公務員試験知能、教員採用試験数学解説

ある予備校講師が暇な時間に綴る小さなブログ

剰余(その1)

2016-12-16 08:26:00 | 整数
Aで割るとB余る。とか、A人ずつイスに座ると最後のイスにB人座ることになった。とか、ミカンをA個ずつ袋に入れていったら、B個余ったとかいう問題を、剰余の問題といいます。                    行き当たりばったりで考えるのではなく、3つのパターンを覚えておいて、どのパターンかを見抜いた上で解きましょう。簡単にまとめると、やり方はこうです。①引いて余りを消せ!②足して余りを消せ!③書き出せ!                   一番よく出題されるのは、②のパターンです。                   とりあえず今回は、①について説明します。これは、地方初級の過去問です。 2、3、7のいずれで割っても1余る整数のうち、10以上2000以下のものは何個あるか。題意を満たす整数をNとします。Nは、2で割ると1余るので、2a+1(aは整数)と書きあらわすことができます。同様に、3で割ると1余るので、3b+1、7で割ると1余るので、3c+1とも書きあらわすことができます。これが、引いて余りを消せ!のことです。さて、N-1は、2の倍数でもあり、3の倍数でもあり、7の倍数でもあるのだから、42の倍数です。(最小公倍数)ということで、正解は肢②です。次回で、パターン②を説明します。にほんブログ村 資格ブログ 公務員系資格(公務員試験)へ
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