比企の丘

彩の国・・・比企丘陵・・・鳩山の里びと。
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山の自然学・・・北八ヶ岳火山列で・・・縞枯山の不思議に感動

2015-12-17 | 山が好き
秋の1日、北八ヶ岳ロープウエイ(旧ピラタス蓼科ロープウエイ)、坪庭北横岳(2480m)、縞枯山(2403m)に遊びに行ってきた義兄夫妻の写真の公開です。
北八ヶ岳山麓駅(1770m)から北八ヶ岳山頂駅(2230m)へ、北八ヶ岳と縞枯山の鞍部に広がる約30㌶の溶岩台地「坪庭」、天気に恵まれれば飛騨山脈、木曽山脈、赤石山脈が眺望できる天空の展望台です。
・・・・・上田六文銭の写真帳・・・・・
   ※ブログ「比企の丘」のギャラリー公開。
縞枯山の縞枯れです。なんとも不思議な自然のメカニズムです。
日本の山のどこにもあるというわけではありません。世界でも数少ない現象だそうです。
山歩きしたとき、こんな不思議な現象にであうことがあります。
何故だろうと思うことがあれば、山歩きがいっそう楽しくなります。
三角点を撫ぜて歩く山歩きだけが山歩きではありません。

縞枯れの中から、八ヶ岳の主峰赤岳(2899m)方面を見る(画像をクリックすと山の名前が出てきます・・・?)。
※撮影日は2015年10月12日 Panasonic LUMIX DMC-FZ100

縞枯れ・・・亜高山の針葉樹林帯で樹木が帯状に等高線に沿って何列も一定の間隔で枯れて、枯れたあとに後継ぎの新しい樹木が生えて、1年間で1.7mの速度で上に並行して移動していく。その現象について定説はないようです。まだまだ不思議の世界のようです。
小泉武栄著「山の自然学」(岩波新書 1998年刊)を参照してみました。
亜高山のシラビソ、オオシラビソの針葉樹林帯、火山活動でできた岩塊斜面で他の植物群が侵入しないところ、南西の斜面で見られるところから南風の強く吹くところ、そんな条件下に限られるようです。縞枯れが起こるきっかけは何十年に一回かの風台風による倒木、倒れたところに日光が差し込み、風も吹きこみ、土壌乾燥が進み、樹木が枯れる。この現象が上に進んでいく。枯れたあとに幼木が生え樹林が復元するため幅が一定になる。素人の疑問ですが、同じ間隔で等高線に沿ってというのがわからない。風がソウ旨いぐあいに周期的に吹くか。
縞枯れ現象、近いところでは、上信国境の山、奥秩父の山のあたりでも見たことがあるような気がします。

思い出の北八ヶ岳
むかしのわたしのスケッチです。2001年9月23日と書いてあります。もう14年もむかしの話しです。
縞枯れの山は北横岳の南斜面、少し歩いて縞枯山荘でお茶したことを思い出しました。
※むかしはロープウエイは「ピラタス蓼科ロープウエイ」といいました。いつのまにかピラタスの名前が消えています。ピラタスとはエレサレムのゴルゴタの丘でキリストを処刑したローマの司令官の名前です。ヘンな名前をつけたものだと思ってましたが変えてよかった。日本の素晴らしい自然には西洋の変な名前は似合いません。


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