塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

サッカーにおける10番の意味合い

2022-05-22 20:06:37 | 日記
 ペレが付けた背番号がたまたま「10番」であったがために、サッカーの世界で背番号10は、子供たちが憧れる番号として君臨し続けています。

 従ってブラジルでは現在のネイマールをはじめとする背番号10を背負う選手、与えられた選手にはすぐに批評家が意見、批判を並べ、相応の活躍をしているのかを求めます。

 京都パープルサンガ(当時のクラブ名)に移籍したブラジル代表のシーラス。

 彼は1990年ワールドカップにおいて、背番号10を指揮官セバスティアン・ラザローニから与えられるも、出番自体が少なく批評家たちは容赦なく「最低の選手」と意見します。

 このワールドカップでブラジル代表は

 従来の4-4-2ではなく3-5-2を採用
 16強でアルゼンチン代表に敗れる
 カレカ、ミューレル、ヴァウドなど選手個人で秀でた選手は存在したが、代表としては冴えない結果であった

 というように、転換期を迎えていました。

 ブラジル代表が1974年以降、欧州的発想で戦うのかブラジルらしさで戦うのかをテーマにした葛藤の最中、最悪の形がこの1990年ワールドカップであり、だからこそ94年米国ワールドカップの優勝に向けての反省ができました。

 2トップに変更はないが、ラインがやはりバック4
 カレカはお役御免である
 中盤センターにはドウンガの力が必要だ

 指揮官カルロス・パレイラの判断はある意味で守備的でしたが、優勝した以上彼のプランは理にかなっていた形になります。

 日本代表の背番号10を背負ってきた選手たちも、ワールドカップでは度重なる批判を浴びています。

 その中で中村俊輔と香川真司が、今でも現役選手として成長し続けていることは、かけがえのない日本サッカーへの提言ではないでしょうか。

 酸いも甘いも知りつくした選手の観察眼は無視できませんから。
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無敗優勝の実例と無敗で2位の可能性

2022-05-22 19:54:23 | 日記
 無敗優勝という途轍もない大記録は、セリエAとプレミアシップで実現しています。

 直近ですとアントニオ・コンテ政権のユヴェントスが2011-12シーズンに達成していますが、ロナウドのような突出した個人に頼らなかったことが良かったのかもしれません。

 プレミアでは2003-04シーズンのアーセナルであり、まさかこれ以後「ガナーズ」がリーグ優勝と成し遂げることができないとは、当時誰も考えませんでした。

 逆にエミレーツの建設費用返済を考慮しながら、FAカップを獲得し長期政権を築いたアルセーヌ・ヴェンゲルが素晴らしいという意味合いかもしれません。

 ACミランもファビオ・カペロ政権の1991-92シーズンに無敗でスクデットを獲得していますが、感慨深さでいえば今季仮にスクデットを獲得すれば、こちらの方が大きいのではないでしょうか。

 少なくともベルルスコーニの手を離れてから最初のスクデットであり、アディダスに代わる新スポンサー、プーマにとっても同様です。

 ミランは過去、アディダス、ロット、カッパなどと契約していましたが、財政難や成績低迷が理由でアディダスがスポンサーを降りた(はず)ですから、ファンにとってもスクデットをインテルから奪還できることは大きな喜びです。

 しかし無敗でありながら「無敗で2位」という可能性を持つのがリバプールです。

 首位のシティが仮にアストン・ビラに勝利すれば、その時点で今季の2位が確定し、同時に4冠の夢が断たれます。

 ファンの多くは

 アストン・ビラの指揮官はジェラードなんだぜ
 リバプールの象徴だった彼の下で、きっとビラが勝つさ
 そしてチャンピオンズ・リーグでも優勝するぞ

 と考えているに違いありません。

 しかし、パリ・サンジェルマンの戦力が突出しているリーグ1とは異なる、このプレミアの勢力争いと思うと、やはりエムバッペの残留がどこかで奇妙に思えてしまうのは、致し方無い気がしますね。
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エムバッペの決断に全世界が揺れる

2022-05-22 19:05:14 | 日記
 キリアン・エムバッペ、パリ・サンジェルマン残留へ

 この一報を聞いて、面食らわなかったのは恐らくパリ・サンジェルマン首脳陣だけでしょう。

 少なくともフランス代表の加入を心待ちにしていたレアル・マドリード首脳陣と、マドリーの番記者からすればエムバッペに決断は唐突すぎる、ある意味理解不能で、だからこそ激昂している形になります。

 パリ・サンジェルマンはレオナルドがクラブを離れ、リール、ASモナコの要職を務めたルイス・カンポス招聘を考えています。

 (専門サイト ゴール・コムより)

 同僚であるネイマールが2017年、パリ移籍を決断した際に発言した(とされる)

 レオ・メッシの背後にいては、バロンドールの受賞は難しい
 パリ・サンジェルマンに移籍すれば、僕はメッシの陰に隠れずに済む

 という発言を鑑みますと、エムバッペはそのネイマールとメッシと主役の座を分かち合うのでなく、明らかに自分が主役であることを意識したのでしょうか。(既にワールドカップは得ていますしね)

 エムバッペの再契約に関して、パリ・サンジェルマンは桁違いの金額を投入し、オーナーシップであるカタールの首長宅の合鍵まで渡した、つまり国賓であることを提示したとまだ囁かれています。

 NBAに関心がある方は、1996年に起きたシャーロット・ホーネッツの移籍についてご存じですよね。

 ホーネッツにはラリー・ジョンソンとアロンゾ・モーニングというライジング・スターが在籍し、ケンドール・ギルやマグジー・ボークスという主力も存在しました。

 しかしジョンソンが再契約の際、チームから

 「12年で84億円を支給」

 という当時では桁違いの高給を与えらると、モーニングも同様の契約を主張するもチームは認めず、最終的にチームは(サラリーキャップの影響もあり)瓦解してしまうのです。

 パリはエムバッペ一人を優遇している印象を受けますが、メッシとネイマールの報酬はどう考えるつもりでしょうか、

 既にディ・マリアは退団が決定していますしね。

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米国サッカー協会が下した決断

2022-05-22 18:53:19 | 日記
 「うめぼし食べて、スッパマン!!」

 漫画家、鳥山明と言えば「ドラゴンボール」の著者として知られていますが、「ドクター・スランプ・アラレちゃん」で人気作家としての地位を築きました。

 ドクター・スランプ・アラレちゃんも、ドラゴンボール同様に多彩な登場人物たちが話を盛り上げ、冒頭のスッパマンもその一人ですが、これは当然、アメリカン・コミックの代名詞である「スーパーマン」

 から拝借しています。

 スーパーマンとバットマンは漫画の枠を超え、映画化もされ米国の思想や宗教的価値観を反映していると感じますが、2020年の現在ならばその名称は「スーパー・ヒューマン」だったかもしれません。

 性別や世代の価値観にとらわれることは意味合いがあるのだろうか。

 この点を考慮すれば

 男性がスーパーマンに願う「完全無欠」な存在(自分には到底無理)
 ゴッザムシティで悪党を成敗するバットマン(自分の嫌いな輩を倒すことは犯罪である)

 という、マンだとかマスキュリンな考えが、今後どのような形で迎えられるか気になります。

 サッカー米国代表は男女ともに「同一賃金」を採用することを発表しました。

 1990年代から北米では、サッカーはアメリカン・フットボールのような激しいボディ・コンタクトがないため、観る競技ではなく子供たちがプレイする競技として認知されていました。

 イタリア代表のジュゼッペ・ロッシは幼少期、ニュージャージー州で暮らしていましたが、周囲は野球に関心を抱くもロッシは野球ではなくサッカーができたと語っています。

 この男女同一賃金が各国協会にどのような決断を迫るのか、まだわかりません。

 ただハリウッドにおけるセックス・スキャンダルが全く沈静化しない現状、ある意味で必要な決断ではある気がします。
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