「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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関東・南東北の独身女子を守るために「放射能防御プロジェクト女子会」を設立。全国の女子参加を。

2012-07-30 13:24:14 | 福島第一原発と放射能

  山口県知事選挙は、飯田てつなり氏は届かず、自民党の山本氏が当選しました。しかし、二人とも、今回の原発問題に関しては、大きく主張が異なっていないというのが、実は、勝敗のポイントになったと思います。飯田さんは、脱原発のメッセージが強く出る候補ではあるのですが、山本さんも、上関原発について建設計画を凍結と述べており、自民候補とはいえ、その違いが、対立構図にまでには、ならない状況でした。二人とも、ガレキ拡散をすすめようともしていません。むしろ、元民主党議員の候補が、ガレキ受け入れなど、強い主張をしていたため、二人との差が際立つ形になりました。しかし、戦い自体は、飯田さんと山本さんの事実上の一騎打ちでしたが、元々の違いこそあれ、現況の原発などへの主張の違いを見出すことが難しい選挙。支持基盤の強い勢力が後ろにある、山本さんの勝利は当然の帰結と思います。山本氏には、上関原発凍結などの主張を変えることなく、きちんとした対応を守っていただきたいと、念願します。さらに、飯田さんが、橋下大阪市長の「維新の会」関係者というレッテルがどうしても政治的に貼られる状態なのも、今回の流れの中で、プラスにはなりませんでした。これは、ご本人からすれば、内心忸怩たるものだっただろうと、僕は思います。

 選挙というのは、構図として、対立があいまいな場合、こうした結果は起きがちです。しかし、脱原発の色合いが濃い、飯田さんも六万票あまりの差まで、詰め寄った。組織背景がなく、ボランティア選挙で、しかも最有力候補と、原発関連の政策差が出しにくい状況下では、かなりの善戦と言ってよいと僕は思います。この結果を見ても、今後の日本の選挙は、おそらく当面、原発推進の主張は、多くの地域で当選につながりにくくなる要素であることは、ほぼ間違いないと思います。つまり、最低でも、原発にノーと言わない政治家への信頼感は、どんどん下がっていると思います。

 

 

  「放射能防御プロジェクト」というグループは、事実上僕が主宰していて、僕のブログ読者や、僕が立ち上げたフェイスブックの「福島第一原発を考えます」などのグループから、実働として、全国各地や海外でも、いろんな人たちが、つながって機能している市民グループです。ネットのいろんなツールを媒介としながらも、ネットよりも現実に乗り出している市民グループです。地域別にいろんなところで分けたグループがあります。

そして新たに、「放射能防御プロジェクト女子会」http://www.facebook.com/#!/groups/190023214461507/を設立しました。                    今月19日の立ち上げ。フェイスブック内の非公開グループで、まだツイッターで紹介している程度ですが、十日間で二百二十人ほどの参加者がいます。京都・大阪・奈良の二十代三十代独身女子たちが「自分の身を守ることが変に思われるのが納得いかない。女子の身を守りたい。特に被曝したエリアの女子を守る活動をしたい。ママがおこさんを守る話だけじゃなくて」という気持ちがあって、設立に踏み切りました。当初は以下の説明でした。

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放射能防御プロジェクト女子会(RDP女子会)です。未婚既婚は問いませんが、基本はまだママではない女性たちが、放射能防御のための情報交換をするグループです。放射能防御はこどもを守ることが大きなテーマですが、それと同じく、十代、二十代、三十代、これから子どもを産む可能性のある女性たちが、自分自身たちの安全を守ることがメインの話です。そうしたことが、議論がされていないことに危惧を抱いた、近畿グループの女性たちを中心に結成です。特に関東や南東北の女性たちに、防御や、さらには、移住を勧めることも活動視野に明確にあります。放射能防御プロジェクトの一グループとお考えください。当面、投稿はメンバーのみがみられる非公開設定にします。

 

 しかし、やはりお母さんたちの参加も相次いだため、管理人の女の子たちの提案で、さらに独身女子、既婚でもお子さんのいない女性の参加に限定し、十代、二十代、三十代の女子会にしていく方針を明確化しました。お子さんを守るグループは、星の数ほどありますが、独身女性、まだお子さんを産んでいない既婚女性が、自分を守ることを優先させてもらえないという社会の現実。それに対応した方が良いからです。

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立ち上げてから数日で170名の参加、ありがとうございます。

... もともと、このグループは、全国的に311以降のもろもろの問題提起や活動行うママのグループが多い中で、わたしのような子どものいない女性の身の置き場ないこと、若い女性の無防備さに危惧を抱いた有志で、そういう状況をどうにかしたい、ということを受け、木下さんが立ち上げてくださったグループです。

ですから、心苦しいのですが、お子様のある女性は退会頂けないでしょうか。
放射能はもちろん生きとし生けるものすべての問題です。
ですが、子どもがいる/いない、では確実に問題意識が違うのです。
そして、これから子どもを授かる可能性のある未だ授かっていない女性の危機管理意識が低いのも事実であり、また、この層でしか理解できない・感じられない問題が厳然と存在しているのです。

 

最新の「放射能防御プロジェクト女子会」のグループ説明は以下の通りです。

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放射能防御プロジェクト女子会(RDP女子会)です。未婚既婚は問いませんが、基本はまだママではない女性たちが、放射能防御のための情報交換をするグループです。放射能防御はこどもを守ることが大きなテーマですが、それと同じく、十代、二十代、三十代、これから子どもを産む可能性のある女性たちが、自分自身たちの安全を守ることがメインの話です。そうしたことが、議論がされていないことに危惧を抱いた、近畿グループの女性たちを中心に結成です。特に関東や南東北の女性たちに、防御や、さらには、移住を勧めることも活動視野に明確にあります。放射能防御プロジェクトの一グループとお考えください。当面、投稿はメンバーのみがみられる非公開設定にします。

※申し訳ないですが、お子様のいる方の参加はお断りしています。
 
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 このグループでは、お互いにまず【自己紹介】し、【相談】をするコーナーも設けました。現実に女子ばかりで話すために【集まろう】というコーナーも設置。関西や中部では、そうしたメンバーの交流機会も設ける試みも始めました。「女子会」ですから、カフェなんかでお茶会の乗りです。こうした感覚から始めないと、いくらシビアなテーマでも、女子的には話が始まりませんから。他にもイベントなどの【告知】、知るべき【ニュース】、相談でも【健康相談】的なテーマも始まっています。【移住支援】などもテーマにあがるかもしれません。放射能に関しての、男女関係的なテーマが、心理的にも、肉体的にも、ものすごく多くおきていますが、そうしたことにも踏み込んでいくと思います。当然ながら、被ばくの影響として、女性の生理・生殖構造にマイナスがあることを、どのように防御していくのかは、重要なテーマだと思います。なぜか、語られていないテーマを、語る場として、考え、見つめる場として、機能していくと思います。たとえばこういう話にも踏み込んでいくことも、あると思います。
 
☆自分をまず守るために、避難移住を具体的に考える。
☆生理に関しての自分の状態を冷静に見つめる。
☆自分が、卵子が、守れるのかという事の重大性。
☆理解しない男性たちへの感覚。社会への感覚。
☆被曝したことを踏まえてのSEXという問題。
 
 
 一つだけ具体的な投稿を紹介します。みなさんの自己紹介メッセージを読んだ、メンバーで、北海道にいる女性医師が書いたコメントです。このコメントから逆に、被曝に向き合っている独身女子たちが、特に関東や南東北でどう追い込まれているのかが、わかります。
 
「皆さんの自己紹介メッセージを読ませていただいて、関東エリアにいない私の率直な感想は、『驚き』です。被災地や関東エリアでは、放射能について気軽に話題にできない雰囲気であることや、放射能を気にしていない人が多いことなどは、報道やTwitter・FBなどを通してよく知っていたつもりなのですが、子どもがいない女性達がここまで『放射能を恐れ、回避すること』に罪悪感を感じながら暮らしていることに驚きました。本当に、驚いています・・・。罪悪感を感じる必要は全くないことは、皆さんも十分御承知のことと思いますので、きっとそう感じさせる『社会構造』があるのですね。。。混乱するくらいに驚いていますので、ちょっと冷静に分析してみたいと思います。」
 
 
 また、僕が、こうしたグループを作ったのは、「未婚の女性の逃げない理由。こどもがいたら危険だから逃げるが、こどもいないし、つくれないし、相手もいないし、だから逃げないというわけのわからない理屈。こういうのを崩す。」という感覚もあるからです。さらに現実の展開としては、「避難・移住を女子からブーム化させる。放射性物質を含む可能性のある食べ物を提供するレストランは、有名店でも行かない。女子の自分探しが、放射能回避とシンクロすると望ましい。」とも考えています。女子力がいろんなことを成し遂げるからです。男よりも。また、僕が、そういう女性たちに対して思う事は、僕の心に、つぎのような気持ちがあるからです。
 
 生きるという事の積極性もないし、死への積極性もない。何もない。こういう貴女は自分の選択ができない。方法が分かっても、選ぶ内的動機がない。だったらなんで僕に関わってきたのか。そうした、生の実感がほしいから、貴女は僕に関わってきたはず。僕は生きてほしいとしか思わない。愛しているから。 
 
 これもトライアルと思います。大きなトライアルです。
 
 一人でも多くの、十代、二十代、三十代の独身女性、お子さんのいない既婚女性に参加していただきたいです。
特に関東や南東北の女性には。参加希望者は下記へアクセスを。
「放射能防御プロジェクト女子会」http://www.facebook.com/#!/groups/190023214461507/
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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「関東・南東北の被曝エリア(東京全域を含む大半のエリア)にいる皆さんは、放射性物質の少ないエリア、できれば愛知県から西のエリアに、移住するべきです。妊婦、子供、未成年、妊娠可能な女性は優先して移住すべきです。他の皆さんも極力移住してください。被曝から一年が経過しています。初期被曝は深刻で、慢性被曝の影響がさらに危険です。食物、飲料のみならず、吸気による被曝も軽視できません。回避する方法は限定的です。あなたやあなたの家族の命が何よりも大切です。一刻も早く移住してください。」

 「健康被害と思われる事象が顕著にあらわれている方は、僕までメール下さい。事故発生当時の行動記録や数値データなどを細かく教えてください。問い合わせの内容も書いてください。健康被害の状態を皆で共有化し、事態の推移をあきらかにしていく作業が最も必要です。nagaikenji20070927@yahoo.co.jp

 

僕の情報サイトはこちら。→http://www.kinositakouta.com/

僕に対しての講演などのご依頼、そのほか業務的なご依頼の受付アドレスを変更しました。info@kinositakouta.com

送信できない場合は、
infokinoshita@mail.com

いろんな問い合わせは多いため、純粋にこうした依頼関連の窓口は、変更したと考えてください。

僕への直接連絡先は下記。上記以外のご相談は、まず下記へメールでお願いします。nagaikenji20070927@yahoo.co.jp

 

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  京都の講演は、「放射能防御プロジェクト女子会」の中心メンバーが主催者。二十代独身女子が、「木下さんの政治的な考えも聞きたい」という思いで開催です。時代は動きます。

【8/23(木) 木下黄太講演IN京都】

日程:8月23日(木)<昼の部>と<夜の部>
会場:アバンティ響都ホール(京都駅前アバンティ9F)
http://www.ryukoku.ac.jp/ryudaihall/access/
定員:350名昼夜とも。
※昼の部と夜の部では講演内容が違います。申込みなども異なります。

昼の部は通常のスタイルの単独講演。昼の部は当日来場順の入場です。                                   

夜の部は平智之代議士を交えて、今後の日本のあり方を話します。            前売りを、本日よりおこないますので下記を参照下さい。

 

<昼の部>

木下黄太講演 『放射能被害の今と、これから』

子どもを被ばくから守るために、どうすればいいのか?
現在の放射能被害の実態や、対処を講演。                                                 さらに日本において、放射能防御運動の今後の展開についても話します。質疑応答も。
開場 13:30
開演 14:00 (終了16:00)
入場料 1000円(前売なし。当日会場にて受付)

昼の部について、問い合わせなどはkyoto.kodomo.inochi@gmail.com

<夜の部>

木下黄太×平智之議員対談&講演

『子どもの未来を守るために、京都から
~放射能汚染と向き合う日本を目指して~』

子どもたちのいのちを守るために、私たちは何をすべきなのか?
私たちはどんな日本を目指したいのか?
放射能汚染の現実と向き合い、大切な子どもたちを守るために、自分で考えてみたい。
日本の未来のビジョンについて、講演していただきます。
ゲストに平智之議員を呼び、お二人に対談していただきます。
※平議員はご都合により、20時からの参加予定です。


開場 18:00
開演 19:00 (終了21:00)
入場料 前売1000円  当日1200円                                                 (前売チケットはe+(イープラス)にて本日より発売)

*夜の部前売チケット購入方法*
販売期間:本日7月23日(月)~8月21日(火) 販売開始時刻はe+サイトでご確認ください。
PC用購入ページ
http://eplus.jp/sys/T1U14P0010843P0100P002081300P0050001P006001P0030001
携帯用購入ページ
http://eplus.jp/m/msys/T1U55P0010844P0100P002081300P0050001P006001P0030001?uid=NULLGWDOCOMO
※前売りチケットが事前に完売した場合、当日券の販売は行いませんのでご了承ください。

※申し込み及びチケット販売はe+(イープラス)以外の受付は行っておりません。
また、申し込み時はe+(イープラス)の利用規約を良くお読みの上、購入下さい。
チケット販売に関するトラブルが発生した場合、こちらでの責任は負いかねます。
e+(イープラス)チケット公式サイト→http://eplus.jp/sys/main.jsp

*ゲスト紹介*
平智之(たいら ともゆき)
京都府京都市出身。2009年当選・京都1区選出・民主党衆議院議員だったが、現在無所属。
与党議員として、禁原発の立場で精力的に活動をしていたが、大飯原発再稼働に反対して離党を決意。
「首相官邸前デモの参加者に話を聞き、国民は声の持って行き場がないのだと分かった。
新党を作り、国民の常識的な感覚を国政に反映したい」と語り、
「原発に対する怒りや不安を受け止める党」を目指し、「平安党」を結成する。
「ひとりの父親として、日本の子どもたちの未来を全力で守りたい」と語っている。

*主催者からのお願い*
ご来場されるみなさまへ・・・
・子連れでご来場される方もいらっしゃいますので、お子さんの泣き声などがあるかと思います。ご理解のほど、お願いします。
子連れでご来場したい方へ・・・
・託児はありません。お子さんを膝の上に乗せて聴講してください。
お子さんの座席がいる場合はチケット代がいります。
・子連れのお母さん、お父さんたちには、右サイドの座席に集中して座っていただく配慮をします。
他の来場者に迷惑がかかる場合は、一度ロビーに出ていただけるようお願いします。(ロビーでも音声は聞こえます)
・どうしてもお子さんが騒いでしまう場合は、会議室のモニターで観賞できるよう配慮をする予定です。

主催:子どものいのちを守る・京都
kyoto.kodomo.inochi@gmail.com