イチゴジャム 2007-03-29 17:46:44 | 料理 春の便りともにやって来たイチゴ。ヘタを取っている間に、甘酸っぱい香りが部屋に漂う。今日はイチゴのジャムづくり。じっくりと火を通す。小一時間で出来上がり。 先日結婚式に招待された若いカップルが、内祝いに送ってきたハート形の食器。それにジャムを入れる。ちょっぴり余所行きの感じがするから不思議だ。
新しい本が出ます 2007-03-19 08:57:16 | 心理学 もうじき、編著が2冊出版されます。時間と自己。いずれもこれまで追求してきた研究テーマです。 都筑学・白井利明編 時間的展望研究ガイドブック ナカニシヤ出版 田中道治・都筑 学・別府 哲・小島道生編 発達障害のある子どもの自己を育てる ナカニシヤ出版
フーガ 2007-03-06 13:44:21 | 自己 Ananda C. Paranjpeというインド生まれの心理学者が書いたSelf and Identity in Modersn Psychology and Indian Thoiught. (New York:Plenum Press. 1998)を読んでいたら、amnestic fugueという言葉が出てきた。記憶喪失のフーガ? 私たちは、自分の人生において、自分にかかわる物事が断続することや深く多様に変化することを経験しながらも、一方で、連続性や同一性の感覚を発達させ、維持しながら生きている。そうしたときに、例外的に起きるのが、この記憶喪失のフーガなのだ。 辞書で改めて引くと、フーガとは「遁走」。「あてもなく衝動的に出奔することで、その間のことは記憶していないことが多い」と定義されている。あまりの大きな変化に直面して、それと対峙できないときに、思わず逃げ出す心理なのだろう。そうすれば、変化を認めずに同一性を担保できる。その代わり、自分自身の記憶が一時的に失われてしまうのだが。 fugue(遁走曲、フーガ。イタリア語ではfuga)。ザ・ピーナッツの「恋のフーガ」が頭のなかで何度も鳴っている。「追いかけて、追いかけて、すがりつきたいの…」。
熟成 2007-03-04 21:37:21 | 料理 花豆を煮た。出来上がった日から食べ始める。翌日、その翌日、そしてさらに翌日、という具合に火を入れては少しずつ食べていく。そうやってみると、美味しさが微妙に変化していくことがわかる。一週間ぐらい経つと、しっとりとしてきて甘さが増していく。ああ、そうなのか。そんなふうに、花豆は熟成していって、美味しい豆になっていくのだ。このように熟(な)れていく過程を実感できるのも、手作りならではのことだ。