思い出したくないことなど

成人向き。二十歳未満の閲覧禁止。家庭の事情でクラスメイトの女子の家に居候することになった僕の性的いじめ体験。

一人だけヌードのビーチ(その2)

2017-12-20 20:59:12 | 9.いじめられる僕
 いやだ、ウソー、と叫ぶ女の人たちの声、それとおちんちんやお尻、腰回りに直接感じる外の空気で、パンツを引き下ろされた現実に戻った。 
 急いでパンツを引っ張り上げた僕におば様は少し驚いたようだった。いつもだったら観念してされるがままになっているのに、今回の僕はいささか違った。まるで逆らうかのように腰を落とすと、パンツのゴムをぎゅっと掴んで素早くこれを引き上げた。
 正面にいる女の人たち、中には小さい子供もいたけど、彼女たちにおちんちんを晒した時間は、ごくわずかで済んだ。そして、僕は二度とパンツを下げられないように、手をゴムから離さなかった。何してるの、とY美が僕の反抗的な態度を詰った。
「そんな真似してただで済むと思ってるの?」
「だっていやだもの。水着を用意してくれる約束なんだから」
 思わず強い口調になった。おば様はにっこり笑った。「仕方ないでしょ。手違いで持ってこなかったんだから。Y美だってわざとじゃないし、許してあげて」と、娘を庇う。
「水着はあります」
 勇気を出して、応戦する。簡単に引き下がるつもりはなかった。海の家でも売ってます、と後ろの方角にある海の家を顎でしゃくる。と、おば様の顔が急に険しくなった。
「水着、買ってもいいわよ。でも、誰がお金出すの? もしかして私が出すの? 私に出させるつもりでそんなこと言ってるの?」
 畳み掛けられて、言葉が出ない。母はおば様に借金し、返済のためにおば様に紹介されたある会社の独身寮に住み込みで働いている。「あなたのお母さまが体を張ってお金を稼いで、それでも返済が遅々として進まないのに、この上あなたはもっと借金の額を増やしたいの? お母さまの体が心配じゃないの?」と、真顔で問う。
「とってもきれいなお母さまよね」と、ワショさんがあなたの母親のことは知ってるのよ、という顔をして、僕に近づいてきた。「仕事して、ますます若々しくなってるのよね」と、おば様を向いて、にやにや笑いながら同意を求める。おば様は返事をしなかった。
「じゃ、覚悟して、パンツ脱ごうか。フルチンになるのよ」
 おば様に代わってワショさんはそう言い、バシッと僕の背中を叩いて促すと、水着の上に羽織ったウェアの胸ポケットからサングラスを出して、掛けた。いやだ、と僕は絶望的な気持ちになって呟いた。絶対にいやだ。
「いやだ、じゃないでしょ。水着がないんだから、素っ裸になるしかないじゃないの」
 いつのまにか女の人たちは僕を取り囲んでいて、言うことを聞かない僕への不満を露わにしている。「聞き分けのない男の子は力づくで裸にするしかないのかしら」と一人が言うと、周りの人たちもうんうんと頷いた。
 水着のない僕を全裸に剥くことに最初は「それじゃあんまりかわいそうよ」と反対していた女の人たちも、今ではもう決まったことだからという理由で、僕が唯一身に着けているパンツを脱ごうとしないことに批判的だった。「決まったことなのに、うじうじしてて男の子らしくない」「諦めが悪すぎる」と、こぼすのが聞こえてくる。
「どうしたの? 随分と頑固だよね」と憎々しげに吐き、Y美は俯いたままの僕の後ろ髪を引っ張って顔を上げさせた。「いい加減に諦めろって。どうせ破れてお尻が見えてるんだから、脱いじゃいなよ」
 首を横に振る僕の頭の中には、心に痣となって残るような一つの言葉が響いていた。僕の感情なんかどうでもいい、僕がどう感じるかなどは問題ではない、とワショさんは言い放ち、グループの女の人たちに水着のない僕は全裸で泳ぐしかないことを納得させた。僕の感情、こんなに恥ずかしくて、性的に苛められて、人間的な価値のほとんどない存在であるかのように扱われている侮辱に苦しむ僕のことなど、今は「どうでもいい」、「考慮する価値がない」とワショさんは決めつけ、Y美はもちろんおば様も、それどころか同じグループの女の人たちまでもその考えに同意した。Y美に至っては、自分はとうの昔からそう思っていた、当たり前すぎる、と周囲の女の人たちが目から鱗が落ちたように感動しているのを冷ややかに見渡す始末だった。
 悔しい。服を着ることができると思っていたのに、おば様はそう約束してくれたのに、Y美は僕の服を勝手に処分してしまって衣類がパンツと靴下ぐらいしかなかった。
海では海水パンツを穿かせてくれるとあれ程おば様は何度も明言してくれたのに、ただ水着を持ってこなかったという理由で僕に海水パンツの着用を諦め、素っ裸で泳ぐことを強要する。
 Y美は羽織っていたウェアを脱いだ。
 一枚の紺のスクール水着を体に張り付けたY美の立ち姿は、同い年の女子の肉体から発せられる性的な官能よりも断然強く、僕に恐怖の念を覚えさせる。水着から伸びた細長くて白い足は、いつ僕の肉体に向かってしなる鞭に変じるか、知れたものではない。その足が砂浜をザザッと踏み鳴らし、僕の後ろへ回る。パンツのゴムを引っ張る。
 やめて、お願いだから、と腰を捻って抵抗すると、珍しくY美の手がパンツから離れた。掴み損なったようだった。僕はその隙にY美から離れた。待ちなさいよ、とY美が大きな声を出して追いかけてきた。
 すぐにグループの女の人たちに通せんぼされて、捕まってしまった。脱がされまいとパンツのゴムをしっかり掴んで離さない僕は、お尻の部分の布が裂ける嫌な音を耳にして、やめて、と叫んだ。パンツの破れた面積が更に広がったように感じられる。
 簡単に破れるね、とY美が面白がってパンツの破れ目に手を差し入れる。ビリビリと音がして、引き千切られた。後ろを見ると、もうお尻はほとんど完全に露出した状態だった。それでもY美は容赦なかった。パンツから垂れ下がって僕の太ももに当たる布切れを取ると、今度は横に引き裂く。お尻だけではなく、腰から足の付け根までがたちまちにして露わにされる。千切られたパンツの切れ端が砂浜に落ちた。
 やっちゃえ、がんばれ、と女の人たちはY美に声援を送った。僕はY美の魔手を逃れようと、必死に体を捻ったり、右に左に動いたりするものの、パンツとして体を覆う部分は確実に少なくなりつつあった。ワショさんはいろんな角度からカメラを向けて頻りにシャッターを切っている。ついには、前と後ろをつなぐ股間の布も千切られた。見物の人たちから歓声が上がった。
 前掛けのように布がひらひらして、これだけがおちんちんを隠してくれるのだった。Y美は恐らくわざとだろう、腰回りのゴムは残して、パンツの布の部分を集中的に引き千切った。あとちょっとだね、と見物する女の人たちが攻撃的な本能の目覚めを互いに確認するかのように顔を見合わせる。
 もうやだ、やめて、と叫んで逃げ出した僕は、Y美の一瞬の隙を突いた。おば様のところへ逃げて助けてもらおうとしたのだけれど、その前に丸太のような腕をした、脂肪たっぷりの大柄な女性に行く手を塞がれてしまった。
 突然、二つの乳首をつねられ、僕は言葉にならない悲鳴を上げた。大柄な女の人は、僕が膝を折ると、やっと乳首から手を放してくれた。乳首がひりひり痛む。 
慌てて方向転換しようとしたところ、砂浜に足を取られた。転倒しそうになった僕の腕を取ったのは、Y美だった。たちまち右腕が背中に回される。下手に動くと折られてしまう。爪先立ちになりながら、僕はY美に最後のお願いをした。お願いだからパンツを破かないで、と。逆光でY美の翳った表情に微かな微笑が浮かんだ。
 足を止めて見物するのは、同じグループの女の人ばかりではなかった。他の海水浴客、ビキニのお姉さんたちも、僕のパンツが千切られ、少しずつ体から布地が離れていくのを楽しんでいる。明らかに僕は一方的に酷い苛めに遭っているのに、誰も止めに入ろうとしない。僕が海水パンツに着替えたがらない我儘な男の子で、業を煮やした大人たちに無理矢理着替えさせられるところと思っているのだろう。どうせ丸裸に剥かれてもすぐに海パンが与えられると想像して、この悲惨な光景を悲惨とも思わずに眺めている。
 腰回りのゴムが引っ張られる。お願い、いやだ、と叫ぶ僕を見て、一人の小さな女の子が「ねえ、お兄ちゃん泣いてるみたい」と言った。
「やっぱりパンツがなくなったら、いやなのね。みんなの見ているところで裸んぼになるのが恥ずかしいのかしら。男の子はそれくらい我慢しなくちゃいけないんだよね」と、その女の子は隣のお姉さんに話しかけた。
「そうね。裸んぼになるのがいやなのね。でも、だったらなんで水着を忘れるかしら。水着を忘れるのがいけないんじゃないの」とお姉さんは答える。
「馬鹿みたい、水着忘れるなんて。裸んぼで泳ぐしかないよね」
女の子のませた口調はお姉さんの微笑を誘った。女の子は気を良くしたのか、今度ははっきり僕に聞こえるように、声を大きくした。「男のくせに、泣いてるよ」
 違う、水着を忘れたのは僕じゃないのに、と反論する余裕もなく、僕は極度の緊張状態のただ中で歯を食いしばった。折られてしまいそうな腕に呻きながら、パンツのゴムが千切られないような無理な体勢を保つ。爪先立ちして、背中に回された腕の痛みに耐える。なんでなんで、と僕はしゃくりあげながらY美に問いかけた。
「こんなひどいことをするんですか」
「素っ裸になるって決まったのに、お前の往生際が悪いからこうなるんだろうが」
 Y美はそう言うと、パンツのゴムを千切り、僕の股間からパンツだったところの布切れを股間からあっさり引き抜いた。ああ、砂浜の熱気が全身の肌という肌に触れてくる。とうとう僕は、人のたくさんいるビーチで、みんなの視線に晒されながら、一糸まとわぬ姿にさせられてしまった。背中に取られているのとは反対の手でおちんちんを隠す。やっと背中の腕を放してもらうと、悔し涙に暮れながら、おば様のいるパラソルの下のレジャーシートに戻った。
 小さな女の子たちが砂浜に散らばるパンツのゴム、布切れをせっせと拾い集めていた。ワショさんは煙草を砂浜の砂で揉み消し、吸い殻を紙コップの中に捨てると、女の子たちに、そんなものを拾って何に使うのかと訊ねた。女の子たちは「こんなのただのごみだもん、ごみだからごみ箱に捨てるのよ」と、元気よく答えた。

 泳ぎに行こう、とグループの人たちから誘われた。フルチンにされた僕はとてもそんな気分になれなかった。まだいいです、と言って断ると、砂浜に体育座りのまま、じっと海を見つめた。
 レジャーシートはたくさん敷かれているのに、直接お尻を着けると他の人がいやがるからと、おば様は、僕だけレジャーシートの上に座ることを許さなかった。幸い大きなパラソルのおかげで、直射日光は避けられた。
 それにしても、この海水浴で自分だけが水着を着用させてもらえず、生まれたままの姿を晒しているという事実は、なかなか意識を去らなかった。多くの家族連れ、いろんなグループで賑わっている海水浴場の中で、一人でもいい、自分と同じ素っ裸の人はいないだろうか。そう思って、体勢を体育座りから正座に変え、周囲を見回してみた。
 中学生や小学生の姿は結構目についた。ちょっと首を巡らせると、たちまち十人や二十人は数えられる。でも、女子はもちろん男子もみんな水着姿だった。水着無しの素っ裸は一人も見つけられなかった。
 焦った僕は自分の仲間を幼児に探すことにした。幼児ならば水着なしの裸ではしゃいでいてもおかしくはない。砂浜で遊んでいたり、母親に手をつながれて波打ち際を歩いていたり、海の中で父親に抱っこされていたりして、幼児の存在はこの海水浴場のあちこちに確認できたけれど、どうしたことか、両親に手をつながれたよちよち歩きの子ですら、水着をまとっていた。ベビーカーを押す母親がたまたま前を通ったので、そっと覗いてみたが、双子の姉妹も揃いの水着を着て、目が合った僕に笑顔を向けた。
 犬を連れた高齢の夫婦が波打ち際を歩いてきて、ベビーカーを押す母親と立ち話を始めた。僕は犬に自分と同じ境遇の仲間を見出す思いだった。しかしよく見ると、犬の胴体は布地で覆われていた。まさに犬用の服を着ていたのだった。
 犬でさえ服を着ている。がっくりと首を落とした僕は、不意に母と海水浴へ行った昔を思い出した。

 四歳か五歳だった。あの頃、幼い子供は素っ裸で泳ぐのが珍しくなかった。でも、僕は、母の配慮できちんと水着を着ていたのだった。周りの子供は僕以外、みんな水着無しの素っ裸だった。その中には僕よりずっと年長の子もいたし、女の子もいた。同行の母親たちから、「なんでこの子だけ水着着てるの? 必要ないんじゃないの?」と、非難がましく言われても、母は毅然としたものだった。「この子はすごく恥ずかしがり屋だから」と答えて、頑として僕から水着を取ることを拒んだ。それで、他の母親たちとの間に距離が生じても、母は何ら意に介さなかった。
 子供の中で一人だけ水着を着けているという事実は、生意気だった僕に大きな優越感を抱かせた。自分は大人と同じ扱いを受ける子供なのだと考え、他の素っ裸ではしゃぐ、動物同然のような子供たちと一緒になって遊ぶことを自ら許さなかった。僕だけ、彼らとは離れた波打ち際で貝殻を拾い集めた。みんな裸んぼで恥ずかしくないのかな、と思った。
 一人の女の子の母親がぼやいた。みんながみんな素っ裸なら子供たちは平気なのに、一人だけ水着の子がいると、途端に恥ずかしさを覚えるからねえ。僕が顔を上げると、その母親は、忌々しげに僕と母を交互に睨んだ。

 あの頃と違って、今の海水浴場では歩き始めたばかりの子供もまたことごとく水着をまとって、中学一年生の僕だけが着衣を許されず、全裸で砂浜に正座だ。こんな姿を当時の海パンを穿いた幼児の僕が見たら、なんと思うだろう。
 海に入って遊んでいたY美が女の人たちとお喋りしながら戻ってきた。Y美は海の方を振り返り、「あれ、何してんのかな」と自分と同じスクール水着を着た女の人に問うた。波打ち際のところにちょっとした人だかりが見えた。
 ホイッスルの鋭く短い音を合図に、女性の団体がぞろぞろと海に入ってゆく。女性たちは胸にそれぞれ赤ちゃんを抱えていた。指導する女性の掛け声がして、腰まで海に浸かった女性たちが赤ちゃんをそっと海に浮かべる。
「ベビースイミングね。私もやったよ」
 グループの一人が言った。四歳くらいの娘を連れて、このグループ旅行に参加している人だった。その人の説明によると、赤ちゃんの発育をサポートする上で水泳は大変に有効らしい。三十人近くの母親が女性指導員の指示に従って、赤ん坊を泳がせたり、抱きかかえたりしている。やがてホイッスルの音が細長く響いて、母親に抱かれた赤ん坊たちは海から出てきた。
「すごいな、お前、よく見てみなよ」と、Y美は嬉しそうな声を上げて、僕の背中を膝小僧で小突いた。「あの赤ちゃんたち、みんな水着を着てるよ」
 真夏のギラギラする日差しをなるべく直接浴びさせたくないのか、赤ちゃんたちは母親たちと同じくらいに露出部分の少ない、袖の長い水着をまとっていた。
「お前だけだね、素っ裸は。恥ずかしくない?」
 恥ずかしいです、と消え入るような声で答えた僕は、込み上げてくるものを抑えるために大きく息を吸った。
 犬を連れた高齢の夫婦の周りに次々と犬を散歩させる人が集まってきた。仲睦まじい夫婦は自然と同じ愛犬者を引き寄せる。犬に服を着せるなんて、この夫婦は随分と変わり者だと、フルチン状態の僕は小憎らしく思ったものだけれど、もう今はただ溜め息をつくしかなかった。立ち話をする人たちの十匹近い犬は、皆、服を着ていたのである。窮屈なのか、着衣をいやがって、前足で服を引っ掻いている犬もいた。その服、僕にください、とお願いしたい気分だった。
「そうだよね。赤ちゃんはもちろん、お散歩の犬だって衣類をまとってるのに、この男の子だけおちんちん、お尻も丸出しで海水浴だもんね」 
 スクール水着の女子が笑った。Y美から「アミさん」と呼ばれる、Y美や僕よりも一つ年上の女の人は、Y美から何を吹き込まれたのか、「私、あなたが嫌いなの」という感情をあからさまにして、正座する僕の頭や背中に砂をこぼした。

 そわそわして落ち着かない。僕としては早く磯へ、上履きを取りに行きたかった。上履きの中には学校指定の白い靴下が詰め込まれてある。海パンに着替えたら、すぐに岩の窪みの海水が溜まったところへ向かうつもりだった。それがこんな風に全裸に剥かれて、女の人たちに囲まれた状態では、とても単独行動がしづらい。
 愚図愚図していたら、潮が満ちて、波にさらわれてしまう。もうどうせたくさんの人におちんちんを見られ、馬鹿にされてきたのだ。僕は覚悟を決めて、一糸まとわぬ裸ではあるけれど、一人で磯へ上履きと靴下を取りに行くことにした。
 手でおちんちんを隠して腰を上げる。腰を低い位置に保ったまま、なるべく目立たないように小走りで行こうとしたところへ、おば様に呼び止められた。
「どこへ行くのよ」
「ちょっと上履きを取りに。さっき駐車場のところから落としたものだから」
 この答えはおば様にとって意外だったようだ。少し間を置いてから、呆れたという顔をしてプッと吹き出した。
「馬鹿ね。もう諦めなさいよ。上履きなら古いのが家のどこかにあったと思うから」
「でも、今、必要だし」
「どうして今必要なのよ。裸足でいいじゃない。ここは海なのよ」
「それに、あの上履きの中には靴下も入っているんです」
 ふうん、と生返事すると、おば様は僕を手招きし、うつ伏せになった。
「靴下なんて、いらないでしょ。学校に行く頃になったら、Y美のお下がりを渡すから」
 おば様は興味なさそうにそう言うと、日焼け止めクリームを僕に渡した。
 指示されるまま、おば様の背中、首回り、腕に日焼け止めクリームを塗る。今の自分にとって靴下や上履きがいかに大切であるか、おば様にどう説明したら理解してもらえるだろう。パンツを破られ、ゴミとして処理されてしまった以上、僕が身に着けられるものは靴下と上履きしかないのだ。そう訴えて、これらへの僕の固執を分かってもらおうとしたけれど、おば様の反応は鈍かった。
「もともとここへ来るまでにパンツ一枚、それに学校指定の白い靴下と上履きしか身につけさせてもらえなかったのよ、あんた。素直に脱がないからパンツを破られたんでしょ。こうなったらもう、もうおちんちんを晒し続けるしかなくなったのは決定的なんだから、靴下や上履きなんかは、あってもなくても変わらないじゃないの」
 変わらない、と思ってるのはおば様で、当の僕にとっては大いに変わる。羞恥に耐え続けなければならない僕には、たとえおちんちんやお尻は隠せなくても、貴重な「身に着けられる物」であることに変わりはない。でも、靴下と上履きがあると、どう身体の感覚や気持ちが変わるのかをうまく説明できないし、仮に説明できたとしても、「それはあんたがそう思ってるだけで、周りのみんなはあんたのことをフルチンの男の子としてしか見ないよ、靴下があろうとなかろうとね」と、一蹴されて終わりそうな気もする。結局、「そうなんですけど」としか返せない僕は、それっきり口ごもってしまう。周囲の女の人たちは僕がおば様に言い負かされたと思うだろう。実際、言い負かされたのだ。
 それでも、ありがたいことに、おば様は僕に上履きを取りに行くことを禁じなかった。さっさと磯へ、あの岩場の海水が溜まった窪みへ行こうと思った。ただ、先におば様の肢体に日焼け止めオイルをしっかり体に塗り込まなくてはならない。太ももの裏側にせっせとオイルを塗っていると、おば様は気持ちよさそうに甘ったるい声を引き延ばした。そこへ、同じグループのビキニのお姉さんが隣のレジャーシートから声を掛けてきた。このグループでビキニを着た数少ない一人だった。
 いいな、私にも塗ってよ、と言う。それからおば様に向かって、「オールヌードの男の子に塗ってもらうのって、なんか奴隷を使ってるみたいで、すごく優雅ですよね」
「私、優雅に見える?」
 うつ伏せのおば様は重ねた手の甲に置いた頬を上げ、反対の頬をそこに下ろした。うっすらと開けた目がビキニのお姉さんに向けられている。
「ええ、とっても優雅です。貴婦人みたいです」
「ありがと。使っていいわよ、この子」
 そう言うと、おば様はピシピシャと僕のお尻を撫でるように叩いて、隣の水色のビキニを着たお姉さんのところへ行くように促した。
 うつ伏せになったお姉さんは、僕にブラトップの紐を解かせた。渡されたオイルを背中にこぼし、引き伸ばす。おば様との世間話から、僕はこのお姉さんが皆からセロリさんと呼ばれていることを知った。セロリさんは今年二十一歳で、短大を卒業後、四月から町役場に勤務している。仕事はまあ順調です、慣れてきました、と言うと、突然首を僕の方へ向けて、「ドレイ君のおちんちん、私、前にも見てるんだよ」と、話を振ってきた。そして、僕にとっては忘れ去りたい町役場でのことを口にする。
「駄目じゃん、町役場の中を素っ裸でうろうろしてちゃ。クレームになってたよ」
 あまりにもセロリさんの声が大きかったので、おば様の向こう側にいるワショさんまでもがクックッと笑い出した。言葉に詰まった僕は、とりあえず、「ごめんなさい」と謝る。
「謝らなくていいんだよ、別に。だってドレイ君、好きで裸になった訳じゃないんでしょ? 聞いたよ、強制的に全裸にさせられたんだよね。かわいそうに」
 両手を使ってオイルを塗る僕は、おちんちんを股に挟んで隠していた。弾力性のある肉体が官能的な刺激を手からじんじんと僕に伝えてくる。うつ伏せのセロリさんは胸に手を当て、上体だけ少し捻ると、もう片方の手を僕の閉じた太ももの間へ指を挿入させた。プニュとした感触がおちんちんに走る。引っ張り出されてしまった。「これよこれ。見覚えがあるんだな、このおちんちん。隠さないでね」と優しく言いつけて、再び元のうつ伏せになる。
 お姉さんの体に跨ってオイルを塗らされることになった。当然、お姉さんの体に触れる部位が手だけでは済まなくなる。太ももはもちろん、おちんちんもお姉さんの体に当たる。ビキニパンツの上の辺りにおちんちんがペタリと着地し、少し気持ちよくなってしまう。あまり感じないように自制しないと、おちんちんは確実に反応する。
 次は足だった。これも足に跨るようにして塗ることを命じられる。セロリさんは腕を背中に回して素早くブラトップの紐を結ぶと、今度は仰向けになった。僕のサンオイルに塗れた手は、このお姉さんの肉体を滑らかに移動したけれど、ブラの中に侵入することは許されなかった。
 脛から太ももにオイルを塗り込めている僕は、おちんちんに硬い物が当たるのを感じて、ピクッと体を震わせた。セロリさんの足先が故意におちんちんを突くのだった。いや、やめて、と訴えて、急いで腰を引く。鎌首をもたげたコブラのような足先がすぐに迫ってきて、たちまちにして足の指の間におちんちんを挟んだ。
「ね、もしかして感じやすいの?」
 くすくす笑って、セロリさんが足の裏全体でおちんちんを嬲る。両肘をついて上体を少し起こしたセロリさんの胸元からお臍へ、僕の塗ったサンオイルがぬるぬると下った。腰を引いて足から逃れようとした僕は、後ろに壁のような存在を感じて、振り向いた。Y美が立っていた。いいな遊んでもらってんだ、とY美は呟き、僕の背中を押して、セロリさんの立てた足の裏におちんちんを擦り付けた。
 足の指に挟まったおちんちんに一定の刺激が加えられ、苦しいような切ないような、それでいて最終的には快楽につながってしまう刺激を受ける。腰を引いて逃れようとしてもY美に後ろからがっしり押さえ込まれているものだからそれも叶わず、絶え間なく続けられる理不尽な足責めに、言葉にならない短い呻き声を力なく漏らすばかり。
 ヒイイ、と声に出してしまった僕の喘ぎを聞いて、女の人たちは失笑した。硬くなったおちんちんがセロリ姉さんの手の指にピンと弾かれた。情けないなあ、とY美が僕を嘲笑し、そばに来ていた一つ年上のアミさんに「これ、見てよ」と示した。

「なんでおちんちん、大きくしてるの?」と、覗き込んだアミさんが真面目な顔をして、僕に問う。「答えなさいよ、なんで大きくしてるの?」
 見られたくないのに、すぐに隠したいのに、僕の手はY美に後ろに回され、自由な動きを封じられていた。せいぜい腰をくねらせるくらいしかできない。容赦ない女の人たちの視線から逃れられないおちんちんを、アミさんは膝を曲げて至近距離で観察し、その先にセロリさんの足の指がニョキニョキと動いているのを認め、「そっか、足でこすられて気持ちよくなっちゃったんだね」と一人で合点した。
「足で感じるんだよ、こいつ。すぐ勃起して、ほんと、女子の敵」と、Y美が困り果てたような顔をして、アミさんにぼやいた。
「そっか。こんなのと同居してるY美ちゃんこそ、いい迷惑だよね」
うんうん、と二人の女子が頷いている。Y美が何事か、アミさんの耳元に囁くと、アミさんは「ウソー」と大きな声を出して、手で口を覆った。
「せっかくだからやってみたら」
「うん。やってみるよ」
 Y美に唆されたアミさんは僕の前に回って腰を落とすと、いきなり僕の足首を掴んで引っ張り上げた。たちまち砂浜に尻餅をついてしまう。直前にY美が背中に回した手を放してくれなかったら、骨折していたかもしれない。
 何するんですか、と叫ぶ僕をアミさんは無視し、Y美にここへ足を伸ばせばいいのかと聞く。そうそう、とY美は頷き、おちんちんを指した。
いやな予感は的中した。アミさんは僕の足首を握ったまま足を伸ばしてきて、いきなりプチュ、という音が聞こえるくらい、素足で強くおちんちんの袋を踏みつけた。
やめて、と叫ぶ声が裏返る。後頭部を支点にして海老反りになって悶絶する。なんでこんなに力を入れるのか、この部分に力を加えられると、どんな激痛が生じるのか、この人は知らないのだろうか。僕は呻きと悲鳴の相混ざった声を漏らし、その間抜けな、意味を成さない音声の羅列によって年端の行かない女の子たちに笑いを提供した。
ひりひりする神経を手掴みされる。内臓に響く痛みは脳髄にまで伝わり、高い金属音となって頭の中を駆け巡る。アガガ、と呻き声を漏らす僕を取り囲む女の人たちは黙って見下ろした。涎と涙で濡れた顔を小学四年生くらいの女の子たちが覗き込んで、「なんで泣いてるの」と周りのお姉さんたちに聞く。
 足に振動を加えられた。海から上がってきたばかりのアミさんの足はまだ乾いていなくて、砂まみれだった。グリグリとおちんちんの袋を圧迫され、袋の中の睾丸が下方へ押し出された。僕は仰け反って悶えた。
 アミさんの足先がおちんちんをさするような動きに変わった。おちんちんを下腹部に押し付けるように踏みつけ、さする。もうやめて、やめてください、と涙を流しながら許しを乞うものの、聞き流された。女の人たちが大きな声で話したり、笑ったりするので、よく聞こえなかったのかもしれない。しゃがみ込んで間近でおちんちんを観察していた小学五年生くらいの女の子が次は自分もやってみたいとアミさんに申し出た。すると、次々と女の子たちが「あたしも、あたしも」と騒ぎ出した。
 グループの女の人たちが連れてきた小学生は七人いて、全員女の子だった。さっきも確認した通り、このグループ旅行の参加者は女性ばかりで、男は僕一人しかいない。スクール水着の女の子たちが寄ってたかって僕の体を見たり触ったりするのを、母親たちは全然止めようとしなかったばかりか、男の子の体を知る良い機会と捉えたようだった。
 七人の女の子たちが順番に僕に電気あんまをかける。サンダルを脱ぐ子いたし、砂浜が熱いという理由で脱がない子もいた。
 アミさんの時のようにいきなりおちんちんの袋を押し潰すかのような勢いで足を突っ込んでくることはなく、恐る恐るという感じで足の裏をおちんちんに密着させる。しかしその後は、どの女の子も一気に強く足を振動させた。僕の悶え、のたうつ様子を見ながら、自在に振動を強くしたり弱くしたりする。
シャッターを切る乾いた連続音がする。いやだ、写真を撮られている。ワショさんだった。僕が素っ裸のまま水着の女の子たちに電気あんまをかけられているところをいろんな角度からカメラに収める。とってもいい、素敵な表情ね、とワショさんは女の子たちを褒めちぎった。
 一番年下の女の子に順番が回った時には、小学六年生くらいの女の子二人が僕の足を持ち上げる手伝いをした。サンダルを取っ払って伸びてきた足は、これまでよりも格段に小さなサイズだった。おちんちんの袋よりもう少し上のところへ、ペタッと吸盤さながらくっ付く。足の指の間におちんちんが挟まった。「そうれ」と掛け声がして、女の子は踏みつけた足を震わせた。
 やだ、だめ、と訴える僕は、パラソルの影から頭が出てしまって、鋭く差し込む太陽の光に目をつむった。丁度Y美がおちんちんに刺激を与えると面白い変化が見える、などと女の子たちに教えているところだった。まずい、と心の中で舌打ちをしながら、歯を食いしばるのだけれど、柔らかくて硬い物が非常に細やかな上下の動きをしておちんちんを圧するのだから、おちんちんは僕の意志に反して、形状を変化させる。
 キャッキャッと騒ぐ声がひときわ高くなった。すっかり硬くなってしまったおちんちんが指で弾かれた。なあにこれ、まさかこれ、勃起ってやつ?、と年上の女の子が大げさに呆れて見せる。

 砂浜に寝かされた。大の字に広げた手足を女の子たちにがっしりと押さえつけられ、全く手足を動かすことができない。さんざん電気あんまを受けて、おちんちんの袋にはまだ痛みが残っている。でも、おちんちんが大きくなってしまったせいで、電気あんまが終わってからも、僕はまだ開放されないのだった。
 こうすると気持ちいいみたいなの、とY美が実演してみせる。指でおちんちんを優しく挟み込むようにして、上下にゆっくりと動かすのだった。おちんちんの先、亀頭が濡れてくると、これを指の腹で拭い取り、おちんちんに塗る。上下にさすって、塗る。たちまちにして、おちんちんは満遍なくヌルヌルするようになった。
 性的に気持ちよくなってしまって、頭がともすれば朦朧とするのだけれど、僕はしっかり自分を保つように気を強く持って、何度もやめるように訴えた。こんな風に四肢を拘束された状態でおちんちんを弄ばれるのは、もう何度も経験していることではあった。夜にY美の部屋に呼ばれた時などは、まずこうした性的な嬲りがいつまでも続く。射精させることもあるし、寸前まで追い詰めるだけ追い詰めて終わりにすることもある。どちらの場合でも僕がつらい思いをすることに変わりはない。射精させられる時には、まず一度では済まないからだ。Y美は連続射精させることを好んだ。僕自身の手で扱かせ、物や自分の手や足で扱く。出した精液はほとんど毎回飲まされた。お尻を定規でびしびし叩かれ、涙目になって、「もう出ません。許してください」と土下座してお願いしても、Y美が自分で確認しない限りは、僕が精液を出し切ったとは判断しなかった。
 寸前で止められた時は、就寝用のマットレスだけがある部屋に戻った時も射精禁止になった。こっそり禁を犯そうものなら、後で精液の量をチェックされるから、ばれてしまう。そもそも僕にあてがわれた個室にはカーテンも含めて布の類は一切なく、ティッシュもない。マットレスが部屋の真ん中にあるだけで、外から鍵を掛けられ、朝にならなければトイレにも行けないという状況だから、精液を出しても、水に流すとか拭き取るといった処理ができないのだった。それこそ自分で飲んで隠すしかないのだけれど、しょっちゅう強制的に飲まされている物を隠蔽のためとはいえ自ら飲みたくはなかった。
 とにかく、Y美は僕が射精寸前の状態で焦らされ、射精を求めて喘ぐのをじっと観察した。観察するのが楽しくてたまらないようだった。
 夜、Y美の部屋で行われるこの性的苛めは、決してY美と僕の特別な関係を示すものではなかった。もしも二人だけの、夜にこっそり行う、密かな悪徳の遊びであれば、まだしも僕は救われたように思っただろう。だけど実際はそうではなく、ただのY美の嗜虐心でおこなう苛めに過ぎなかった。僕に対する親密な感情は一切ない、少なくとも感じられない。何故なら、Y美は平気でS子などのクラスメイトをこうした苛めに参入させるし、自分の気分次第で他の女の子にも僕を苛めさせるのだから。

 多くの女の人たちが砂浜に膝をついて、顔を寄せ合うようにして見守る中、Y美はまるでそれが自分の仕事ででもあるかのように、淡々とおちんちんを扱き続けた。ワショさんはパチパチと写真撮影に余念がなく、芸術家というよりはマスコミ取材のカメラマンのようだった。
「お前、暴れるんじゃねえよ。おとなしくしろ」
 痛い。乳首をY美に捻られ、情けない悲鳴を漏らしてしまう。女の子たちは「ひいい」と甲高い声を上げてしまった僕の口真似をして笑った。しかしY美に笑いは伝染しなかった。気難しい顔をしたまま扱き続ける。おちんちんの先端が濡れて、ぴくんぴくんと射精を求めて動くのを女の子たちに示して、簡単な解説を加えるものの、Y美の振る舞いは、夜のY美の部屋で行われる扱きと少しも変わらなかった。だから、朦朧とする僕の頭の中では、何度もY美の部屋の電灯や壁紙などがフラッシュバックした。
 女の子たちは、いろんな質問をY美に浴びせた。Y美はそれに答えたり、ウーンと小首を傾げてやり過ごしたりした。このまま扱き続けるとどうなるの、という質問には、男の子が精液を出すところ見たことある人、と逆にY美が尋ねた。女の子たちは互いに顔を見合わせて、にやにや笑った。Y美は顔を再びおちんちんに戻し、扱く速度を少しだけ速めた。
 切なくて、じんじんと快楽の波がおちんちんの袋から押し寄せてきて、僕は喘ぎ、四肢を動かそうとした。しかし、女の人たちに体重を乗せられた手足は全く自由が利かず、せいぜい腰を浮かせて、左右上下にくねらせるくらいしか、抵抗はできなかった。もちろん無駄なあがきに過ぎない。
高まってくる快楽の電流は確実に僕を絶頂へと導きつつあった。
 面白半分におちんちんを弄ばれている屈辱。この屈辱的な苛めに対して僕ができる唯一の抵抗は、感じないこと、射精しないことなのだろう。でも、大の字に寝かされた今の僕ときたら亀頭はもちろん、硬化したおちんちん全体をぬらぬら精液で妖しく光らせてしまっているのだから、性的な快楽を感じて喘いでいるのは、誤魔化しようがない。こうなったら、せいぜい射精しない、我慢するという抵抗を試みるしかないのだけれど、それさえおぼつかなくなった。
 射精の瞬間を見ようとする女の人たちの期待を裏切りたい。これが僕の念じるところだった。すると、ゆっくり焦らすような指責めに遭い、それとは正反対の、とにかく射精したいという、どうにも御しがたい欲望が体の奥底から突き上がってくる。
 このまま扱き続けるとどうなるの、という質問に対するY美の答え、それがこれだった。即ち、「実際にどうなるかお目に掛けよう」だ。いや、こんなのやだ、と僕は声を絞った。許して、お願いだから。ああ、射精させられてしまう。
そう覚悟した時、不意にY美の指がおちんちんから離れた。鳥が一斉に飛び立ったみたいだった。
 置き去りにされ、解消されない欲求が悲鳴を上げる。悶々として、腰を突き上げる。大の字に押さえつけられている全裸の僕には、これくらいしかできることはない。女の人たちにじっくり見物されていることへの羞恥心も、性的快楽への欲求が激しくぶつかり合う頭の中に入り込む余地がなく、意識の外へほっぽり出されたままだった。
ぴくんぴくんと震えるおちんちんを見て、女の子たちは一斉に笑った。すごい、先端から泡が吹き出てる、触ってみなよ、あのいいですか、というやり取りのあと、明らかにY美とは別の手の指がぎこちなくおちんちんを撫でた。
 どんどんおちんちんの先端から湧き水が出てるよ、これが男の子の射精ってやつか、と女の子たちが話しているところへ、「違うよ。これはまだ射精とは言えない」と、Y美が嘴を入れた。実際に射精するとこんなものではなく、一気に迸ると聞いて、女の子たちだけでなく、男の人の射精についてはもう体験済みと思われるような女の人たちまでもが射精の瞬間を見たいと言い出した。

 どうもおちんちんを触っているのは、小学生の女の子たちだけではないようだった。ビキニのブラトップに包まれた球体の胸が僕の顔の上でゆさゆさと揺れた。セロリさんがおちんちんを弄んでいる。順番に一人ずつおちんちんを触る。待ちきれないのか、複数の指がおちんちんに絡まることもあった。お腹や乳首にも、ひっきりなしに手が這い回る。性的な電流は微量ながら途絶えることなく、感度の高まった僕を苦しませ続けた。
 順番がセロリさんから別の一人に変わった。その人は、いきなりおちんちんを単純に扱き始めた。焦らすでもなく、機械的に、ただ射精させることのみを目的とするかのような、上下運動。女の子たちが「アウッ、アウッ」と、喘ぐ僕の口真似をして笑い合う。その規則的な手の動きは激しく、僕はすぐに追い詰められた。
やめて、いっちゃう、いっちゃう、と口走る僕の耳にY美の鋭い、迫力のある声が飛び込んできた。手がおちんちんから離れる。強引に引き離されたようだった。
「駄目ですよ。射精はお預けです」
 え、なんで、と女の子たちは落胆した様子だった。射精直前、亀頭が大きく膨らんだのを見て、いよいよ射精の瞬間だと身を乗り出したところだった。亀頭は湧き出た液体でびしょびしょに濡れたまま、コツンと叩かれて、縮んだ。でも、おちんちんは相変わらず最大の硬さを保ったまま、火をつけられた欲求の解消を求めて、ぷるぷる震えている。
 交代ね、と声がしてアミさんがしゃがみ込んだ。さっきの猛烈におちんちんを扱いた女の人がいた場所だった。いきなり亀頭に砂まみれの指を押し付け、おしっこがでる穴をぐいぐいと広げる。いや、やめて、アミさん、痛い。突然のヒリヒリする感覚に悲鳴を上げ、訴えるのだけれど、「気安くアミさんとか呼ぶなよ」と、アミさんは不機嫌に答えただけで、少しも手を休めてくれない。
 皮を剥き、敏感な部分全体を指で突いてくる。鋭い電極棒を極小の一点に刺されたような痛みが敏感な部分の各所から下腹部へ次々と突き抜けていく間に、なんとなく変な、快感めいたものも混じってきて、その比率がだんだん大きくなって、頭が朦朧としてくる。ピクンと突かれる度に腰を浮かせて、呻き、喘いでしまう。
そんな僕を見下ろす女の人たちは、僕の反応に喜悦めいたものを認めたのか、面白がって乳首や首回りなどにも再び手を伸ばす。
 いつ終わるともしれない責め地獄だった。四肢を固定された不自由な体をくねくね動かして耐え続ける。思考力や羞恥心が働かなくなっている僕の頭にダイレクトにY美の声が聞こえてきた。なぜ僕を射精させなかったのか、周りの女の人たちに説明しているところだった。
「こいつ、下手に射精させちゃうと、それで満足しちゃって、私たちの言うことを聞かなくなるし、勝手な判断で行動しようとするんですよ。射精したい状態にして放置した方が私たちは管理しやすいんです。射精させる時は、これもやっぱり後々のことも考えて、徹底して何度も繰り返し射精させますよ。絶対に私たちに逆らえないようにしておくのが大切ですね」
「Y美ちゃんがこんなエッチな遊びをしてること、お母さんは知ってるの? Y美ちゃんが見かけによらずスケベだってこと」
「なんですか、それ」
 低く抑えた声が一瞬にして周囲の気を引いた。女の子たちも話を中断した。
「あら、やだ。そんな怖い顔しないで、Y美ちゃん。気に障ったら謝るわ、ごめんなさい」
 信じらんない、とY美が呟いた。明らかに相手に聞かせる意図を持った独り言だった。
「おばさんさあ、あんまし調子に乗んないでくださいよ。さっきもこいつのおちんちん、激しく扱いて射精させようとしたでしょ。私の指示を無視して」 
 雰囲気が険悪になった。大柄で、丸太のような腕の女性は、もごもごと口籠った。まだ三十に届かない年齢と思われるけれど、Y美におばさん呼ばわりされたことで、気を悪くしたのがありありと見て取れた。
「自分はこいつを射精させようとしたくせに、私のことスケベ呼ばわりですか? どういう頭の構造してんですか?」
 きつい口調で問い詰めるY美に圧倒され、誰も喋らなかった。アミさんの手はとっくにおちんちんから離れていた。僕は手足を広げて大の字に寝かされたままだけれど、押さえつけている部分以外に僕の体に触れる者は一人もいなかった。おちんちんだけがピンと屹立して、所在なさげなのが猛烈に恥ずかしい。早く元の状態に戻したくて、視線を傾いたパラソルに向ける。日光が顔に直接当たらないのは有り難かった。大きな白い雲がもくもくと浮かんでいる。トンビがゆっくりと旋回して、僕がこんな目に遭っていなければ、のどかで楽しい夏休みなのにな、と思う。
 Y美と大柄な、丸太の腕の女性の間でどんなやり取りがあったのかは不明だけれど、僕が気づいた時には事態は新たな局面を迎え、和やかな空気に包まれていた。聞き覚えのある笑い声が場の雰囲気をガラリと変えたようだった。
「ナオス君、困るよ、それは。女の人の前で失礼。駄目だよ、このおちんちん」
 ヌケ子さんだった。砂浜に仰向けに寝かされている僕の勃起の収まらないおちんちんをギュッと握り、ギアのように左右前後に動かし、フフンと笑う。
 乗るべきバスを間違えたヌケ子さんは、バスを乗り継いでようやく到着し、会社の上司であるおば様にバス停まで迎えに来てもらったのだという。ここまで連れてきたおば様が「あんた、遊んでないで、早く着替えてきなさいよ。水着、忘れてないよね」と注意すると、ヌケ子さんは眉をひそめ、「やだ、水着なんか忘れませんよ」と、僕を見下ろして体をぶるぶると震わせる。その仕草を見て、女の人たちはどっと笑った。おば様だけが困ったような顔をして、こめかみに手を当てた。

 せっかく海に来たのにいつまでいじけてんのよ、とY美に手を引っ張られて、立ち上がった僕は、もう海に入るしかないと思った。一糸まとわぬ姿を晒して砂浜に立っているのが一番恥ずかしい。
 手を引かれたのは最初だけで、すぐに僕も走り出した。Y美、アミさんに続いて、波を蹴って海に入る。Y美は打ち寄せる波に体当たりして、歓声を上げ、膝をついた。アミさんの蹴り上げた水がゆるやかな弧を描いた。
 一人だけ全裸であることがばれないよう、早速白い波の泡立つ中に腰を落とした僕は、背後から後ろから来た人にぶつかって、うつ伏せに倒れてしまった。顔を上げると、ちょうど波が押し寄せてきたところで、顔面を直撃した。いきなり海水が鼻と口に入り込んできた。
 ごめん、大丈夫、と声を掛けてきたのはヌケ子さんだった。むせる僕の背中をさすりながら、顔を覗き込む。後ろ向きで歩いていたので気づかなった、と尻餅をついたまま笑う。黒いワンピースの水着は体の側面と背中の部分が大きく開いて、ヌケ子さんのツルツルした肌が露出していた。
「ヌケ子はほんと、ヌケ子だよね。後ろ向きで海に入らないよ、普通」と、Y美が愉快そうに笑って、ヌケ子さんにバシャと水をかけた。
「そうでもないよ。私、前を向いて歩いてたら、誰か後ろで私を呼ぶ。振り向いたよ。そうしたら後ろ向きになった」
 変な言い訳するヌケ子さんを置いて、Y美とアミさんはどんどん海へ入っていく。僕もとりあえず下半身が海の中に隠れる深さまで行こうと、おちんちんに手を当てて走ったところ、海水が重たくて思うように足が進まず、転んでしまった。膝までの深さに達すると、腰を落として、アヒルのように進む。波にしょっちゅう顔を洗われた。
 胸のところまで海に浸かると、少し落ち着いた気分になった。なんだかんだ言って海の中の方が砂浜で座っているよりも断然いい。なんでもっと早く気付かなかったのだろう。力ずくで素っ裸に剥かれ、ふてくされていた気持ちも、海の中で体を浮かせていると、だんだん和らいでくる。涼しさも格別だった。
 浮き輪やフロートにすがって、女の子たちが気持ちよさそうに漂っている。Y美とヌケ子さん、アミさん、僕は波が来るタイミングを見計らってジャンプし、大きく盛り上がった波に乗って、ゆったりと陸の方へ運ばれていく。ひとしきり運ばれると、四人の中で一番背丈のあるY美が沖へ、次にヌケ子さんとアミさんがそれより少し手前、僕は首元まで浸かる深さまで戻り、次の波を待つ。
波 が来た。さっきより大きい。女の人たちが「セーノ」と掛け声をしてジャンプし、波に乗る。僕はジャンプのタイミングが遅れ、頭から波を被った。
 他愛のない遊びを続けていると、水中マスクにシュノーケルを付けた三人の女の子たちがビート板を使ってバタ足しているのが見えた。こちらに接近してくる。海中はどうせ砂がいっぱい漂って視界不良だろうと思うのだけれど、離れるに如くはない。
ゆったりと海面がせり上がって、小高い丘にいる気分になった。たちまち深緑の斜面をぐんぐん下る。波に乗った三人の女の子が波の力にバタ足を加えて、距離を詰めてきた。僕は偶然掴んだ海藻の一塊を股間に挟んで、おちんちんとお尻を覆った。
 大きな波に運ばれ、浅いところへ来てしまった。立っていても海水パンツを穿いていないことがかろうじてばれない程の、腰がやっと海に浸かる深さだった。すり足で沖へ向かう僕を挟むようにして、水中マスクの女の子たちが泳いでいる。海面に出たシュノーケルがサメの鰭に見えた。僕はわざと海底の砂を掻き立てた。
 海面から顔を出して女の子たちは目配せをし、再び海中に顔を入れると、僕をどこへも移動させないとするかのように取り囲み、時々顔を上げては、笑い声を上げる。底の砂を起こしてもあまり意味がないほど彼女たちは僕に接近しているのだった。股に挟んでいた海藻の塊が引っこ抜かれた。慌てて手でおちんちんを隠す。
「ねえ、あんたさあ」と、女の子の一人が水中マスクを外して僕に話しかけてきた。一歩詰め寄ってきたので反射的に下がったところ、後ろに控えていた女の子にぶつかり、前へ押し出されてしまった。
「どうして水着、穿いてないの」
「なんのこと? よく分からない」
 まじまじと僕を見つめる女の子は、小学四年か五年くらいだった。他の二人も同じような年頃だろう。こんな小さな女の子たちに馬鹿にされたくない。あまり相手にしないで早く離れようと思った僕の返事が気に障ったのか、女の子はいきなり両手で海水を掬うと、僕の顔にかけた。
「とぼけないで、まじめに答えなさいよ」
「ごめん。僕が悪かったから」
 ごめんじゃなくてさ、と女の子は口を尖らせた。僕のことを同い年、あるいは年下くらいに思っているような、不遜な態度だった。背丈はほとんど変わらないし、もしかすると後ろの女の子は僕よりも高いかもしれなかった。バシャ、と今度は右から別の女の子が僕の顔に海水をかけた。
「答えになってないよ、あんた。水着はどうしたの?」
やめてよ、と小声でお願いし、濡れた顔を拳で拭う。後ろから女の子が海藻の塊を出してきて、「それとも、これがあんたの水着なの?」と言った。
 手を伸ばして取ろうとしたら、投げ捨てられてしまった。
「水着なしで、ばれないと思ったの? 私たち、あんたが海に入るところを見てたから、あんたが丸裸だって知ってたよ」
「僕だって水着、穿きたいんだよ」と吐き捨て、逃げる。しかし、それよりも女の子の手が早くて、ああ、おちんちんを掴まれてしまった。腰を引くと、スルッと手が抜けたので、急いで向きを変えて離れようとしたら、お尻の下から手が伸びて、おちんちんの袋を鷲掴みされた。激しい痛みに僕は動けなくなった。
「取り押さえるには、おちんちんじゃなくて、その下のぶよぶよしたところを掴まないと駄目だよ。ここは男の人がすごく痛がるところだから」
「そうか。こいつのおちんちんはちっちゃいから、掴みにくいよね」
 女の子たちに取り押さえられた僕は、しばらく大人しくされるがままでいることを約束させられた。抵抗したら、もっと酷い目に遭わせると脅かす。彼女たちは、単純におちんちんに触れて観察したいだけだと強調した。そのように説明すれば僕が安心すると思ったのだろうか。せっかくの機会だもん、と左の女の子が唇をヒトデみたいな形にゆがめて言い足した。以前からおちんちんに興味があったし、と中央の女の子が言うと、左右の女の子はエッという顔をしてから、朗らかに笑った。
 おちんちんの皮を剥かれていじられると、どうしても体が動いてしまう。そのため、必ず一人が僕の後ろに回って体の動きを封じることになった。
 三人は代わる代わるに海に潜り、おちんちんをいじった。おちんちんの袋の中の睾丸も摘まむ。痛みに呻き声を漏らしても、彼女たちは不思議そうな顔をするだけだった。最後にはおちんちんを扱いた。でも、大きくさせるだけで終わった。通常の状態に戻ってから、次の子が潜ることになった。なかなかおちんちんが元に戻らなかったので、苛々した女の子に「なんでよ、いつまで興奮してんのよ」と、膝でお尻を蹴られた。
 やっと三人目が終わって、海面から興奮気味の顔を出した。解放されると思ったら、もう一巡しようなどと提案する。
「もういやだ、堪忍してよ」
「気持ちよくさせてあげるからさ、いいじゃん、我慢しなさいよ」
 おでこの水中マスクを下ろすと、女の子は潜った。おちんちんをいじる女の子の紺色の布に包まれたお尻がぽかりと海面に浮き出て、お尻の割れ目から尾骶骨を伝って海水が流れた。健康的なお尻の先には、透き通るような白い腿があった。
「こいつ、エッチな目でお尻見てるよ。いやらしい」
 そう言うと、女の子はビート板で僕の頭を叩いた。扱かれたおちんちんがすっかり硬くなったところだった。海面から顔を出した女の子がそれを聞いて、僕の頬を平手打ちした。僕はおちんちんをいじられている間、女の子のお尻がポッカリと浮かんでも凝視しないことを誓わされた。
 おちんちんの袋を引っ張られた。女の子は飽き足らずに、袋の中の睾丸を指に挟んでクリクリと動かす。痛い、やめて、放して、と悲鳴を上げて暴れるものの、二人の女の子にしっかりと体を押さえつけられて、逃れることができない。
 Y美とアミさんが波に乗ってこちらに流れてきた。
 何してんの、と問うY美に女の子たちは説明した。Y美は腕を組み、僕を冷たい目で見下ろして、溜め息をついた。「こんな小さな女の子のお尻をエッチな目でじろじろ見て、おちんちんを大きくさせるんだ」
 違う、誤解です、と抗弁する僕にY美は、「深く息を吸って」とだけ言った。訳が分からぬまま素直に従うと、Y美はいきなり僕の頭髪を掴んで海に沈め、頭を股に挟んだ。足が引っ張り上げられ、おちんちんやお尻が海面の明るい日差しの元に晒される。
Y美の股間に締め付けられ、ただ息を止めているしかない。海上では股を大きく開かされた状態で押さえつけられ、全く身動きできない状態だった。
 おちんちんの皮を引っ張られ、お尻の穴を広げられた。呼吸できない苦しみとお尻の穴を広げられる痛みが重なる。キャッキャッと騒ぐ声がくぐもって聞こえた。やっとY美の股による締め付けが緩んで、顔を上げると、僕は一気に海水を吐き出した。おちんちんの袋を握られた時のショックで口に入ってしまったのだった。
「勝手に女の子たちと遊んでたら駄目じゃん」と、アミさんが言った。「どこ行っちゃったんだろって、私たち探してたんだよ」
「お前、おちんちんいじられて気持ち良かったんでしょ」
 Y美が不意に耳元に息を吹きかけて、言った。抱き寄せられる。Y美の水着に包まれた肉体が背後から密着し、なすり付けるように動く。初めて肌で感じるY美の肉体だった。お腹から下腹部の柔らかい肉体がしっとりと伝わってくる。思わず息を吐いてしまう。と、くねくねと濡れた腕が僕の裸体に絡みついてきて、指がおちんちんに触れた。
 膝の力が抜けて、倒れてしまいそうだったけれど、絡んでくるY美の腕に支えられ、なんとか持ちこたえる。手がおちんちんを撫で回し、おちんちんの袋を軽く揉んだ。その指は生き物のように這い回り、おちんちんを挟むと、弱い振動を加えた。
 喘いでしまう僕の首に口を近づけ、「こんなんで気持ちいいの?」と掠れた声で囁いた。おば様にそっくりな声だった。お尻の穴にも指は伸び、スポッと入った。体をくねらせ、呻き声を洩らす僕を水中マスクを外した女の子たちがじっと見ていた。海面下でどんなことが行われているのか、潜って確かめる子もいた。
 手の動きが速くなったかと思うと遅くなり、しばらくして少し速度を上げた。今まで服の上からしか胸のふくらみを見たことはなかったけれど、今は頭や首でその隆起を感じて、それがおちんちんへの性的刺激をさらに増大させた。
 少し速度を落とし、指がおちんちんからほどけると、硬化したおちんちんがピクッピクッと動いた。Y美は指先でそれを確かめ、またゆっくりとおちんちんを握り、おちんちんの袋から根元へと幾つもの指を這わせた。
 喘ぎながら、一体僕をとうするつもりなのか、と問う。また、やめてください、と訴える。Y美は笑って答えなかった。おちんちんの袋からじんじんと全身に広がる快感の波はもはや極に達しようとしていた。体じゅうの感度が高まり、至近距離で女の子たちがぺちゃくちゃ喋って飛ばす唾にも、体が細かく反応する。絶え絶えの息で、もういきそうだと告げる。やめて、とも。
「えらい。よく教えた」と、Y美が僕の頭を撫でた。するすると指がほどけておちんちんから離れていた。もう片方の手は執拗にお尻を撫で回し続けた。射精寸前で止められたおちんちんが勃起状態で海中に隠れている。Y美は僕の手を取ると、アミさんにもう片方の手を取らせた。僕は左右から二人のスクール水着の女子を手を取られた格好になった。このまま浜に上がろうか、とY美が言った。
 いやだ、やめて、と震える声で訴える。目の前の砂浜にはおば様たちがいた。同じグループの女の子たちが揃ってこっちを見ている。海から上がったヌケ子さんがおば様たちのところへ戻る後ろ姿が見えた。みんなが海の同じ方向を見ているので、ヌケ子さんも何事かと振り向いた。Y美とアミさん、そして二人の真ん中に挟まれている僕は、砂浜にいる人たちから好奇の眼差しで見られている。あんなところに突っ立って、一体何をしているのだろうと訝しく思っているに違いない。海面のすぐ下では、無理矢理硬くさせられたおちんちんがピクピクと脈打っている。
 行くよ、とY美が一声発すると、Y美とアミさんは、ほとんど同時に砂浜に向かって走り出した。二人に手をつながれている僕も引きずられるようにして足を動かす。いやだ、やめて、と同じ言葉を繰り返しているうちに、射精寸前で止められたおちんちんが海面から出てしまった。海はどんどん浅くなり、砂浜で見ている人との距離が縮まる。
せめておちんちんが小さくなっていればよかったのだけれど、それすらも叶わなかった。ビンビンに硬くなって、おちんちんは下腹部とVの字を作っていた。
 キャッキャッと女の子たちが騒ぐものだから、通りがかった人たちも足を止めて、女の子たちの見ている方へ顔を向けた。驚いてすぐに顔を背けた人は少数で、たいていの人はびっくりしたまま、じっと動かなかった。そして、これは「海の中で欲情してしまい、それを女の子たちにからかわれている裸の男の子」という光景なのだと受け止め、あらさまに呆れた顔をしたり、クスクス笑い出したりした。
 引きずられて仕方なく足を動かしていた時と違って、今や僕の走りは、僕の両手をしっかり握っているY美やアミさんよりも速くなった。波打ち際まで来ると、彼女たちは更に速度を落とし、ほとんど歩く程度のスピードになって、僕の速度を抑制した。海水浴の人たちに「見ないで、お願いだから見ないで」と心の中で祈る。男女の二人連れがじゃれ合いながらふらふら散歩をしていた。男に背中を押された女がいきなりアミさんの前に出てきて、大きく籐のバスケットを振り上げた。まるで狙いすましたようだった。バスケットは硬くなったままのおちんちんに見事に当たった。
 強い刺激は痛みよりも気持ち良さにすり替わった。あう、あう、と呻く僕を見て、Y美が立ち止まった。しゃがみ込んでおちんちんを見ている女を連れの男が促して、二人はそそくさと立ち去った。
 レジャーシートを敷き詰めた自分たちの場所に戻っても、おちんちんは、依然として射精寸前の硬さを保ったままだった。「いつまで興奮してんのかな。バスケットをモロにぶつけられたのに」と、アミさんが感心して、おちんちんを指で弾いた。セロリさんの濡れた唇に砂粒が幾つか付着していた。微笑して僕の股間に視線を向けている。
 左右の二人、Y美とアミさんにつながれた手を振りほどこうとする僕は、Y美にお尻を蹴られた。砂浜で大の字に押さえつけていた時は直接に手で扱いたから硬くなったのは分かる。けれど、海の中で、波に揺すられただけでも、こんな風におちんちんは反応してしまうものなのか。女の子たちは、この点を疑問に感じるらしかった。ヌケ子さんが高笑いし、手をつながれたまま腰をくねらせる僕を指して、「感じやすいのよ、この子。だから、すっごく恥ずかしがるの」と説明した。
 不意におば様が僕の耳元に口を寄せ、磯に落ちた上履きと靴下のことを囁いた。確かに、早く取りに行かないと潮が満ちてくる。

 泳ぎに行こうかな、と呟いたのはセロリさんだった。Y美とアミさんを誘う。お弁当を食べたばかりだったから断るかと思ったが、Y美は二つ返事で応じた。そして、僕の手を取って立ち上がらせる。それを見て、アミさんも急いで僕の反対側の手を取った。
 眩しいビキニ姿のセロリさんに続いて、波に向かって走る。腰まで海に浸かったセロリさんは砂浜を向いて立ち、波に背中を押されてゆるゆると泳いだ。豊かな胸が砂にまみれるところまで来ると、立ち上がって水平線を目掛けて歩き出す。濡れて肌にぴっちり張り付いたビキニパンツが形の良いお尻を浮かび上がらせ、弾力性に富んだお尻の肉の細かい動きを如実に伝えた。
 肌という肌が水を弾き、弾いた水がきらきら輝くから、セロリさんの体は光に包まれているように見える。まさに天からの贈り物だった。水色の小さめのビキニは、女体という贈り物に付けられたささやかなリボンに過ぎない。
 いきなりお尻の肉をギュッと掴まれた。何見とれてんだよ、とY美に冷やかされる。そして、僕にフロートに乗るように命じるのだった。せっかく海の中に素っ裸の身を隠しているのに、と尻込みしてしまうのだけれど、命令が繰り返される時には、肉体への暴力を伴う恐れがあるから、仕方なく僕はフロートの端を掴んで、乗せた体をぐっと引いた。フロートの上にうつ伏せに寝ると、水着を穿いていないお尻が丸出しになる。
 フロートの先に結ばれている紐を持って、Y美は波に乗る遊びを再開した。波に乗って、フロートの底を砂浜が擦るところまで来ると、方向転換して沖へ向かう。Y美が紐でフロートを引っ張るのだった。
 ずっとフロートに乗ったままの僕は、うつ伏せだからおちんちんこそ見られずに済んだものの、お尻は常に丸出しだった。Y美は、わざと人の多くいるところを選んで波遊びをしているとしか思えなかった。なんで全裸なの、と怪訝な顔をする人もいたけれど、圧倒的多数は僕を笑って馬鹿にする態度を取った。お尻をピシャリと叩かれたことも少なくない。特に僕と年の近いような女の人の場合は遠慮がなかった。「いや、なんで海パン穿いてないのよ、この変態」と叫んで、力いっぱい手のひらで打つ。おかげで日焼けするよりも早く、お尻が赤くなってしまった。
 女の子の一人には、お尻を踏みつけられた。僕の乗るフロートが波打ち際まで押し流された時だった。女の子はY美になぜ僕が全裸なのかと尋ね、Y美はお仕置きだと答えた。ついでにお尻を踏むことを勧めたのだった。
 柔らかくて気持ちいい、楽しい、と女の子が嬉々としてお尻を踏みつけていると、同じような年齢の女の子たちが集まってきた。いやだ、やめて、とお願いする僕を無視して、彼女たちは順番にお尻を踏んだ。ビーチサンダルのまま踏む子もいたし、素足になって感触を確かめる子もいた。
 グリグリと念入りに、しっかり体重を乗せて踏まれた時は、おちんちんがフロートと下腹部の間で圧迫され、キリキリと痛んだ。フロートの上でうつ伏せになった時、おちんちんがお尻の下から出ないよう、上向きにしたのだけれど、これが災いして、おちんちんの袋までも自分の体に圧せられ、袋の中の睾丸が動きの取れない状態になった。鈍くて重い痛みがじわじわと広がり、頭のてっぺんに激しい信号を送ってくる。痛い、やめて、と必死に叫ぶと、波が口の中に入ってきた。悲鳴の声質が変わったことがそんなに面白いのだろうか。幼い女の子たちは無邪気に笑った。
 やっとお尻から降りてもらっても、鈍い痛みはすぐに去るものではない。うつ伏せのまま荒い息を吐いておちんちんに手を当てていると、自分を見下ろす影がまた増えたことに気づいた。水中マスクにシュノーケルを付けた三人の女の子が再び僕のところに来ていた。
「さっきは御免ね、生意気な口きいて。あんた、年上だったんだね」
 へらへら笑って、足先で僕のお尻をツンと突いた。Y美から僕のことを聞いたようだった。ついでに僕と好きに遊んでいいとも言われたらしい。Y美はアミさんと並んでぺたんとお尻をつけ、寄せてくる波が足から胸元まで這ってくるのを楽しんでいる。僕の方なぞ見向きもしない。
 お尻を踏みつけて遊んだ三人の女の子は、水中マスクの女の子たちから僕が中学一年生だと教えられて、口々に信じられないと騒いだ。自分たちと同じ年齢だと思ったらしい。水中マスクの女の子が自分たちもそうだったと言った。彼女たちも、僕のことをせいぜい小学四年生くらいで、自分たちよりも年下だと思い込んでいた。
「だってさ、こんなにちっちゃいんだよ」と、水中マスクの女の子の一人がいきなりフロートをひっくり返した。仰向けになった瞬間、急いでおちんちんを隠す。
「手、邪魔だよ。どかして」
 いやだ、もう許してよ、と懇願した瞬間、波を頭から被った。口に入った海水にむせていると、水中マスクを額にのせた別の女の子がしゃがみ込んで、僕の顔を見つめながら、恐ろしく深刻な顔をした。
逆らうともっと恥ずかしい目に遭わせるから、とその女の子は言った。
 年下の女の子たちに苛められるのも、僕が素っ裸なのが原因だった。もし海水パンツ、いやブリーフのパンツ一枚でもまとっていたら、こんな理不尽な、恥ずかしい経験はしなくて済んだのにと思う。僕は言われた通り、おちんちんから手を離し、体の側面にぴったりと両腕を添わせた。悔しさのあまり涙が溢れてくる。
 一体いつになったら、磯へ行って、上履きと靴下を取りに行けるのだろう。僕はそのチャンスをじっと息をひそめてうかがった。
 海水浴を楽しむ人たちの声に混じって一際甲高い、女の子の歓声が上がった。僕のお尻を踏みつけて遊んでいた女の子たちも、前を見るのは初めてだったから、「やだ、男の子のおちんちん、初めて見た」と言って、おっかなびっくり触る。
 波の来る方向に頭を向けて仰向けに寝かされている僕は、悔し涙を流す片端から波に顔を洗われた。柔らかい手で弄られているうちに、感じてきてしまい、おちんちんがピクンピクンともたげ始める。それは植物のように立ち始める。
 代わりばんこに触って遊ぶ女の子たちの手によって、おちんちんという器官が形状を変化させる。おちんちんの袋からじんじんと伝わってくる性的な快楽の痺れは、とてもコントロールできるものではなかった。もしそんなことが可能だったら、ためらわずに僕は性的な快楽を遮断していただろう。でも、できない。それは圧倒的な力で僕の体の内部から突き上がってきて、皮膚という皮膚の感度を上げるとともに、思考力や判断力を麻痺させた。ただこの性的な快楽をもっと味わいたいというどうにもならない欲望だけが増大し、体の中を暴れ回る。
 とても押さえられない。僕は押し寄せてくる波が顔を直撃するのも構わず、仰け反って悶えた。足が掴まれている。
「なんで悶えてんの? 変な喘ぎ声出すなよ、この変態」
気づくとY美が怖い形相で僕を見下ろしていた。握った足首を引っ張り上げる。Y美の素足が大きくなりつつあったおちんちんへ伸びてきた。これが電気あんまだよ、と女の子たちに説明する。いたって冷静な、年下に物を教える時の落ち着いた口調だった。
 砂浜と違って、浅いとはいえ海の中だから、その苦しみは想像を絶した。おちんちんの袋に加えられる適度な圧迫とおちんちんをこすられる刺激が二重になって、じっとしていることができない。仰け反った僕の目に逆さになった海が見え、波が迫ってきた。鼻と口に海水が入って、痛い。でも、それすらおちんちんの袋を踏まれる痛み、おちんちんを刺激される性的な快楽に比べれば、取るに足らないのだった。
 恐ろしいことにY美は沖に向かって歩き出した。僕の足首を握ったままだ。後ろから波が頭を直撃する。腹筋を使って、なんとか海面から顔を上げるのだけれど、力を抜くと、たちまち海に頭が浸かってしまう。鼻から入ってくる海水が痛い。
 やめて、お願い、と頭を海水から上げた短い時間に叫ぶ。
ぐいと踏み込み、Y美の足がおちんちんに振動を加える。僕は息を止めた。一気に全身の力が抜けてしまうような、激しい刺激だった。ふと目を開けると、白い光に包まれてゆらゆら揺れる海面が真上に見えた。Y美は、おちんちんの袋を軽く踏みつけて、足の指に挟んだおちんちんに小刻みに振動を与え続けた。
 やっと足を離してもらっても、ツンと痛む鼻から海水を出し、ゴボゴボと海水を吐き出して、しばらく立ち尽くしたままだったから、女の子たちに「大丈夫なの? お兄ちゃん」と心配そうに顔を覗かれた。そんな時でも、彼女たちは当たり前のように僕のお尻を撫でたり、股の間から手を伸ばしておちんちんを揺さぶっていく。素っ裸を強いられている僕に対する遠慮というものが、まるでない。
「海の中で電気あんまって初めての経験。楽しかった」
満足の笑みを浮かべるY美をアミさんがうらやましそうな目で見るので、僕は胸騒ぎがした。案の定、自分もやってみたいんだけど、などと言い出す。
「やんなよ、どんどん。そのために連れてきたんだから」
「ありがと」、アミさんがY美に礼を述べると、今度は僕に向かって、「まず片足を上げて」と命じた。怖くて、足が震えた。アミさんは、僕に対して、どうしてだか理由が分からないのだけれど、何か異常とも感じられる程の憎しみをぶつけてくるのだから、この海の中で電気あんまをされたら、さきほど砂浜でいきなりおちんちんの袋を踏みつけられた時以上の苦しみを味わわされるに違いない。
「早くしなさいよ。それとも」と言うと、アミさんの手がいきなりおちんちんを掴んだ。皮を引っ張る。「従わなかったら、これを引っ張ったまま引きずり回すよ」
千切れそうな痛みを声高に訴えながら、渋々片足を上げる。アミさんの手がおちんちんから離れて、僕の軽く上げた片足の足首を掴んだ。と、いきなり引っ張り上げるので、僕はバランスを崩して背中から海の中に入ってしまった。あっという間に二つの足首をアミさんに握られる。
 呼吸するタイミングを与えてくれたけれど、それ以外はずっと海の中だった。しかもY美の時よりもさらに深い方へ移動しながら、電気あんまをする。おちんちんの袋を中心とする執拗なグリグリ責め。おちんちんの袋の中の睾丸が動き回った。水中でなければ脂汗が噴き出したのがすぐに分かったと思う。もっともそれに気づいたところでアミさんが手加減してくれることはなかっただろう。
 海面から顔を出して、息を吐き、吸う。沈められる。電気あんま。この繰り返しは、もう出口の見えない絶望と苦しみの長い旅でしかなかった。頭が海底に当たった。ほぼ四十五度の角度でアミさんの足におちんちんの袋を踏みつけられて、口からぶくぶく泡を吐きながら悶える僕の体をシュノーケルの女の子たちは、じっと見つめていたようだ。彼女たちの手がおちんちんに触れたことで、僕はそれを察した。アミさんの足は、もっぱらおちんちんの袋を踏みつけて小刻みな動きをするだけだから、おちんちんにまでは至らない。ガラスのマスクを通してじっと見ているだけでは飽き足らず、ついに手を伸ばしたように思われる。海中の中でも彼女たちの嬌声は、はっきり聞こえた。
 やっと呼吸を許される。海水を吐くだけで精一杯だった。また沈められる。今度はほぼ垂直に逆さ吊りにされた。足の指先がおちんちんの袋を突いた。袋の中の睾丸を足の指が追い詰め、きりきりと逃げ場を狭くしていく。その一方で、水中マスクの女の子たちがおちんちんを揺さぶって遊んでいる。おちんちんを使ってキャッチボールをしているみたいだった。睾丸の甲高い痛みにほのかに甘いような響きを伝えてくる。
 息こそ止めていたものの、頭は朦朧として、時間の感覚もなかった。僕がただひたすら耐えるだけの、始まりも終わりもないような時間のループから脱出できたのは、一重にヌケ子さんのおかげだった。彼女がたまたま沖の方から波に流されてきて、アミさんにぶつからなければ、この海中電気あんま責めは続いていただろう。

 なぜ女の人ばかりの海水浴なのか、ヌケ子さんがその理由を教えてくれた。
 このグループは、男性に対して恐れ、あるいは激しい憎悪を抱える人たちの集まりだった。
 最初、僕という男の子を参加させることに一部の人から強い反対意見、拒絶反応があったらしい。しかし、おば様は諦めなかった。僕が小柄で力も弱く、容易に素っ裸に剥いて嬲ることが可能であることを理由に、粘り強く説得を続けた。こうして僕は海水浴に連れてこられた。あるいは、おば様が独断で僕を参加させただけかもしれない。グループ全員の了解を得ることなく。
 セロリさんとヌケ子さんに囲まれるようにして、プカプカと遊泳する僕は、昼にY美の食べ残しをほんのわずか口にしただけだった。僕の分の弁当は、なかった。セロリさんはビキニ、ヌケ子さんは側面や背中がむき出しになったタイプの奇抜な水着であり、Y美たちのそれと比べて露出度が高かったから、彼女たちに密着されると、どうしても女の人の肉体を感じてしまい、おちんちんが反応しやすくなる。勃起してしまうと、空腹を忘れた。セロリさんはおちんちんをいじくり回した。
 遊泳中、ヌケ子さんはしばしばおちんちんを掴んできた。「もうここは私も足がつかないよ。しっかり握らせてよね。構わないでしょ?」と、フロートにしがみつく僕に真顔でお願いするのだから、困ってしまう。「いやです」と答えても、無視されるだけだ。
 海から上がる時、おちんちんは最大の硬化状態だった。直前にセロリさんに扱かれ、射精寸前で止められたのだった。そして、二人に手をつながれて、僕はおちんちんを隠すことができない。
「こんなちっちゃくても、懸命に勃起してるんだね」と、娘と一緒に見つめる母親が感心した。まだ幼い娘はその意味を理解できず、ただ、「海、海が近づいてきたよ」と言って、母親の関心を引こうとした。
 僕は、磯に落下した上履きと靴下のことを少しだけ思い出した。潮が満ちていて、もうとっくに取りに行くのは諦めていた。


12 コメント

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Unknown (M.B.O)
2017-12-21 00:31:35
最新話の更新、ありがとうございます。
電気あんまスペシャルな内容ですね!!
Y美がナオス君と密着しているシーンは最高です。
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Unknown (Unknown)
2017-12-21 12:06:35
最新話更新、お疲れ様&ありがとうございます。
僕の中ではなんか今更ビーチでやるのはあんまり興奮しなかったです。
全裸バスの衝撃が大きかった。
『一人だけヌードのビーチ(その1)』と『町役場にて』が良かったからかな。
今更、ビーチだと恥ずかしくないんじゃない、って思ってしまいました。
電気あんまが中心なんでしょうね。
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Unknown (K)
2017-12-21 13:34:44
これが実際にあったとしたらすごい
今の時代なら、やばい話
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Unknown (Gio)
2017-12-21 18:19:59
更新お疲れ様です。
これまでナオス君は大人びた内面が
多かったように思えてましたが、
今回は同時に何処と無く子供っぽく、
よりマゾ的な心理描写に変化したように
感じました。
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嬉しく思います (naosu)
2017-12-23 10:23:26
皆さまのコメント、嬉しく思います。
御礼申し上げます。

今回の話は、電気あんまが中心になりましたが、次は別の責めが待ってます。
海水浴編はまだ続きます。

海水浴で恥ずかしい思いしても、いまさらって感じがどうしてもしますよね。

またGio様のご指摘も大変に参考になりました。
気づきませんでしたが、そうかもしれません。
ありがとうございました。
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Unknown (Unknown)
2019-09-03 15:43:45
結局丸裸にされたナオス君はこの後どうなるか
旅館には入れないしこれまでのY美からして旅館の食事は食べさせてもらえなさそうだし、飲まず食わずで一晩車に監禁コースか
おば様たちによる食事制限は完全に虐待だけど、ナオス君の成長を止めて幼い体つきに止めようとする意図を感じる
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Unknown (KT)
2019-09-03 22:07:53
これは、実体験なんでしょうか?
だとしたら、どのぐらい前なのかなと気になって
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Unknown (KT)
2020-04-05 23:28:44
Y美の最終的な目的はなんでしょうかね
これほどまでいじめてるので
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Unknown (Unknown)
2020-05-06 21:13:10
ナオス君が毎回脱がされるのを楽しみにしてます。
ビーチで白ブリーフ姿で、白い靴下に学校の上履きは履いている状態の時に、ナオス君が脱がされまいと海に逃げてY美たちに捕まって欲しいと思いました。そうすれば水中で、長時間パンツの布の引き千切り合いが見れると思いました(笑)
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Unknown (Unknown)
2021-02-04 22:25:23
これはどこまでが、実話なんだろうか
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