瞑想と精神世界

瞑想や精神世界を中心とする覚書

進化と空性

2006年02月18日 | 読書日誌
◆『存在することのシンプルな感覚』より

「わたしたちは「スピリット」や「空性」を、何か時間における進化の頂点、すなわちオメガ・ポイントに発見するのではない。むしろ時間と進化のサイクルから、あるいはそのなかで収縮し続けることから降りてしまうことによって発見するのである。

言い換えれば、確かにあなたが時間の外へ飛び出すこと、進化のサイクルから飛び降りて、非-時間それ自体に入ることをするためには、ある種の進化のプロセスを経ていることは必要である。しかし、この時発見するもの、それはあなたの本来の「自己」、ビッグ・バン以前の「自己」であり、時間の世界に先立って、今、ここで輝き、時間の侵食、空間の運動の病から解き放たれているものである。」162(『統合心理学への道』より)

ここにも進化のプロセス(魂の成長)と悟りとの関係が語られている。進化のプロセスは必要であると同時に、一方で悟りは進化という時間の侵食からの解放であるという。このパラドックス!! しかし、このパラドックスをしっかりと視野に入れていることにウィルバーの魅力がある。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 跳躍 | トップ | 48時間の断食1 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

読書日誌」カテゴリの最新記事