5日目、まだ観光めいたことは何もしていないなあと思い、今日は去年の
5月滞在時に振られ続けた北村博物館に行こうと思い立ちました。
銀行で用を済ませ、地下鉄を乗り継ぎ3号線安国駅に降り立つと、出口に
向かう階段の手前に何やらの展示の宣伝幕が掲示されています。
大好きなチョガッポらしきものも眼についたので、足を止め見てみるとウニョン
宮の企画展示室での手工芸品の展示会のようです。見ると元々いろんな布
の端切れを利用して色鮮やかに工夫されるポジャギが、刺繍とコラボレイト
されて、これでもかの華やかさでした。
一瞬私好みではないなと、通り過ぎたのですが、手先の器用さを誇る東洋の
女性の手仕事の極みが見られるかもと寄ることにしました。寄って良かったです。
展示場自体が小さい所ですから、数は多くありませんが、写真を主催者の方に
確認したら「いいですよ」と言ってくださったので、撮りたい放題でしたのでイメー
ジを掴んでいただきやすいと思います^^
チュモニ(※ポケット代わりの懐中小物入れ)から ( ※印の解説は私の個人見解です)
拡大版↓ 真ん中の「福」の字は持つ人に福多かれと願って刺したもの(やっぱりお守り?)
※タペストリー
一部(刺しゅう部分)拡大
ポジャギ
箪笥(全面布張りで、模様は全て手刺繍です。ドラマで王の娘や両班の娘の部屋などに
出てきますね)
朱雀?鳳凰?鳥の名前は分かりませんが、韓国定番の絵柄のようです。これを見て
去年見た韓国の画家の絵を思い出しました。
朱雀(鳳凰)2
朱雀(鳳凰)3 とても華やかですね。
寿の文字が浮き出るように刺された刺繍、花は牡丹でしょうか?
結婚式の冠?それとも髪飾り
さあ、これは何でしょう?子供の遊びに使うものか、それとも部屋の装飾品?
質問してみたら、娘が結婚する時に、その幸せを願ってお嫁いり道具の中に
入れたものだそうです。後で良く見たら、これだけに小さな紙のラベルで説明が
書いてありました。
「球刺繍
朝鮮時代、娘の結婚式の函に入れたという球刺繍(士大夫の家では娘が結婚して
丸く丸く角が立たないよう暮らしなさいと願った一種のお守りのようなもの)」
思いがけず綺麗なものを見られ、いずこも、いつの時代も変わらぬ親の娘への思い
に胸を熱くしながら外に出ると、おやおや意外!外国人のバイトでしょうか?
イケメンの(韓国語ではモッチン ナンジャ - 멋진 남자 といいます)が・・・
こんな姿でバイトしているなら当然語学留学でもしている学生のアルバイトかと
韓国語で写真を撮りたいと、了解を求めるても頭をかしげるばかり???
他の観光客の方が英語で代わって聞いてくださいました。
4月にはここで朝鮮朝最後の王の結婚式を模したイベントがあるそうなのでまた
その時には王朝絵巻を見に来ようと思いつつ次の場所へ向かいました(続く)