「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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午前5時から震度5弱がおきる東京。放射能検査を無料や500円でやれと言い張ることが如何におかしいのか。

2014-05-05 12:02:23 | 福島第一原発と放射能

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そのエリアに居ない、僕には感知できない話ですが、2011年以降、久しぶりに東京で震度5弱の地震がおきたようです。

想定されている関東南部の地震とは異なり、震源が深い場所で起きているようです。

震源は伊豆大島近海で、震源の深さは約160km、マグニチュードは6.2ということです。

発生時刻が、午前5時台ということも、GWという意識をぶち破るような感覚だったのかもしれません。

東京で、こうした現実がおきていることがどのように連なってくるのかは、これからも注視したいと思います。


さて、最近、放射性物質の検査について、あまりに初歩的な質問がくるので確認をしておきます。

放射性物質の検査は、値段がより安いところで頼むことばかり言う方たちがいます。

これは答えから言いますが、完全に間違いです。

検査会社は勿論、測定所であっても、機械の維持費、システムメンテナンス、電気代、人件費などをまともに考えれば考えるほど、無料や500円で、きちんとした検査が出来るという話はありえません。

検査の機械が例えば寄付でもたらされていても、その維持費はただではありません。

そうしたことを言い募る人々が一定数いることは、前から聞いています。資本主義の日本でありえないことを言い張る人々に僕の中では全くわかりませんでした。

検査は多くの点数ができたら、そのほうがよく分かるから、無料や五百円でやるべきだというロジックを言い張るのを聞いて、激安的な感覚に慣れきっている人々が如何に多いのか、僕は愕然としました。こういう人たちは企業がどのようにして金額を安くして、それでも儲けている構図も全く理解不能なのだなと思います。

しかも安いからといって、汚染の無いエリアから、汚染のあるエリアの、しかも市民測定所に頼むケースも多く知ると、放射性物質の検査というのがどういうものなのか、この人たちは皆目理解していないで、「検査、検査」とわめきたてていることもよく分かりました。

あたりまえの原則ですが、汚染が無い地域のものは、測定しても検出される可能性がほとんどありえません。そういうレベルの検査を汚染のあるエリアに依頼すること自体、放射性物質のことをきちんと考えると、ありえる話ではありません。

こういうこともそういう人々は思考しません。

汚染が大きくあれば、短時間でも測定可能でしょうし、それはまだ安価でも対応できる可能性はあります。

勿論これでも無料や500円はありえません。ワンコインランチや激安弁当と同じ感覚です。

電気代は誰が払うのか。計測時間をかけている間の人件費はどうするのか。

なぜ無料や500円で大丈夫とあなたたちが判断できるのか。

社会常識が完全に欠落しているこういう人たちが一定数いることが本当に被曝回避、放射能防御の邪魔になっています。

僕は本当にこういう人たちを嫌悪しています。というか、こういう人たちは迷惑です。ものすごく迷惑です。

しかも、汚染があるのか無いのか、分からない地域の事物は、時間もかかるし、検査機械もNAIよりもゲルマニウムでやるほうがよいに決まっています。機械の初期投資の費用も異なります。こうしたことから考えても、検査費用は上がります。

数万円の費用負担は厳しいことなら理解しますが、「数千円でも負担したくない、タダにしろ、五百円にしろ」、こうした話をする人々がただのクレーマーに過ぎないと痛感します。

この人たちが放射能防御を合理的に行おうとする人々のいかに阻害要因となっているか。

僕はこういう人たちを切り捨てることは、ものすごく大切なことだと考えています。

相手側が潰しを仕掛けてくる場合、こういう存在に仕掛けます。

その仕掛けられた側の主張が酷い中身な場合、第三者は相手側に同調すると思います。

被曝回避、放射能防御は全てそういう社会常識がない主張をしているように、仕掛ける側は宣伝します。

よく精査しない第三者はその宣伝にのっかっていきます。

こういう構図が普通に仕掛けられます。

相手側も悪質ですが、その相手につけこまれるような、頭のおかしい主張をしているのは、そうした人々です。

被曝回避を現実におこなうのに、敵はまずこちらの側にあるというのが、今の現実です。

こういう人々をどうやって排除するのか、こういう人々の言説をどうやって意味をなくさせるのか、こんな闘いがつづいていることに、日本社会の劣化ということを日々痛感しています。

これは原発事故から始まったわけではなく、原発事故前には認められなかった人々が、ネットというツールを使って、社会と自分との距離関係を誤認し、ありえない主張を展開していることと思います。

とことん厳しい状態が続き、相手側がほくそ笑む事態だということです。

つける特効薬はありませんから。

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 入場料大人800円、学生無料 (予約不要)

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