塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

スパイクの開発に医学的見地はあるか

2022-05-20 21:38:47 | 日記
 NBAの発展とともに、バスケットシューズも時代に応じた素材、デザインが生み出されてきました。

 今では考えられませんが、コンバース・オースルターは1960年代のNBAにおいて、9割近いシェアを誇り選手は皆、このキャンバス地でできた靴でドリブルや相手のマーキングを行っていたわけです。

 以後、アディダスのスーパースターの代表される革素材、ナイキのエアー・フォース1に代表される「ベルクロ」で足首を保護し、着地の際くるぶしを守り、ねん挫を防ぐという考えがなされました。

 今ではこれらはすべて「レトロ的」、つまり復刻版で再発する際は不可欠な要素ですが、最先端技術が投影された新商品では、無縁の存在となりました。

 サッカースパイクもバッシュに負けないくらい、多くの進化が見られるわけですが、今は軽量化とデザイン重視であり、足首の保護やけが防止という医学的発想がないように思えます。

 サッカーという競技がボールを持つ側が有利である以上、相手FWを「プロフェッショナル・ファウル」で止める、言い換えれば守備側が退場覚悟でマークする場面も出てきます。

 しかし、オランダ代表として1988年欧州選手権で優勝したマルコ・ファンバステン。その類まれな発想でイタリア代表をワールドカップ94の決勝にまで導いたロベルト・バッジョ。

 彼らのように相手マーカーの嫌らしい守備が要因で故障を繰り返し、ファンバステンのように引退するしかなかった選手も過去にはいました。

 両選手ともにディアドラ愛用者でしたが、ディアドラは何とかして怪我の負担をスパイク開発で減らしたいと考えていたはずなんです。

 今後はブランドが、契約選手の選手生命を預かるという発想が必要かもしれませんね。
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日本が生んだデッドストックという概念

2022-05-20 21:19:46 | 日記
 服飾用語で「デッドストック」という言葉があります。

 死に在庫、倉庫に眠っていた売れ残りをデッドストック、もしくはデッドと呼びますがとりわけ米国古着では

 箱付きのヴィンテージ・ナイキや米国製コンバース
 フラッシャー付きのリーバイスやリー、ラングラーの年代物ジーンズ
 ガゼットと呼ばれる、汗止めが襟元に確認できる1950年代のスエットシャツ

 などは、完全に枯渇状況にありますが、それでもバイヤーは(コロナの前は特に)米国やプエルトリコなど近隣諸国を探して歩いていています。

 このデッドストック探しはある意味、日本発祥の考えで諸外国からすれば

 「古い物よりも、新しい商品の方が着心地も素材も勝っている」
 「どうして昔の品を日本人は尊重するのか」

 という腑に落ちない考え方だったんです。

 しかし最近は、諸外国でもヴィンテージやデッドストックの概念が浸透する一方、日本のバイヤーが古い商品を根こそぎ購入してくれたおかげで、倉庫の整頓ができたと喜ぶ店主もいるんですね。

 デッドストックの靴はその多くが「バッシュ」でしたが、近年はサッカー・スパイク、特にアディダスやプーマの西ドイツ製が高値で取引されています。

 また2020年にディエゴ・マラドーナが他界した際、彼の愛用品に再度注目が集まりましたし、カンガルレザーのスパイクが今後更に減少していけば、コパ・ムンディアルもデッドストックが高値になるかもしれません。

 新品未使用品がデッドストックとするならば、僕は今日3点のデッドストックを買いました。

 イタリア製のアルフレッド・ダンヒルのネクタイ
 グンゼ・ボディワイルドのボクサートランクス
 グリーン・レーベル・リラクシングに夏用スラックス

 すべてフラッシャーが付きますし、肌着は案外(ユニクロのエアリズムのような人気商品も)中古店やリサイクル店で未開封で売られていることに注目しても良いと思います。

 案外それらでは未使用の欧州クラブのレプリカジャージも発見しやすいですから。
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ひどく不安を覚える瞬間

2022-05-20 21:07:05 | 日記
 英国はサッカーの母国であると同時に、ラグビー、クリケット、テニスに卓球と多くの近代競技を生み出してきました。

 一方でバレエやクラシックなど芸術分野でも多くの才能を生み出し、ノエル・カワードやセシル・ビートンの着こなしは、2020年代の現在でも美しいと思わせる代物です。

 英国を代表する俳優と言えばジュード・ロウにベネディクド・カンバーバッチなどが思い浮かびますが、70歳を超えてもなお一線で活躍し続けるチャールズ・ダンスの存在も無視できません。

 彼は専門誌「ザレイク」の2015年11月のインタビューで

 「ひどく緊張するんだ」
 「劇場にいると、お昼時には気分が悪くなってくる」
 「あと何日、爆破予告で興行が中止になる事を願うのだろうか」

 と舞台に立つ前にいかにナーバスになるかを述べています。

 森保一日本代表監督が、6月の4試合に向けての日本代表選手たちを招集、好評しましたが吉田麻也のように主将の重責を担う選手、言い換えれば本戦も予選も戦い、苦渋も喜びも味わってきた存在でも、今後は招集の際に

 「ひどく神経質になるよ」
 「監督の意向は尊重せねばならない」

 と漏らすことになるのでしょう。

 逆に言えば、ワールドカップは勝利すればお祭り騒ぎになりますが、予選で敗れてしまえば国民からの不満を全身で浴びねばなりません。

 1990年ブラジル代表指揮官 セバスティアン・ラザローニ
 2010年イタリア代表指揮官 マルチェロ・リッピ
 2018年ドイツ代表指揮官 ヨヒアム・レーブ

 優勝以外に賛辞が送られることのない優勝候補の指揮官たちは、敗れてすさまじい勢いで罵声を浴び、政権に幕を降ろしました。

 スポンサーも多額の出資をしている以上、勝てば官軍の図式は今後より明確になることは間違いないでしょうね。
 
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