詳細がよくわかりませんが、ノルウェーの研究用原子炉で放射能漏れがあったと発表がありました。
そして漏れた当日に当局へ通報がなされていないらしく、現実にどのような状態かは訝しい雰囲気です。
もちろん、研究炉ですから、広範なエリアに甚大な影響が出る可能性は少ないでしょうが、こうした異常が起きた時に、まず共有するスタンスが、放射能の何らかの利用を推進する側の人々にはほとんどないことが、今回ノルウェーから聞こえてきている話でもよくわかります。一般人のことなど彼らは考えていません。
北欧のような国においても例外ではなく、こうした存在を取り扱い続ける立場にいる人々の意識が、またしてもまともでないことを裏付ける話と思います。
また、今回漏出事故を引き起こしているのは、エネルギー技術研究所(IFE)のハルデン炉で、漏れたのはヨウ素131と132とされています。
ここは、そもそもOECDにより、国際的な原子力推進の研究所として運用されているもので、日本も含めておよそ20ヶ国の機関が参加している国際的なもの。原子炉の名前にちなんで、ハルデン計画と言われていて、「1958年に開始された原子炉計装と燃料照射に関する国際協力プロジェクト」ということです。
「ウランと混合したMOX燃料への転換と原子炉での再利用が欧州を中心に行われているが、ノルウェーでは1950年代から原子力国際共同研究に利用されてきたハルデン炉を使って、信頼性の高いプルトニウム管理や核拡散抵抗性などの面で有効と考えられる別方策の実用化研究を始めている。」<日本原子力産業協会HPより引用>
こうした国際的に原子力推進側の研究機関として、長年にわたって要であった組織がおこした放射能漏出ということを確認してください。
さて昨夜も東京で信じがたい出来事に遭遇して、僕はいろんなことが劣化している現実にまた直面しました。
勿論、そうしたことは、もともと劣化していたり、個人や組織の属性でおかしいことはおこる可能性は高くなります。
そうなんですが、そうしたことが、おかしさが並はずれている状態に直面させられると、これは本当に前々からおかしいだけではないのではと、僕は思ってしまいます。
こういう違和感について、次のメールマガジンで、もう一度書いておきたいと考えています。
【 福島県民健康調査で甲状腺評価担当の部会長はなぜ辞任しようとしているのか 】
【 再稼働対応PR会見を優先し、2日前の雨水大量流入であわや原子炉危機は後日公表、北陸電力という憂鬱 】
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