よく拝見させていただいている
ハワイ在住の方の動画の中に
偶然、現地の方の水葬式が撮影されていました。
明るいハワイアン音楽が生で演奏されて、
カヌーの横で中年のハワイの女性がフラを踊っています。
ただ、着ている服が紺色と白の柄で、
首や頭のレイ、髪飾りをつけていないのです。
横のカヌーの中に遺灰があり、
儀式が終わるとカヌーを海の中にみんなで押して出します。
その海は普通のビーチなので、
サーフィンをしている人やバーベキューをしている家族や
みんなそれぞれ自由に遊んでいるんです。
そんな中で大きなテント屋根の下でお葬式が行われていて、
ハワイアンも明るいメロディで言葉がわかりませんから
歌の内容はわからないのですが、 フラダンスもにこやかに踊られていて、
カヌーの中のものが何か知らなければ、
とてもお葬式には見えませんでした。
普通の日常のハワイの暮らしの中から、
海へカヌーで遺灰を撒きに行くのです。
頭にリーフハク、緑の葉のヘッドレイをつけた親族にカヌーを押されて海へ出た遺灰は、
サーフィンの若者たちの間を通って沖へ出て行きました。
ローカルなビーチで観光客は少ない場所みたいですが、
全く、普通の風景の中から遺灰を送り出す光景に
本来のお葬式って、日常に当たり前にあるんじゃないかしら?と思いました。
日本は死ぬ高齢者だらけで、火葬待ちで
冷蔵庫での保管代が嵩んでいて
遺族が困っていると聞きました。
人生の最期に、介護したくないと
家族や施設、病院を回された上に
火葬待ちで冷蔵庫に長らくいる、
なんだかな?
もう少し、死者のことを考えないといけないんじゃないかな?
と思いましたよ。
日本って、とうに先進国じゃない。
遅れているんですよ。
ハワイの水葬式
素晴らしく、美しい風景でした。
20年前に描いた絵の一部です。