キャッチ・コピーによれば、3つのこだわりがあるそうである。(1)地産地消、現在は、長野県のみで、栽培している。(2)雨量が少なく、水はけも良い土質は、ぶどう栽培に適した地域である。(3)皮には、目に良いと言われているアントシアニンや、活性酵素から身体を守ると言われているポリフェノールが、含まれている。「巨峰」と「リザマート」を交配した種なしぶどうで、皮ごと食べられるそうである。確かに、袋掛けして袋を一部、開いて、そのまま、パックされていて、恐る恐る一粒を、つまんで、歯で、噛んでみる。成る程、種もないし、皮も、口の中に、残らずたべられるし、ポリフェノールの赤ワイン風の何とも言われぬ渋みと甘味とが、口の中に、芳醇に、拡がる。これは、便利な究極の食用「葡萄」である。昔、アメリカで、皮毎、葡萄を食べられると、勧められて、一口食べたら、ガリッと、種が、口の中で、弾けたのを想い出した。それからは、ずっと、葡萄の皮を食べることはなかった。実に、様々な品種改良が、進行中であることを思い知らされた。桃でも、「蟠桃」(山片蟠桃ではない。桃である)という平べったい桃と「白桃」を掛け合わせて、まるで、てっぺんから、何かで、押しつけたように、見事に、真ん中が窪んだ、平べったい桃である。ブランドも、「桃観音」と名付けられて、行きつけの産直販売所で、販売されていた。こちらは、6個入り箱で、若干、高額だったので、大蔵大臣の認可が、得られなかったので、次回のお楽しみに廻すことにした。新聞の記事によれば、それでも、大変人気があるそうで、40年にも亘る試行錯誤の栽培に、励んだ生産者には、本当に、頭が下がる。