「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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「長井健司」の名前の政治利用を許さないために

2008-02-05 21:36:49 | 長井さんを利用する輩との闘い
署名活動を行っている
「ミャンマー軍による長井さん殺害に抗議する会」も
長井さんが所属していた「APF」も
「憂慮する日本人ジャーナリスト委員会」と関係がありません。
もちろんこの委員会の実態とみられる
ジョージ・ソロス氏の財団
「Open Society Institute」とも無関係です。
また、共同通信ニューヨーク支局長である
上田泉貴氏も我々と関係ありません。

「長井建司」の政治利用に強く抗議します。
詳細は→
http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/c41ef9ff4b8d67b53f7fddf52da74374
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長井さんの一報を聞いた時に
僕は六本木ヒルズで取材をしていました。
正確に言うと呼びかけ人でもある島田さんから
呼ばれたのですが
オウム関連のことでCIAの関係者でもあるという
アメリカの有名大学の教授と話をするということでした。
そのときの中身は具体的には覚えていないのですが
オウムの生物兵器のことについて
こちらに聞いてくることが多く
というか、相手が想定している答えを求められことだけで
いささか閉口するような会合でした。
調査、研究というより
アメリカのCIAに聞き心地の良い報告を作る
お手伝いみたいな感じがしていて居心地も悪く
途中で長井さんの一報が入ってきて
その場のことはそのまま飛んでいました。

なんでこんなことを書くのかというと、
この会合は島田さんに呼ばれたから行ったのですが、
その前にこの会合自体をセットしていたのは
大手新聞の外報部の記者でした。
他社の記者の前でしゃべることも
かなりわずらわしい部分がありましたが
それ以上に外報部の記者がこういうアテンドをするのだと
不思議に思ったのです。
もちろん情報というのは基本がギブアンドテイクですから
記者というのはいろんな情報の仲介役になることも多いですし
情報ブローカー的な立ち位置になることも
珍しくはありません。
ある程度優秀な記者ならだれしもそういう経験があると思います。
実は今回の「憂慮する日本人ジャーナリスト委員会」の
ケースに遭遇してこのときのことを思い出したのです。

事件記者などとは違い、僕は、
そんなに新聞、通信社の外信記者とは近しくありません。
外信記者というのは、事件記者と違うスタイルだなとは
思っていますが、
その手法についてあかるい訳ではありません。
しかし、例えばアメリカで取材をするのは、
どんなに優秀な記者でも、相当な努力を必要とするでしょうし、
というよりも、どんなに優秀であっても、アメリカ人の記者を
凌駕するほど取材が出来る可能性は
ほぼないといってよいでしょう。
そういう状況の中で相手に食い込もうとする記者が
日本国内同様のバランス感覚を維持して
取材が出来るのだろうかと前から疑問でした。
今回の「憂慮する日本人ジャーナリスト委員会」における
共同通信の上田泉貴氏のやり方をみていると
そういうバランス感覚を踏み外しているようにしか
私には見えません。
二言目には「長井さんの死に衝撃を受けたので動きたい」と
言いながら、実際の活動は
ソロスの財団「Open Society Institute」の
ディレクターの指示を受けたものです。
(本人達が話の出元が
この財団のディレクターと私に説明しています)
日本の記者であれば少なくとも
日本国民や日本の国益を考えて動くべきですし、
このケースで言えば
長井さんや長井さんのご遺族のことを
考えて動くべきだと思います。
長井賞なり長井さんの名前で活動するなら
ご遺族かAPFとは連携を
早い段階からするのが普通の感覚です。
長井さんが亡くなってから四ヶ月間なんの連絡も無く
その間まったくなんの断りも無く、
彼らの組織である委員会をオープンにする
一週間前にメールなどで
長井賞設置などの連絡だけをしようとしてました。
ふつうに考えるとありえない対応です。
こちらから相当強く言い続けないと
長井賞を引っ込めもしませんでした。
最終的に長井さんの名の下に宣言することは自由だと
居直られました。
APFもこの署名活動もご遺族も了解しないまま、
日本の共同通信のニューヨーク支局長が
長井さんの名の下に
何を宣言する必要があるのでしょうか。
上田泉貴氏は何をそんなにあせっているのでしょうか。
いったいどこを見て、何のために
共同通信ニューヨーク支局長の
上田泉貴氏は活動しているのでしょうか。

スーパーチューズデーな現在、
在米の日本の報道機関は
すべてこの大統領選取材におわれています。
ワシントンが中心ですが、
ニューヨーク支局長の立場にある人間なら
かなり忙しいはずです。
同じメディア人の感覚で言うと
よほどの関係が無い限り、
アメリカの財団のディレクターの思いつきのこの話に
特にこの時期、
ここまでのめりこむ事は大変不自然です。

この財団がウクライナなどの「色の革命」の背後で
資金面で具体協力をしていた話は書きましたが、
さらに調べていくとミャンマーでも
同じような活動をしている可能性が極めて高いようです。
ミャンマーからタイへ越境させて、
反政府運動の援助をしているようです。
もちろん彼らはミャンマーを
親米的な政権が統治するビルマに変えることが
目的の根幹だと思います。
CIAなどとも連携した活動と見なされていて、
ミャンマー軍政と敵対的な活動には違いありませんが、
アメリカ政府の立場を反映したものだと思います。
しかしこの財団がやろうとしていることは
イラクやアフガニスタンと同じ事を
ビルマの民衆にもたらす可能性も多く、
つまり軍政を倒したからより平和で民主的なビルマが
やってくるような夢物語でないことだけは確かです。

この署名活動は長井さんのスタンスを考え、
長井さんの遺族のことを思い、
その上で、慎重に進めなければいけないと思っています。
そしてビルマで僕らが連帯すべきなのは
平場のビルマの民衆だけであって、
その民衆を虐げている軍政ばかりでなく、
民衆を別で扇動しているどのような外国勢力とも
一線を画すべきだと確信しています。

従前からぼくらの署名活動は、抗議文でも
「長井建司」のことにのみ限定した
署名活動として続けていました。
この点について、ブログの書き込みで
ビルマの体制について踏み込むべきだという書き込みがあり
そういう主張をするジャーナリストや運動家の方も
複数いらっしゃいました。
しかし僕としては、ビルマの複雑な政治情勢全般に
長井さんの署名活動を入れ込ませることが
いろんな弊害を引き起こす気がしていました。
そこで長井さんの署名はあくまで
長井さんの事件の解決とカメラの返却にのみ
ポイントを絞ったのです。


今回のことはミャンマー軍政が憎いという事で
敵の敵は味方だと
アメリカよりの政権樹立を
長井さんの名前が手助けするかどうかという
選択を強いられたケースだったと思います。
長井さんがそういうことを望んだのか?
パレスチナ、イラク、アフガニスタンで彼はどうだったのか?
僕の中で反芻しました。

長井さんは「否」と答えるでしょう。

とすれば、
不可思議な共同通信上田泉貴記者の動きに惑わされること無く、
CIAの動きとも連携しているとされる
ジョージ・ソロス氏の財団「Open Society Institute」とも
明確に一線を画すべきだと思う訳です。

上田氏からその後、まったく連絡はありません。
これが共同通信の部長レベルの人間の対応です。


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ここで事務局よりお願いがあります。
長井健司に関することについて
イベント、活動などをお考えの方は
この署名の事務局なり、APF通信社と事前に
お話しいただきますようお願い致します。
このブログの読者のみなさまは
既にご存知のことですが、
長井さんの事について
ビデオカメラとテープの返却を求めるため
われわれはさまざまなことを
立案、計画、実行しています。
いろんなことがあり、
さまざまな方に、協力をお願いしていることもあります。
こちらで推進していることも
オープンでないことも含めてかなりあります。

いろんな方と協力して行ないたいのですが、
事前にご相談いただかないと、
ナーバスな問題も在り、
(わかりやすい例は、「週刊文春」のことなど)
即時に対応できるかはわかりません。

長井さんのためになにか活動をお考えの方は
ぜひ事前にご連絡ください。
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署名フォーム(クリック→)https://hal.sakura.ne.jp/syomeis/sign
携帯電話はこちら(クリック→) http://hal.sakura.ne.jp/sign.html
署名フォームはhttps使用のため、セキュリティアラームがでますが
安全上の問題は何もありませんので、先に進んで署名してください。
署名は未成年でも、小中学生でも、ぜひ署名してください。
もちろん日本国民のみならず、
他国の皆様の署名も歓迎しています。

なお、東京都内近郊を中心に、
署名活動にふさわしい場所がある方は教えてください。
また、まったく他のイベントを企画開催されている方で
会場の内外で署名活動に許諾、ご協力いただける方は
ぜひ会までメール下さい。



長井さん殺害事件の署名活動です。
署名の用紙のPDFファイル設置しました。
ダウンロードして手書きで署名する方のためにお使いください。
https://hal.sakura.ne.jp/shomei.pdf
http://hal.sakura.ne.jp/shomei.pdf
送付先は下記まで郵便かFAXで。
「ミャンマー軍による長井さん殺害に抗議する会」
 〒1060032
港区六本木7-8-25永谷リュード六本木306  
FAX 03-5772-1127


肩書きは具体的な所属先でも、
「会社員」などの一般的なことばでもかまいません。
もちろんネット環境になんらかの問題がある場合は
メールやファックス、郵便物などで署名を頂いても結構です。
なお、会には電話も一応ありますが、
電話番をお願いしているだけの状態ですので
何かご連絡のある方は(メディアなども)
できるかぎりまずメールでご連絡をお願いいたします。

「ミャンマー軍による長井さん殺害に抗議する会」
http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/(ブログ) 
nagaikenji20070927@mail.goo.ne.jp(メール)
 〒1060032
港区六本木7-8-25永谷リュード六本木306  
TEL 03-3746-0065
(平日10時から17時で対応)
FAX 03-5772-1127