だーばぁの流儀

児童文学作家・岡田なおこブログです。
全身マヒ+オストメイト・作家・アラ還ならではの日々を気ままにつづっています。

ひぶすまプールのお兄さん(*^^)v

2013年07月14日 | 四方山話
オヌシ、見たな(爆)

先日「だーばぁ御用達のプール」のことに触れ、そこの専従職員のお兄さんがいつもニコニコ親切だと書きました。
その後またプールに行ったら、彼が普段にも増してスゴーク親切だったのです!
付き添いのヘルパーさんも、
「今日は特にサービスがいいですね」というほど。

「ワタクシメのブログを読んで、嬉しくて張り切ったのかもよ」
「だーばぁさんの名前も(個人情報は)何も知らないのに、どうやって検索するんです?」
「ネットサーフィンしていたら、たまたまヒットしたかもよ。ニマニマ」

ただ今ワタクシメ、「オヌシ、見たな」の気分で書いておりますが・・・その真相は更衣室のロッカーに入れておいて話は進めます(笑)



「ひぶすまプール」はこの世に存在しません(大笑)
よい子の皆さん、そして保護者の方も、「ひぶすま」で検索しないでくださいね(^_-)
昔々「碑衾町」という地名があったのです(現在の目黒区南部から西武地域)。
カーナビに「ひぶすま」と入れるとタイムトラベルできるかも知れませんがwww注意しましょう。

ワタクシメの身近にいる、ごくごくごく一部の人が「ひぶすまプール」と覚えてしまい、タクシーに乗っても、
「ひぶすまプールまでお願いします」と言うんですwww
さすがに他所では言わないように注意していますが、ごくごくごく内輪では「ひぶすまプール」でもいいかなっと >゜))))彡

次回プールに行った時、お兄さんが、
「ひぶすまプール」にようこそ!」と、迎えてくれたら、大ヒットですね(#^.^#)


「できることは今やろう!」の精神が好き(*^_^*)

“ひぶすまプールのお兄さん”がだーばぁのお気に入りになったのは数年前のある日曜日です。

そもそも「ひぶすまプール」は区立小学校のプールでした。
それが「屋内プール」になり「区営プール」となり、現在は公立民営施設となっています。
同じ建物内には「包括センター」や「学校の給食室」などもあるので、平日は表のゲートが全開ですが、土日はゲートは閉まり「プール利用者用通用口」しかありません。
ワタクシメがプールを利用するのはたいてい平日なので、日曜日に行ってゲートが閉まっていて、
「せっかく準備して来たのに~。あちゃ・涙」っと焦ったことがありました。
でも、落ちついて中をのぞくと、プールは営業していて、身障者用のパーキングも使えることがわかりました。

通常ワタクシメはプールの入り口に車で乗りつけてもらうんですが、その日は表のゲート前で車から降り、通用門から中に入りました(大した距離ではないから歩いたのです)

ワタクシメ、プールの受付で、
「ゲートが閉まってるから、休館かと思って帰ろうしちゃったわ」と、お兄さんに文句を言いました。
話の様子だと「キマリ」で土日は表のゲートは開けてはいけないようでした。
「おっしゃっていただければ、開けますから云々」とのこと。
当日はワタクシメもヘルパーさんも強気で(もしかしたら妹も一緒だったかも・爆)
「『おっしゃって』とおっしゃられてもさー、付き添いがいればいいけれど、身障者だけだったら、無理! あの通用門、せまくて車椅子は通れないし・・・」
「付き添いがいなかったら、車から降りて受付まで来て、『開けてください』とか『駐車させて』とか行ったり来たりできないわよ」

クレーム言うの大好きなタチです、ワタクシメ(笑)

この「ひぶすまプール」は障害者スポーツセンター並にバリアフリー化していると謳っています。
とかく“謳っているヤツら”にかぎって大したことしないんだよ(怒)

「いくら設備がよくても、ゲートが閉まってたら、ダメじゃーん!」
「ちょっと貼り紙しておいてよ」
「事務所の電話を書いておいてくれれば、車に乗ったまま『手伝って下さい』と連絡できるわ。ペケペケ」と言いたいだけ言って(笑)、ワタクシメ達@うるさい女御一行様はプールに入りました。

そして2時間後、
スイミングして爽快な気分で表に出たら、ゲートにかわいいイラスト入りの「注意書き」が貼ってあるではありませんか!
ワタクシメたちが文句たれた(ご忠告した)後すぐに実行に移したわけです。

「スゴイ! あのお兄さん、使えるね」(上からモノ言うワタクシメ御一行様・笑)
「急いで書いたからチャチ~けど、心温まるぅ」
「ここは名実共にバリアフリーだね。御見それしました<(_ _)>」

それ以来、ワタクシメ御一行様は、ひぶすまプールに対しては「クレーム」ではなく「お願い」をするようになりました。

※ ワタクシメがプールに行く場合、最低一人の付き添いがいます。時には「みんなで行こうか」ということになるので「御一行様」となっちまうんです(笑)


「クレーム」の裏にあったモノ

「表ゲートが閉まっていた件」で、プッツンし、その後の対応にチョ~感激したのには理由がありました。

ひぶすまプールがオープンした当初は「区直営」っぽくて、事務所には役所のスポーツ推進課のお兄さん(出ましたw)がいました。
ワタクシメが最初にひぶすまプールに行った時、スボーツ推進課のお兄さんがスーツのズボンの裾をまくりあげ、プール内を案内し、備品もいろいろ見せてくれました。
そして、
「障害者スポーツセンター並のことができる」と熱く語っていました。

ーー我が区にも、志を以って仕事に向き合う職員がいるんだ・・・と心強く思ったものです。

ところが、それから間もなく、プールは民間委託へとシフトされ、
ワタクシメが、
「○○を貸してください」と申し出ると、いちいちスポーツ推進課に電話で確認してから対応するようになり、全面的に委託されると、
「一般貸出しない物は障がい者にもお貸しできません。障がい者だけ特別扱いはできません」と、けんもほろろになったのです。

「一般開放していない備品を障がい者にだけ貸し出すのは逆差別になる」という理屈もわかるけれど、区は、
「障害者スポーツセンター並のモノを造った」と自慢していたのだから、障がい者が使いやすい物は何らかのルールを決めて貸し出すべきではないでしょうか?
また、そういった趣旨の施設を委託したのなら、委託先の会社も前向きに運営してほしいものです。

そんな経緯があって、ワタクシメ+御一行様は「委託会社」に良い印象を持っていなかったのでした。

しばらくして、「ひぶすまプール」を委託した会社の運営が不振で別の会社に移された…とうわさは聞いていましたが、
ーー委託業者は、どこも同じよ、という先入観があったのです(・へ・)


いつもニコニコ親切お兄さんの会社になってから・・・

委託会社が変わってから「ひぶすまプール」の利用者数は増加しているそうです(うわさwww)
専従職員の“お兄さん”が親切だからといって障がい者に対するハード面のサービスは変わりません。
「障害者スポーツセンター」と「障害者スポーツセンター並」は違うということで…妥協しなければいけないですね。

しかし「ソフト面」、ゲートに素早く注意書きを張ったのと類似の心配りは常にしてくれています。
プール内の監視員などは学生ふうだし、事務方スタッフは女性だから、ほとんど非正規職員で運営している感じですが、“お兄さん”を見習って、バイトさんたちもテキパキ動いてくれます(気が利かないのもいるけどw)
少なくとも、
「障がい者だからといって特別扱いはできません」と、ポリシーのない御託を並べる職員はいなくなりました。

バイトであれ、非正規職員であれ、その職に就いた以上は、「自分の役目」を考えるべきだと、ワタクシメは思います。
その時間だけそこにいて、言われたことだけやって、お金をもらう・・・それでは「成果」は出ない。
「成果」を出せない人は切られていく。
そして、第一、自分自身が「つまらない」のではないでしょうか(?_?)

閉塞感だらけの現代、ひぶすまプールのお兄さんも楽しいことばかりではないでしょうが、明るく誠実に利用者に接してくれる姿勢に、ワタクシメは好感を持っておりまする (*^_^*)


コメント
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