「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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県外食材の汚染可能性が低い、県民の関心も無いと言い張り、放射能検査の中止決定を突然おこなう三重県。

2014-02-25 09:16:45 | 福島第一原発と放射能

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 放射能汚染に関して、陸地の生鮮食材に関しては、その汚染動向は、ほぼわかっていると思います。これは、3年の時間経過とともに、汚染地の状態が把握されていることから、傾向はよく分っています。

 しかし、公的機関が測らなくてもよいというレベルではなくて、むしろ測りつづけて、安全を確認すべき作業は、必要不可欠です。

 それから、加工食品に関しては、僕はこれからが本番と考えていて(実際に原料仕込みから製造まで数年単位はかかる可能性があります)、汚染地以外のエリアは、これからが気が抜けません。

 さらに、海への汚染が拡大する状況を見ると、海産物の検査、更にほとんど行われていない、ストロンチウム検査などは、拡大して行うべきことです。

 そうした事態にも関わらず、三重県は、県で測定していた放射能検査のかなりの部分を取りやめると発表しました。

 三重県が行っているゲルマ検査は、下限値を下げきっている訳ではなくて行われています。さらに基準である100Bq/kg以上のモノは出ないとか、県民の関心が薄いとか、理由はいろいろ話していますが、要はまず行政の認識が薄いであろう事が一つにはあると思います。三重県民から寄せられた報告です。

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三重県在住の者です。

現県知事は放射性物質を含むガレキ受け入れにも手を挙げたような人物で、結果的に知事はその目的は諦めざるを得ませんでしたが、彼には放射能汚染 に関しての認識が欠如していることを明らかにしてくれた事案だったと思っています。

放射能汚染に関心を持っている人は三重県にも多いです。
しかし、県が食材について調査をしていることはその詳細も含めてほとんどの人が知りませんでした。
ガレキ受け入れ表明後に積極的に動いていた人たちは、まさにその件を経験しているので県のすることを信用していなかったからなのかもしれません。

ところで、来年度から三重県は
「平成24年度から2年間、県内に流通する食品の放射性物質検査を計画的に実施してきましたが、検査結果は基準値を大きく下回るものであり、その 多くは検出限界値以下でした。また、今回の原子力発電所の事故に起因する放射能汚染が拡がる可能性は低いと考えられることから、県内に流通する食 品の放射性物質検査を終了することとします。」
と一方的に発表しました。

県が測定をしていたことを知らなかった不明は恥じなければなりませんが、せっかく続けてくれていた測定をやめるのはどうしてなのか、問い合わせて みました。
電話口での県の答えとしては、県外産の食材と保育園用の給食の測定はやめるが、県内産は続けますとのことで、県の公式発表とは異なるものの、測定を 全面的にやめるということではなさそうです。

ただ、普通にスーパーに並んでいるものは当然県外産の食材もあるわけで、これでは放射能防御というよりも三重県産の食材の安全性アピールが主な目標なのかとも勘ぐってしまいます。
つまり、県民を放射能汚染から守るという意識が感じられないのです。

問題は県民側にもあって、まず決定的なのが、この県がやっている測定をほとんどの人が知らなかったこと。
そして、今回の県の発表に対してもあまり動きがないこと。

放射能汚染に敏感な人は三重県までをNGにしているケースも多いと聞きます。
つまりは、三重県は放射能汚染から防御する最前線とも言えるわけで、このことを県民がどの程度意識しているのかが今回の発表への反応で問われてい るように感じられてなりません。

ガレキ持ち込みで立ち上がった三重県の人たちは、ほとんどが独自の安全な食材ルートを開拓しているので盲点を突かれた印象もあります。

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ここで更に気になるのは、保育園の給食測定もやめるということで、県の担当者たちの防衛意識の低さを痛感します。

おそらくはガレキの引き受けをしようとした時期と、こうした検査をスタートする時期がリンケージしているため、県側としてはガレキ受入れありきで、その対応もあって、放射能検査をスタートさせたものの、知事の思惑通りにならず、ガレキ受入れが消えたため、この検査もやめ時を狙っていただけのような気がしています。

それを3年という節目で終わらせようとする。

何度も言いますが、放射性物質は拡散していて、日本に生きている限り、その対応に終わりなどありません。

あなたがたは、死ぬまでずっと対応するし、それは子や孫も同じことです。

3年程度で、こんな対応を行政に許してしまっている時点で、この問題を考えていた人々がどうなっているのかと僕は思いますし、意識の緩みは、県側を責めれば事足りる話ではないのだろうなと思います。

実は、三重県は、漁業関係の中で、産地偽装的な引き受け報告が、最もよく聞こえてきた県で、こうしたこともあって、被曝回避を考えている人々の間では、海産物をメインに三重県産を食べない人は多いと思います。

過去記事⇒ 三重県産の魚が市場で突然に増えているのは本当らしい

この半年後にも、次のような話も聞きました。これは当時、伝えています。

《札幌、高級料理店で、札幌の市場での情報「桑名の蛤となっているものを買ってくれと、頼まれた。よくよく聞くと、茨城の漁師が追い込まれているから、三重漁連のものになって出されている貝とのこと。断りましたよ。」

 

僕自身も、極力、回避しています。

危険度の高い海産物を、こうした産地偽装的な引き受けが横行していると、報告があったところが、率先して放射能検査をやめると言い出す。

レベルの低さが、さらに底が抜ける事態になっていることを認識すべきです。

それは、相手側に対して思う以上に、まずこちら側の姿勢からも、考える事案であると思います。きちんと詰めていない。


劣化。

3年の経過が、あからさまにしています。


三重県の問い合わせ窓口⇒http://www.pref.mie.lg.jp/SHOKUA/HP/soudan/index.htm

 

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いよいよ今週末!  【3/1(土)ウクライナ報告会 IN 大分】 

開場・受付 14時30分~ 開演 15時~17時30分 

場所  コンパルホール4F 400会議室 (大分市府内町1ー5ー38)定員 100名(禁煙)

交通アクセス・駐車場 http://www.compalhall.jp/access.html

参加予約⇒ oita0301@gmail.com 「大分ウクライナ報告会」

        または 070-6593-9516 ( 後藤 )

託児 (2歳以上)(定員25名)

※2歳未満のお子様は保護者1名につき1人まで膝上可

①(代表者)氏名 ②連絡先(電話番号) ③参加人数 ④託児申込(名・年齢・性別・人数) をお知らせください。折り返し、申し込み方法の詳細をご連絡いたします。

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 【3/15(土)ウクライナ報告会 IN  大阪】

開場 13時 開演 13時30分~16時

場所 淀川バイブルチャーチ(大阪市都島区毛馬町3-3-26)
定員120名 禁煙

申込⇒http://kokucheese.com/event/index/146178/

大阪駅より守口車庫行きのバスで15分、毛馬橋で下車徒歩3分

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 沖縄でも開催。那覇周辺の浦添市。

【4/5(土)木下黄太 ウクライナ報告会IN 沖縄・浦添】

 13時半会場 14時開演

浦添市てだこホール市民交流室(沖縄県浦添市仲間1-9-3) 定員250席位。

 申込&詳細⇒http://kokucheese.com/event/index/149224/

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ウクライナ報告会の開催予定

4/19(土) 岡山

4/20(日)徳島

5月以降、北海道、広島、静岡東部で検討中。

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