塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

アジアはやはり広すぎますよね

2022-05-03 21:08:49 | 日記
 先ほど、カルロ・アンチェロッティが初めて欧州主要5大リーグで優勝経験を持つ指揮官になったことをお話ししました。

 ではこの話を「アジア」にした際、それは評価され指揮官の名声や報酬に結び付く代物でしょうか。

 まずアジアは大陸的に西アジア、東アジア、東南アジアと南アジアと距離的に間隔がありすぎることが難点ですよね。

 また地域を日本が位置する極東(東アジア)のみに的を絞っても

 1・中国スーパーリーグの現状は、既に昔日の面影すらない
 2・香港リーグはjりーぐほどの競争力はない
 3・ではkリーグとJリーグ、ふたつのリーグで優勝経験を持つことは特筆すべき点か

 と綴ってみても納得のいく話にはなりません。

 仮に東南アジア、例えばタイ・プレミアリーグの強豪として知られるムアントン・ユナイテッドやチョンブリーFC、南アジアであるインドリーグのムンバイFCで優勝経験を持つ、と言われても、観客動員やリーグの歴史、代表など総合的に見ても、欧州から指揮官就任の声はかからないでしょう。

 つまりアジア全体が地理的の広大すぎ、リーグの規模も観客動員にも大きな隔たりがある以上、欧州主要リーグのような形にはならないというのが僕の結論です。

 それはJリーグの整備が群を抜いて整っていることもありますが、Jリーグだけが評価されても他のアジア諸国も同様に評価されなくては、アジア全体の向上や欧州同様に代表戦でネイションズ・リーグを採用しても強化にはなりにくいと考えます。

 いつの日かアジア全体の競技力が向上し、アンチェロッティのようにその戦績を讃えられる存在が登場すると良いのですがね。
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モノマネされることは人気の証か

2022-05-03 20:51:37 | 日記
 人気俳優、歌手は知名度が上がる、ヒット曲が多数生まれると「モノマネ」が生まれます。

 それは子供たちが学校でモノマネをする、という日常風景だけでなく、モノマネ・タレントからもその芸風が認められるという形になり、それだけ世間への浸透度が高くなるというわけです。

 別の意味で興味深いのはアダルト・ビデオの世界で

 「人気女優にそっくりの女優が登場」
 「あの芸能人が遂にデビューか」

 というような形でセールスに繋げようとする点でしょうか。

 ただ、俳優が在籍する事務所がレーベルに異議申し立てをすることはありませんし(著作権や肖像権を侵害していませんしね)、仮にクレームをつけてきたなら完全にレーベル側の思うツボになってしまうからでしょうが、購買層は実際どう思うのかは定かではありません。

 ブラジル代表として3度ワールドカップに出場し、2002年大会では優勝を味わったカカ。

 彼はサンパウロFC時代から、若い女性ファンから桁違いの声援を送らたことでも知られていますが、実はゲイの方からも相当人気だったと言います。

 そこでブラジルのタブロイドが、カカに似た男性を見つけ出し「そっくりさんの裸」を雑誌に掲載したことがあるんです。

 また、コリンチャンス、インテル・ミラノとパリ・サンジェルマンに在籍した、同じくブラジル代表のヴァンペッタは、自身はゲイではないにもかかわらず、やはり裸で雑誌に登場し世間を騒然とさせたほど、ある意味サッカー選手の知名度は群を抜くのです。

 逆に言えば、ある事無いこと書かれることが、サッカー選手が世間から認知されたという意味かもしれませんが、自分ではない誰かが世間をにぎわせても、ちっとも嬉しくないというのが本音ではないでしょうか。
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偉大なるアンチェロッティの足跡

2022-05-03 20:37:02 | 日記
 レアル・マドリード、ACミラン、チェルシー、パリ・サンジェルマン、そしてFCバイエルン・ミュンヘン。

 カルロ・アンチェロッティは今季、2度目の就任となるレアル・マドリードを2季ぶりにラ・リーガの優勝に導いたことで、指標初となる欧州主要5大リーグ全てでリーグ優勝を達成した、初めての指揮官となりました。

 昔から彼の指揮する姿を見ていた方ならば、感慨深いでしょうね。

 1・駆け出しのころ指揮していたパルマでは、ジャンフランコ・ゾラの起用法が思い浮かばず、彼をチェルシーに移籍させる
 2・1999年のユヴェントスでは、最後の最後でACミランに優勝を譲ってしまう
 3・敬愛するアリゴ・サッキを意識しすぎ、ジャンフランコ・ゾラだけでなく、ロベルト・バッジョの獲得も見送る

 というように、アンチェロッティは何度も痛い思いをしながら、奮闘して今の名声を得たわけです。

 ちなみにバイエルンでは途中解雇、レアル・マドリードでもUEFAチャンピオンズ・リーグ、しかも節目となる10度目の優勝をもたらしたにもかかわらず、在任期間はわずか2年でしたし、勝利も敗北も知り尽くしています。

 彼がコロンビア代表のハメス・ロドリゲスを重用してきたことは広く知られている一方で、アンチェロッティは特定の選手に依存する機会が少ないと言えます。

 チェルシーの指揮官に就任すると、複数のメディアは

 「彼はアンドレア・ピルロを中軸に指名する」
 「アンドレア・ピルロの移籍が決定」

 と書き立てますが、そのような事実がありませんでした。

 確かにパリ・サンジェルマン時代はズラタン・イブラヒモビッチを頼りにしましたが、それはロラン・ブランも同様であり、それだけ彼の存在は突出していたことを意味します。

 レアル・マドリードに14度目となる欧州王者の地位をもたらせば、今季のレアルはまずまずの成績と言えるのではないでしょうか。

 「まずまず」と言ったのは、エディン・アザルをはじめ、選手の処遇が昨年同様好転しなかっただけに過ぎないのですが。
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改めて思うイビチャ・オシムという指揮官

2022-05-03 20:26:48 | 日記
 宮沢賢治の代表作品「銀河鉄道の夜」
 
 ジオバンニとカンパネルラが紡ぐ物語は、永遠の未完結作品としても知られ、1980年代には彼らを猫にしたアニメーションが好評を博しました。

 直木賞受賞作「銀河鉄道の父」は、宮沢賢治と父の克明なる史実が元になって執筆されたと聞きましたし、それだけ日本文学の中でも印象深いと言えます。

 イビチャ・オシムが指揮した日本代表も、ある意味では永遠であり未完成と言えますね。

 鈴木啓太という中盤の要と中村俊輔という、スコットランドでリーグ最優秀選手に輝いた存在、そしてオーストリア代表とスイス代表に敵地で勝利、ホームに迎えたガーナ代表には、中盤をひし形で構成する3-4-3で挑むなど、イビチャ・オシムの脳裏には常に、日本代表の潜在意識。

 これが詰まっていたと思います。

 戦術やフィットネスを早い段階で浸透させるべく、指揮していたジェフユナイテッド市原・千葉の選手たちを多く招集したことには批判的な見解もありましたが、その点もオシムは承知していたはずでしょうし。2007年アジア杯において

 「お前たちはアマチュアだ」
 「俺は命をかけて戦っているんだ」

 と烈火のごとく怒ったことは広く知られています。

 それも君たちの能力はそんなものではないよ、それは一番私が理解している、だからもっと覇気を示してくれよ、という気持ちだったのではないでしょうか。

 そこには選手たちを焚きつけることが出来なかった、自分自身への戒めという点もあったとは思うのですが。

 1964年の東京五輪から始まった日本とイビチャ・オシムの関係性は、ジェフ、日本代表、愛弟子であるドラガン・ストイコビッチと多くの副産物を生み出しました。

 ヴァイド・ハリルホジッチ政権誕生の前には、ピクシーが日本代表監督になる可能性もありましたが、それはどこかで僕たちがオシムを彼に投影していたためでdしょうか。
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