いつか風がみていた・・・(フレディ・Mの日記)

自転車とオートバイで遠くへ・・・。

残った通帳と新紙幣

2024年07月05日 07時45分00秒 | 日記
最後に残った娘の預金口座が何年も使われていないので解約する事にした。

亡くなってすぐには、あれもこれもと処分する気にもならず、

クルマも免許証も銀行口座も娘の部屋もそのままにしてあったが、

そろそろ少しづつ整理しなければと思う。





図らずも口座に残っていた金額が16,000と数百円。

新しい物好きでイベント大好きだった娘らしいや。

きっと新紙幣が3種類みんな見たかったのでしょう。

仏壇に新紙幣を置いてそっと手を合わせた。





高山のお花(今年2度目の白山)

2023年06月15日 07時45分45秒 | 日記
今年2度目の白山登山に行ってきた。


長年どこにあるのかわからなかった六地蔵跡がようやく見つけられ、
ひとつ疑問が打ち消す事が出来ました。

今年はどのお花も早々と咲きだしているようですが、
終わりかけのサンカヨウもまだ少し残っておりました。


綺麗な景色や高山のお花を見ていると、
和やかな気持ちになります。


帰宅して娘のスマホにLINEで送る。










いくら送信しても未読のままの画像ですが、
何かしらの事でもいいから日常で娘と繋がっていたいと思うだけです

赤いピッケル

2023年01月15日 06時22分02秒 | 日記
昨年のとある日、

ある銀行から電話があり、

「お宅の娘様の口座がここ5年間出し入れが無く使われておりません。
 このまま放置されますと抹消になってしまいますが、いかがされます?」
というものだった。

娘が亡くなったあと、手持ちの預金通帳は解約してお金を降ろして処理したつもりだったが、
ほかの銀行にもまだ預金があったようだ。

事情を説明して銀行が呈する処理に従い口座を解約し、
そのお金が戻ってきたが、
数万円程度かと思っていたら、かなりの金額が預けてあったようだ。

少ないお給料でこんなにもこつこつ貯めていたのは、
自身の結婚式に向けて頑張っていたんだなと胸が痛くなる。

嫁さんが、せっかくだから娘からのプレゼントだと思って、
何かモノにして残しましょうと言うので、
長年持っていなかった冬山登山用のピッケルを買うことにした。



たまたま自分の身長に合わせたものがお店にこの色であったので、
好きな色ということもあり、このピッケルを買った。

先月図らずも還暦を迎えたので、
赤いピッケルは娘からの還暦祝いのようだ。



ありがとう、大切に使わせてもらいますよ。


父の日、あれから5年。

2022年06月19日 04時22分22秒 | 日記
白いもや、


どちらが右だか左だかわからない中、


さまようように歩いていると、


「お父さん」・・・、   「お父さん」・・・、  と、


聞き慣れた娘の声がどこかから聞こえてくる。










次の場面は、


病室の中、


あの最後の日、


大きく息を吸い込んだ後、急に動かなくなる娘。


慌てて絶叫しながら心臓マッサージをする嫁さん、


急いでナースコールをしようとするも、


手が震えて落しそうになる私。


駆けつけた主治医が腕時計を見てうなだれる。


すべてがスローモーションで無音で見えている。





毎年、父の日に私の夢に出てきてくれる娘。

今年の夢はそう楽しいものではなかったが、

久し振りに娘の声が聞けた。


父と娘でおそろいで作った眼鏡、

今はレンズを入れ替えて私が使っています。

6月には結婚するのよと嬉しそうにはしゃいでいた娘。

その6月を父は毎年複雑な思いで迎えております。



今年も父の日をありがとう。

遅れた祝い事

2021年11月23日 05時16分19秒 | 日記
11月、とある週末。


嫁さんの還暦祝いをしようと、福井市のお店を予約しました。


本来ならば4年前に家族全員がそろって祝うはずでした。


その時は娘が突然の病で入院中、とてもそんな事が出来る状況ではありませんでした。


仕事を辞めて娘の病室にずっと付き添い、来る日も来る日も毎日ただただ祈るだけの日々。


そんな家族の祈りも空しく、娘は遠いところへと旅だってしまった。


娘がいたならきっといの一番に喜んでくれただろう。こういったイベント事は大好きな子だった。






めずらしく息子同席で3人だけの個室で食事。


4人掛けのテーブル、もうひとりここにいるような気がして和やかに。







こういった事が出来るまでに4年以上かかりましたが、来春2月がくればあの子がいなくなってからまる5年。


今は残された家族が健康でいてくれることに感謝です。