花を愛でながら、酒を交わした日々を思い出すのだろうか。共に囲んだ食卓を思い返すのだろうか。死者は帰らず、生者は日々を暮らす。互いを分かつ、二つの世界。だが、桜の季節に、その境は溶けて、死者と生者は交流する。桜の木の下で。桜の花が散ってしまうまで。

ふきのとう。春の訪れを告げる花茎。

てんぷらにしてみる。塩をちょっとかける。見た目はいまいちだが、ほろ苦さが美味しい。春の味わい。こうやって季節の息吹を腹にため込んでいく。これこそ、旬のエネルギー。何よりの健康法だ。

てんぷらにしてみる。塩をちょっとかける。見た目はいまいちだが、ほろ苦さが美味しい。春の味わい。こうやって季節の息吹を腹にため込んでいく。これこそ、旬のエネルギー。何よりの健康法だ。

小淵沢にある神田(しんでん)の大糸桜。樹齢400年ほど。小松氏の祖先が広野神社の供米産田を神田と称し、ご神木として畦に植えたもの。一分咲き。



戦争、内紛、テロ。血なまぐさいニュースが世界中から届く。人はいつまで憎しみ合い、殺し合い続けるのだろうか。
戦地で敵と味方に分かれて向かい合う者たちがいる。しかし、もしも両者共々裸になって一つの湯船に浸かる機会があるとしたら…。そうしたら、互いに分かり合えるのではないかと、この看板を見て夢想したりする。
戦地で敵と味方に分かれて向かい合う者たちがいる。しかし、もしも両者共々裸になって一つの湯船に浸かる機会があるとしたら…。そうしたら、互いに分かり合えるのではないかと、この看板を見て夢想したりする。

今回は、北海道産の光黒大豆(ひかりくろだいず)。
材料
光黒大豆200グラム
砂糖220グラム
塩少々
水1リットル

1.鍋に豆以外の材料を入れ強火で煮ます。沸騰したら火を止め、約50~60度まで冷まします。重曹を少々入れます。
2.豆を軽く水洗いし、水気を切って鍋に加えます。豆が空気に触れないようにラップで煮汁の表面を覆い、3~5時間おいて味を含ませます。
3.ラップをとり、煮汁は捨てずに落し蓋をし、弱火~中火で加熱し、表面に出てくるアクだけを取り除きます。
4.豆が芯まで煮えたのを確認したら火を止め冷まします。その後、密封容器等に移し、冷蔵庫で一日おくと味がよく馴染みます。

確かに、一晩おいた翌日の方が美味しかった。
材料
光黒大豆200グラム
砂糖220グラム
塩少々
水1リットル

1.鍋に豆以外の材料を入れ強火で煮ます。沸騰したら火を止め、約50~60度まで冷まします。重曹を少々入れます。
2.豆を軽く水洗いし、水気を切って鍋に加えます。豆が空気に触れないようにラップで煮汁の表面を覆い、3~5時間おいて味を含ませます。
3.ラップをとり、煮汁は捨てずに落し蓋をし、弱火~中火で加熱し、表面に出てくるアクだけを取り除きます。
4.豆が芯まで煮えたのを確認したら火を止め冷まします。その後、密封容器等に移し、冷蔵庫で一日おくと味がよく馴染みます。

確かに、一晩おいた翌日の方が美味しかった。
『あたたかな気持ちのあるところ』が出版されて一ヶ月が過ぎた。大勢の方から葉書やメールで感想やコメントをいただいた。ネット上でも、何人かの方が読後の感想を書いてくれている。本を媒介にして、こんなふうにリスポンスが続いていくのはとてもうれしい。
子安潤さん
KOYASUamBLOG2 続きから
子安潤のインターネット圏
Magazine280
宇佐美毅さん
日記(つれづれなるまま編 3月10日)
yutaさん
こころが生ずる場 感情は時間と空間を越えて共有できるのだろうか?
pfaelzerweinさん
Wein, Weib und Gesang 手触りのよい本
ちっちさん
秘密日記 あたたかな気持ちのあるところ
子安潤さん
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宇佐美毅さん
日記(つれづれなるまま編 3月10日)
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秘密日記 あたたかな気持ちのあるところ
フィンランドには行ったことがない。ヘルシンキ、フィンランディア、スオミ。そんな言葉ぐらいしか知らない。
この映画の舞台はヘルシンキ。彼の地で、日本食を出す店を営む女性3人の物語。最初は一人。そして、次に一人。さらに一人。それぞれ事情をかかえてフィンランドにやって来た。だが、その事情が何であるかは説明されない。
日常的でもあり、どこか日常を超えたようでもある。コーヒーを作り、食事を作る。自分たちが食べ、客に食べてもらう。そうした毎日が描写される。鮭の塩焼き、トンカツ、おにぎり。どれもとてもおいしそう。
どこの土地でも人は暮らしていける。そんなメッセージを受け取ることもできる。優しい人の周囲には優しい人が集まってくる。そうした小さな幸福の物語だと考えてもよい。
見終わった後、フィンランドに行ってみたいと思う人が増える。そんな素敵な映画。
かもめ食堂
この映画の舞台はヘルシンキ。彼の地で、日本食を出す店を営む女性3人の物語。最初は一人。そして、次に一人。さらに一人。それぞれ事情をかかえてフィンランドにやって来た。だが、その事情が何であるかは説明されない。
日常的でもあり、どこか日常を超えたようでもある。コーヒーを作り、食事を作る。自分たちが食べ、客に食べてもらう。そうした毎日が描写される。鮭の塩焼き、トンカツ、おにぎり。どれもとてもおいしそう。
どこの土地でも人は暮らしていける。そんなメッセージを受け取ることもできる。優しい人の周囲には優しい人が集まってくる。そうした小さな幸福の物語だと考えてもよい。
見終わった後、フィンランドに行ってみたいと思う人が増える。そんな素敵な映画。
かもめ食堂
スミレが小さな花をあちこちで咲かせている。可憐で、とてもかわいい。一口にスミレと言っても、花の色、花弁の形、葉の形はさまざまだ。紫、赤紫、白、淡い紫。小さくて見過ごされがちだが、一つ一つが個性を主張している。

スミレの花を見ると、千田夏光の著書『女子高生は菫色』を思い出す。千田夏光は『性的非行』などの著作もある。1980年代の女子高校生の行動の荒れについて、丹念な聴きとりをもとに書き表している。女子高校生の心に寄り添うような内容が印象的だ。スミレの花が多種多様であるように、十把一絡げに見られがちな女子高生も、一人ひとりが異なっている。『女子高生は菫色』は、そうしたメッセージを送っている本だ。
原書は絶版になったようだが、新版が全国学校図書館協議会から出されている。
女子高生は菫色

スミレの花を見ると、千田夏光の著書『女子高生は菫色』を思い出す。千田夏光は『性的非行』などの著作もある。1980年代の女子高校生の行動の荒れについて、丹念な聴きとりをもとに書き表している。女子高校生の心に寄り添うような内容が印象的だ。スミレの花が多種多様であるように、十把一絡げに見られがちな女子高生も、一人ひとりが異なっている。『女子高生は菫色』は、そうしたメッセージを送っている本だ。
原書は絶版になったようだが、新版が全国学校図書館協議会から出されている。
女子高生は菫色
南禅寺順正で雲水料理をいただく。
先附 筍と帆立の木の芽和え
口取り 初桜八寸五種盛り
向付 桜鯛 鮪角造り 烏賊 丸抜豆腐 あしらい一式
温物 湯豆腐
吸物 油目葛うち 玉子豆腐
焚合せ 丸大根 蟹身餡掛け 穴子山椒煮 ちらし南瓜
焼物 サーモン木の芽焼き 筍皮包み焼き
進肴 豆腐田楽
酢の物 蒸鮑 針魚 鱚 車海老 三宝柑ドレッシング
止椀 赤出汁
水物 旬の美味


季節の筍が出た。旬の味。筍は竹冠に旬と書くのだと、改めて発見。
F先生はおいしい店をよく知っていると、いつもながらに感心する。ごちそうになってしまった。感謝多謝。
先附 筍と帆立の木の芽和え
口取り 初桜八寸五種盛り
向付 桜鯛 鮪角造り 烏賊 丸抜豆腐 あしらい一式
温物 湯豆腐
吸物 油目葛うち 玉子豆腐
焚合せ 丸大根 蟹身餡掛け 穴子山椒煮 ちらし南瓜
焼物 サーモン木の芽焼き 筍皮包み焼き
進肴 豆腐田楽
酢の物 蒸鮑 針魚 鱚 車海老 三宝柑ドレッシング
止椀 赤出汁
水物 旬の美味


季節の筍が出た。旬の味。筍は竹冠に旬と書くのだと、改めて発見。
F先生はおいしい店をよく知っていると、いつもながらに感心する。ごちそうになってしまった。感謝多謝。
「希望の光」~ドイツ人特派員が撮った昭和26年の日本~

丸いちゃぶ台を囲む佐藤家の人々の笑顔。今の日本に、こんなふうに食事をしている家族がどれぐらいいるだろうか。55年の間に、私たちが得たものと失ったもの。そうしたことを考える機会にもなった。

右の建物が会場となった昭和館。地下鉄・九段下駅4番出口を出てすぐ。

満開の桜。

丸いちゃぶ台を囲む佐藤家の人々の笑顔。今の日本に、こんなふうに食事をしている家族がどれぐらいいるだろうか。55年の間に、私たちが得たものと失ったもの。そうしたことを考える機会にもなった。

右の建物が会場となった昭和館。地下鉄・九段下駅4番出口を出てすぐ。

満開の桜。
