これから先、何を成し遂げようとするのか、そのための計画はどのようになっているのか、そうしたことがきちんとしていることが大切だと考える人は多い。
今日よりも明日、明日よりも明後日というように前進する日々を過ごすことは、人間的な成長ということからしても望ましく、誰も否定しようがないこと。
時間的展望という研究の観点からすれば、未来が大事ということになる。
ここで少し立ち止まって、少しだけ考えてみよう。
未来を思い描けるのは人間としての重要な資質である。だが、その未来に囚われるのも、また人間。
今日よりも明日がよくなり、明後日はさらによくなる。それが幸せなのか。
今日も、明日も、明後日も、同じ生活を送ることは意味のないことなのか。
今日は明日のためにあるのではなく、今日のためにある。そのことをもう一度確認する。今は未来の奴隷ではない。今を生きること。それが大切。