イコンのもとに


在宅介護16年が終了後、やっと自分のために生きられる。イコンも描いてます。ブログは書いたり書かなかったり、気分で。

その歴史 カッパドキア

2013年07月22日 | イコン
ナショナルジオグラフィックでカッパドキアをしていました。

トカルキリセの教会。
岩が風化して、ゴロゴロ落ちてきます。
教会の中のイコンも破壊されたままなので、修復されています。





こちらは別の教会。
ほとんど残っていないイコンのかわりに、
描かれた当時を想像した絵がガラスに入れられて展示されていました。


このハサンおじさんは、子どもの頃に、この教会に自分の名前をたくさん落書きしました。
壁画には、ハサンの名前がたくさん彫られています。
ハサンって誰?と話題になったので、探して連れてきたそうです。
純朴な羊飼いのおじさんです。


修復士は落書きの名前を消さずに、
壁画がこれ以上傷まないように保存する方法をとります。
落書きもこの壁画の歴史のひとつだからです。
修復士は芸術家ではないので、自由に壁画を描き変えることはしません。
勝手に歴史を変えることはできません。
イコンを描くこともそうです。
自分勝手な判断でイコンを描いてはなりません。
個人で自由に描いて持っていたり、
友人にプレゼントしたりすることはいいのですが、
それをイコンとして販売することは禁じられています。
イコンは金に替えてはならないと言われています。

日本の正教会に祀られている石板画のイコンも、
現代の画家が描き直そうという考えがありますが、
石板画自体が教会の歴史だという考えもあるのだと思います。
一概に、描いたイコンがいいからというものではなくて、
歴史を考えながら、次に伝えないといけないのだということです。

カッパドキアの歴史の凄さ!
地下20階の洞窟を掘ったという人間の凄さ!
信仰に支えられていたとはいえ、凄い!としか感想がありません。
一度は訪ねてみたいものです。

このナショナルジオグラフィックの番組には
カッパドキア馬も出ていて、
カッパドキアのことを知るには
とてもおもしろいものでした。
カッパドキア馬を幼い頃から乗りこなし、
世界中から愛されることになる聖人は、
聖ゲオルギウスです。
イケメン聖人の代表です。
番組にもカッパドキアのライダーが出ていましたが、
聖ゲオルギウスって、あんなカンジだった?と思いました。

日本語ナレーションは藤原紀香さんです。
再放送もあります。
CSです。

パナソニックプレゼンツ 世界遺産 トルコ カッパドキア
7月22日月曜日 11時半 今日ですね! (^_^)
7月26日金曜日 16時
ナショナルジオグラフィックのサイトに紹介されています。

普通の世界遺産番組と違って、カッパドキアの現実が多く見られます。
ぜひ、ご覧ください。





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