2月の4週目、
とある日に主治医から呼び出しを受け、
私達夫婦と娘の彼氏の3人で説明を受ける・・・。
娘の症状はすこぶる悪い状況らしく、
3回目の抗がん剤治療を受けても
その進行を食い止めることが出来ていない事の説明を・・・。
Tリンパ芽球性リンパ腫、
週単位で進行する強烈な病魔に対して、
今まで投与した薬のどれもが効かなかったので、
最後の切り札としての強い新薬の投与の説明を受ける・・・。
4回目の抗がん剤治療になるが、
それが効いても効かなくても最後の治療になると・・・。
2月24日、最後の治療薬アラノンジー投与開始。
福井県では初めての使用。
神経障害の副作用もあるが、
もはやこれに頼るしか無い状況。
投与して1日休んでまた1日投与、
26日に再び投与。
目に見えて体力が落ちてきているのが傍目にも解かる。
呼吸が困難になって数値データも良くないので、
27日の投与を一時休息し様子を見る。
この日、私達夫婦も含め、見舞いに来てくれた友達、彼氏、知人みんなと、
腕を上げる力も無く弱っているはずなのに、来てくれたみんなと力一杯ハグしてくれた。
私とハグした時には「お父さん大好き!」と言ってくれた・・・。
あとから思えばこの日に本人は感じていたのかも・・・。
24日の午後から私もずっと付き添いで病室に泊まり込み、
26日からは彼氏も一緒に泊る。
28日朝、おイヌ様の世話で一時帰宅し再び病室に戻り、
明け方の病院最上階から見る朝日に見惚れ、
それをスマホで写真を撮り病室の娘に、
「ほら、綺麗な朝日でしょ、今日もきっといい事あるよ!」っと見せると、
呼吸が苦しいながらも「きれい~!」っと嬉しそうに言う・・・。
この日の朝にはまだ少し会話も出来ていたのだが、
お昼前にはあぁとかうんとかの返事だけになり、
昼過ぎにはほとんど反応しなくなる・・・。
ハァ・・・ハァ・・・と呼吸も弱々しく、
この先どうなるのか?不安がよぎる。
ここから先はずっと後で彼氏から聞いた話し・・・。
夕方、会話もままならなくなってきたので、
ずっと娘に顔をよせていた彼氏が急に立ちあがり、
「もうよそうよ!そんなこと言うなよ!」っと大声で怒鳴り、
壁に向かって泣きながら拳を叩きつけた・・・。
私達夫婦は、小声で会話が出来ていたのか?
いったいなんと会話していたのか?
でももう声も出ないはずなのに?と思いながらも、
その場が理解出来ていませんでした・・・。
その後、3日も泊り込んで疲れているのだろうと
夕方に一旦家に帰って休んではと私達夫婦も勧めて、
彼氏にに帰ってもらう。
彼も渋々帰ってはみるものの、
家で慌ててシャワーだけ浴びすぐさま病院へと。
実は夕方、彼氏が大声で怒鳴る前に、
娘と彼氏は心の声で会話が出来ていたのだと・・・。
呼吸も困難になり声も出せなくなった娘が、
「ごめん、わたしもう今日か明日かもしれない・・・。
本当はもうダメなんでしょ?」
っとカレシに語りかけてきたと。
そんな胸騒ぎをかかえ、
シャワーだけ浴びて慌てて再び病院へとクルマを走らせる彼氏の耳に、
急にその心の声がまた聞こえてきた!
「やっぱりダメ! 明日はお父さんとお母さんの結婚30周年記念日だから・・・。
明日じゃダメなんだ・・・」
彼氏は病院に着いてエレベーターで最上階に昇る最中に、
嫁さんからの電話を受け取りました。
「今、逝っちゃったの・・・」
娘は彼氏に最後の辛い場面を見せたくなかったのでしょう・・・。
私達夫婦の結婚記念日も避けたかったのでしょう・・・。
最後まで気を使い、彼氏が一時帰った隙に、
静かに逝ってしまいました・・・。
2月28日、午後8時03分・・・。
とある日に主治医から呼び出しを受け、
私達夫婦と娘の彼氏の3人で説明を受ける・・・。
娘の症状はすこぶる悪い状況らしく、
3回目の抗がん剤治療を受けても
その進行を食い止めることが出来ていない事の説明を・・・。
Tリンパ芽球性リンパ腫、
週単位で進行する強烈な病魔に対して、
今まで投与した薬のどれもが効かなかったので、
最後の切り札としての強い新薬の投与の説明を受ける・・・。
4回目の抗がん剤治療になるが、
それが効いても効かなくても最後の治療になると・・・。
2月24日、最後の治療薬アラノンジー投与開始。
福井県では初めての使用。
神経障害の副作用もあるが、
もはやこれに頼るしか無い状況。
投与して1日休んでまた1日投与、
26日に再び投与。
目に見えて体力が落ちてきているのが傍目にも解かる。
呼吸が困難になって数値データも良くないので、
27日の投与を一時休息し様子を見る。
この日、私達夫婦も含め、見舞いに来てくれた友達、彼氏、知人みんなと、
腕を上げる力も無く弱っているはずなのに、来てくれたみんなと力一杯ハグしてくれた。
私とハグした時には「お父さん大好き!」と言ってくれた・・・。
あとから思えばこの日に本人は感じていたのかも・・・。
24日の午後から私もずっと付き添いで病室に泊まり込み、
26日からは彼氏も一緒に泊る。
28日朝、おイヌ様の世話で一時帰宅し再び病室に戻り、
明け方の病院最上階から見る朝日に見惚れ、
それをスマホで写真を撮り病室の娘に、
「ほら、綺麗な朝日でしょ、今日もきっといい事あるよ!」っと見せると、
呼吸が苦しいながらも「きれい~!」っと嬉しそうに言う・・・。
この日の朝にはまだ少し会話も出来ていたのだが、
お昼前にはあぁとかうんとかの返事だけになり、
昼過ぎにはほとんど反応しなくなる・・・。
ハァ・・・ハァ・・・と呼吸も弱々しく、
この先どうなるのか?不安がよぎる。
ここから先はずっと後で彼氏から聞いた話し・・・。
夕方、会話もままならなくなってきたので、
ずっと娘に顔をよせていた彼氏が急に立ちあがり、
「もうよそうよ!そんなこと言うなよ!」っと大声で怒鳴り、
壁に向かって泣きながら拳を叩きつけた・・・。
私達夫婦は、小声で会話が出来ていたのか?
いったいなんと会話していたのか?
でももう声も出ないはずなのに?と思いながらも、
その場が理解出来ていませんでした・・・。
その後、3日も泊り込んで疲れているのだろうと
夕方に一旦家に帰って休んではと私達夫婦も勧めて、
彼氏にに帰ってもらう。
彼も渋々帰ってはみるものの、
家で慌ててシャワーだけ浴びすぐさま病院へと。
実は夕方、彼氏が大声で怒鳴る前に、
娘と彼氏は心の声で会話が出来ていたのだと・・・。
呼吸も困難になり声も出せなくなった娘が、
「ごめん、わたしもう今日か明日かもしれない・・・。
本当はもうダメなんでしょ?」
っとカレシに語りかけてきたと。
そんな胸騒ぎをかかえ、
シャワーだけ浴びて慌てて再び病院へとクルマを走らせる彼氏の耳に、
急にその心の声がまた聞こえてきた!
「やっぱりダメ! 明日はお父さんとお母さんの結婚30周年記念日だから・・・。
明日じゃダメなんだ・・・」
彼氏は病院に着いてエレベーターで最上階に昇る最中に、
嫁さんからの電話を受け取りました。
「今、逝っちゃったの・・・」
娘は彼氏に最後の辛い場面を見せたくなかったのでしょう・・・。
私達夫婦の結婚記念日も避けたかったのでしょう・・・。
最後まで気を使い、彼氏が一時帰った隙に、
静かに逝ってしまいました・・・。
2月28日、午後8時03分・・・。