比企の丘

彩の国・・・比企丘陵・・・鳩山の里びと。
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若狭国の旅の写真日記・・・最後に思ったこと・・・若狭国は原発王国だ

2016-02-10 | 道をゆく 越後・越中・加能・越前
彩風人・・・2015年12月、近江から若狭・丹後への紀行文です。しばらく間を置きましたが再開します。
旅の始まりは新幹線米原駅からJR東海道本線琵琶湖線で彦根・・・そして越前若狭へ・・・でした。
今回は若狭から「海の京都・丹後」への旅です。
その前に、福井県若狭国のこと・・・どうしても触れてみたいことを書いてみました。
・・・彩風人の写真帳・・・
(比企の丘からブログのギャラリー開放です)

若狭は古代より北の海への玄関口、渤海の国、宋の国との貿易拠点。江戸時代には北前船により京都、大阪と北の国との物流の中継地。明治時代に入り、1882年敦賀駅開設、1899年国際港として開港。時代を越えて物流の一大拠点です。

敦賀港・・・内陸部に深くえぐられた若狭湾は天然の美港です。

いま、若狭というと何をイメージするでしょう・・・
敦賀から高浜まで直線距離にして約60㎞の間に7つの発電所、ぜんぶで17基あります。原発大通り・・・です。
そして敦賀から大阪まで直線距離で約130㎞。東日本大震災で起きた福島原発事故のことを考えるとゾッとするような大都市圏内との距離です。

もんじゅ  高速増殖炉     1基現在停止中
敦賀市  ふげん   新型転換炉     1基廃炉、解体終了予定2025年
敦賀市  敦賀発電所1号機 沸騰型軽水炉  1基廃炉 
敦賀市  敦賀発電所2号機 加圧水型軽水炉  1基点検中、建設中2基(3,4号機)
美浜町  美浜発電所 加圧水型軽水炉   3基  1号機2号機は廃炉、3号機は点検中 
おおい町 大飯発電所 加圧水型軽水炉   4基  東日本大震災で全機点検に入ったが、3、4号機が2012年4月再稼働、2013年9月ふたたび点検に
高浜町  高浜発電所 加圧水型軽水炉   4基  全機点検に。2016年2月下旬に3、4号機再稼働予定



原発のこと・・・危険なものであるか、安全なものであるか・・・原子力物理学については素人ですから何もわかりません・・・おそらく99%の人がわからないでしょう。
わたしたちの生活に欠かせない電力、工業立国日本に欠かせない電力。
核エネルギーか化石エネルギーか自然エネルギーか・・・難しいところです・・・わかりません。
若狭から丹後へ…同じような立地条件ですが京都府には原子力発電所が1基もありません。
京都府久美浜原発・・・かつて1975年関西電力が久美浜町(現京丹後市)に原発の計画を持ち込みました。以来30年間、周辺部を含めて住民を二分する是非問題になりました。31年目の2006年計画は中止になりました。


1973年スリーマイル島事故,1986年チェルノブイリ事故・・・わたしたちはどれだけ知ってるでしょうか。
私の町にも福島からの原発避難者がいらっしゃいます。いろんな問題があります。
2016年1月11日の新聞、ネットでは1954年の太平洋ビキニ環礁のアメリカ軍による水爆実験で被曝した第五福竜丸以外のマグロ漁船団の乗組員で後にガンなど放射能による症状を発症した方々の遺族の方々が労災認定を集団申請するとの記事がヒッソリと配信されていました。

これからの世代が考えていく問題です。




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