:23:48 | 日記
 僕は以前ユニクロを利用していましたが、この数年は店舗を訪れていません。

 ユニクロの服が大衆の支持を得ていることは確かでしょうし、アジアを軸に多店舗展開で収益を増大させていることも凄いと思います。

 しかし、文春文庫から発売されている「ユニクロ帝国光と影」のように、労働者を使い捨てのようにこき使っている、という批判が消えることはありません。

 少なくともユニクロの幹部たちは、このような批判に対して適切な説明をしたらよいのに、と思ってしまうのです。

 例えばエルメスが、従業員にひどい仕打ちをしている、なんている話はまず出ませんよね。

 ここが振興と伝統が持つ、大きな隔たり、言い換えれば価値観の違いではないでしょうか。

 振興には語る物語と背景がありません。

 しかし、伝統には自然と語り継がれる物語と背景が必ず存在しますよね。

 僕はエアリズムもヒートテックも所有したこともなければ、購入したこともないのですが、ここに皆が自然と語りたくなる要素があれば、ユニクロも違う印象を与えるのかもしれません。

 バイエルンとパリ・サンジェルマンもこの「物語」が勝敗を分けたように思います。

 パリ・サンジェルマンにもスシッチやパウレタのような名手が在籍してきたことは事実です。

 しかし、それ以上にバイエルンは

 1・かつては1860ミュンヘンの陰に隠れていた
 2・ベッケンバウアーやゲルト・ミュラーが加入すると、その立場は逆転する
 3・1990年代にはFCハリウッドと揶揄されるように、選手が悪い意味で目立ちすぎた
 4・1999年のチャンピオンズ・リーグ決勝で大きな失望を味わう

 というように、良くも悪くも物語がファンの間で紡がれてきた、この点がパリ・サンジェルマンとの攻防に終止符を打つ要因だったように思います。

 エルメスやダンヒルを着用することは、彼らの物語や思想を買う事と同意義なように。
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