This is the football !長野市で活動していた吉田サッカークラブです。

活動期間1997年4月~2021年3月です。活動時はチーム公式ブログ、休止後はサッカー関係の随想をつづっています。

ダービーマッチ

2009年06月11日 | サッカー
昨日いただいたコメントの中に信州ダービーについてありました。
それに対して、僕はコメントで
”もしかして、信州ダービーは本来のサッカーリーグ戦のあり方かもしれませんよね。
行政で決められた地域ではなく、実感として地元と感じられる地域の対抗戦としての。”
と、書きました。
もう少し考えてみます。

ダービー・マッチ【derby match】
・サッカーなどで、同一地域に本拠地をおくチーム同士の試合。ダービー。(yahoo辞書より)

・基本的にダービーマッチはまず都市単位や州単位による地理的な要因によって発生し、その上に様々な特性が加わりながら次第に両者の間に敵対心が芽生え始めてダービーマッチへと発展する。
その主な特性としては、社会階級や所得格差などによる社会的な特性や宗派・民族間の対立などによる政治的な特性、クラブチーム同士が持つ過去の禍根などによる歴史的な特性が挙げられるが、そのリーグによってダービーマッチそのものの性質は若干異なっている。

例えば、発祥の地であるイングランドではあくまでも同一の都市や州の範囲内においてダービーマッチは終始しているが、イタリアでは歴史的な都市間の対立を背景にまったく行政区分が異なる都市同士であってもダービーマッチが成立している事が少なくない。
(wikipediaより)

信州ダービー
AC長野パルセイロ 対 松本山雅FC
北信越社会人リーグ
長野県は未だに分県論争が囁かれるほど南北の確執が強く、その事情を背景にした両者の試合は通常の倍以上の集客がある。県名で「長野ダービー」と呼ぶと松本側から反発があるため「信州」の呼称を使うのが普通。(wikipediaより)

という各定義を見ても信州ダービーはまさしく正真正銘なダービーです。

僕は名古屋市内の生まれです。ドラゴンズもグランパスも”ありました”。
でも、例えば

グランパス-名古屋サッカークラブ(名古屋ダービー)
グランパス-FC刈谷(尾張ダービー)

ドラゴンズ-三菱重工名古屋(野球ダービー)

ということには、たとえ同一リーグに所属するようになっても、失礼ですけど今後もありえないと思います。
クラブの成立する経過から考えても同じ存在には思えません。

それに比べて信州ダービーはまさしくダービー・マッチ!!
パルセイロと山雅の他にも北信越リーグには上田ジェンシャン、アンテロープ塩尻。さらに県リーグにもたくさんのチームがひしめいています。
どのチーム同士でもダービーマッチに成り得ます。

こういう群雄割拠の中で切磋琢磨してより上のリーグに上がっていけばいいのではないでしょうか。
そこである年、他の町に先を越されてもそれだけのことです。
町の価値が上下するわけじゃないですし、クラブを続けられなくなるわけでもない。
おらが町に応援するチームがあれば、それが幸せじゃないでしょうか。

まさしくクラブ発祥の地、ヨーロッパ的なシチュエーションです。


だから、県章の色はこちらの色だ。とか、勝った方が県の代表だとか主張するのは逆にダービーの価値を下げてしまうのではないかな、と思うわけです。