蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演「ISHIN version.2024」

NPO法人劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演
タイトル 『ISHIN ~狼たちは最果てに~ version.2024』
脚本・演出 青木由里
出演 青木賢治/栗生みな/村松沙理亜/清水まなぶ/井田亜彩実/導星ゆな 他

日時 2022年9月8日(日)11:00~/15:30~
会場 飯山市文化交流館 なちゅら 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/ishin2024

皆さまへ感謝を込めて晴れやかに開催‼
どうぞお楽しみに‼

想像力の喚起

2012年12月03日 12時36分38秒 | 日記
一昨日~昨日は、「砂漠のクリスマス」の通し稽古だった。
舞台スタッフさんも参加して下さり
内容の濃い集中した稽古となった。

見学に訪れたのは下記のスタッフさんたち。

  照明オペのFさん
  劇団員のガンちゃん
  研修生のYukaちゃん

毎度のことながら、舞台セット転換がないため
照明と音響がその役割を担ってくれる。

バトンや大道具による大規模な舞台転換も
いずれやってみたいなぁ…と思いつつ
脳をフル回転させて、予算内で可能なことを
考えながら舞台創作をし続けて早12年。

来年の2月劇団本公演では、これまでと異なる
演出手法を使おうと考えているが
役者陣やスタッフ陣とイメージの共有が必要で
いかに適切に伝えるかが、鍵となる。

「砂漠のクリスマス」も、言葉でイメージを伝えつつ
稽古に取り組んできたつもりだったが
昨日の通し稽古を終えて、ようやく

  全体像が見えた
  全体のイメージが掴めた

と言う声が参加者から上がり
実際に出来あがらないと、わからないものなんだなぁ…と。

今回は、参加者の皆さんが舞台イメージを持って
稽古に取り組めるようにと、舞台正面イメージ図を
カラーで製作し全員に配布したり
原作「星の王子さま」を読んでもらい
ディスカッションをする時間も設けたが
限られた稽古時間内で深めて行くには
まだまだ工夫が足らないようだ。

二次元を三次元に変換するのも想像力。
俯瞰して全体を見るのも、想像力。

つまり、みんなに想像力を喚起させる言葉や
アイテムが必要なのだ。

更に工夫していかねば…

昨日の通し稽古は、台詞忘れ等があったものの
殆ど止めずに通して、約50分。
本番までにもっと詰まるはず。

見学者からも

  面白い
  内容が深い
  ジーンと来た

等、有難い言葉を頂き、ホッ。
また、キャスト探しに訪れた映画監督のNさんからも

  全員で作ってるという感じがいいですね

と言っていただき、このWSの目的に沿った作品に
仕上がりつつあると実感。

残す稽古は2日だが、参加者の皆さんが全体像を掴み
自分の役割を把握してくれたようなので
ここから一気に良くなっていくことだろう。
本番がとても楽しみになって来た。

昨日、芸術文化振興基金の方とお電話で話す機会があり

  自治体が芸術文化への補助金予算を取れず
  基金への助成金申請が年々増加している

と仰っていた。

人間としての成長や気付く機会を与えてくれるのが
文化芸術分野である。
また、失われた想像力を培ったり
その必要性を実感できるのが舞台芸術でもある。

文化芸術分野が活性化すれば、人間力が高まる。
住民の人間力が高まれば、町全体が活性化していくはず。

目の前で起きている出来事に囚われてしまうのが人間だ。
けど、出来事の向こう側を想像出来るのも人間である。

衆議院選挙の争点となっている原発や経済問題も
俯瞰した視点を持ち未来を見据えた上で精査し
判断を下していく必要がある。

自治体が文化芸術を重点政策に上げ
積極的に取り組んでくれるよう
もっともっとアクションを起こしていかねば…