すだれを窓越しに掛けて、網戸越しに、景色を眺めていると、月が見えたり、一寸冷たくなった風に、初秋の趣を感じたりもするが、そんな中でも、未だ、雨蛙とおぼしき蛙が、明かりに誘われて来る小さな虫を捕食しに、やってきたりもする。以前、紅葉の葉に、掴まっていた雨蛙とは、少し、文様が、違っているので、別の個体かも知れない。中には、どこから侵入したのか、ちゃっかり、風呂場の浴槽に、潜んでいることもあった。又、この間は、「ナナフシ」とおぼしき、大きな虫が、突如、長い手足を伸ばしながら、訪問してきた。テレビ等では、見たことがあったが、早速、子供達が使っていた四半世紀あまり前の昆虫図鑑を取り出して、確認したところ、コナラの葉を常食とする植物性の虫であることが、判明した。成る程、ドングリの木が、多いことから、確かに、ナナフシがいてもおかしくは無いわけである。しかし、昼間には、一度も、見かけたことがない。木の葉の陰にでも、潜んでいるのであろうか?私たちの気がつかないところで、色々な生き物たちが、共生して、暮らしているものである。そんなことを気付かせる夏の終わりの夜の窓辺である。