お待たせしております。
『女神は受難を与えたまう 第1部』の予告編をアップいたします。
気になる子、親しくなりたい子がいて、その子に近づきたいばかりに帰り道で一緒になるようそれとなく時間を調節したり、回り道をしたりするのは、よくあること。
中学二年になった最初の教室で、矢田部瑞樹は一人の同級生に恋心を抱いた。
とんでもない恥辱の運命に巻き込まれるとも知らずに――
新学年初日の朝礼で担任の挨拶が終わり、生徒それぞれの自己紹介の段になって、瑞樹はようやく彼女の名前を知った。
「松本るうなっていいます。どうぞよろしく」
けだるい感じで椅子を無造作に引いて立ち上がると、振り子のように上半身を前後に軽く揺らしてから、やや前傾の姿勢で自己紹介をした。
「今度担任が女の先生で、すっごく新鮮な気持ちです。なぜかわたし、いっつも男の担任ばっかりだったから……」
担任は微笑して頷いた。
「おれなんか、女の担任ばっかだけどな」と、隣の席からヌルタが話しかけた。「でも、こんなおばさんは、おれも初めて」
「そこ、静かに」ビシッと担任の注意が矢のように入った。「おばさんて、わたしまだ四十八歳ですけど」軽い失笑がそこかしこで起こる。
ベテラン先生は、穏やかな表情に戻ると、るうなを向いて、名前のるうなはひらがなでよいのかと質問をした。
「るうなって、漢字で書くと面倒なので、ひらがなでお願いします。中学生になってから、ずっとひらがなです」
しっかり机にしがみつく瑞樹。教科書をめくり、適当に拾い読みをする。そうしないと、体がふわりと浮いてしまいそうだった。どこか舌足らずで、甘えるような声は、しばらく瑞樹の脳内に反響して、いつの間にか瑞樹が目を走らせる教科書の一節を朗読していた。
「なんで逃げるかな」壁から背を離し、瑞樹へ一歩二歩、近づく。「なんで逃げるのよ」
「ごめんなさい。ほんとに知らないんだもの」
タツキとレイナは瑞樹の腕を放すと、美玲の後ろに回った。
「そんなこと、聞いてない。わたしはなんで逃げたのかって質問してんだよ」
言葉に詰まった瑞樹の顎をつまみ、上を向かせる。美玲はしばらく瑞樹の目を見つめた。顎の下に差し入れた手を放すと、二人の後輩を振り向き、
「いっそもう、こいつ、裸にしちゃおうか。そうすれば逃げないから。服を脱がせるよ」それから瑞樹に向き直ると、「久しぶりだね、ミズキ。また反省しよっか。お前、お洋服着たまま反省してたっけ?」
松本るうなと親しくなるために彼女が店番する駄菓子屋三ツ星に毎日のように通う瑞樹。しかし、集団万引きの一味ではないかと疑われてしまう。
身に覚えのない理由で肉体を痛めつけられ、服を脱がされてから、そう、あの恥辱の駄菓子屋三ツ星倉庫監禁事件から、十日が過ぎた。
その日、下校の刻限、瑞樹は下駄箱で松本るうなに声をかけられた。
「帰るの?」
うん、と返事をし、そそくさと背中を向けると、「待って」と柔らかな、甘酸っぱい声が追ってきた。
「一緒に帰ろうよ」と、信じられないことを言う。
~素っ裸という恥ずかしい格好のままいきなりステージに上げられて、ここまで冷静に対応するのは、並大抵ではない。ヴォーカルの二人は腕を組み、大いに感心した。そして、肉体はともかく、これほどまでに精神の部分が成熟しているのであれば、多少の冗談も許されるのではないか、とひらめいた。それに呼応するかのように、先ほどアナウンスをした女性スタッフがマイクを握って瑞樹に呼びかけた。
「裸になるのが好きなら、隠さなくていいのよ。隠さないで」
この呼びかけを支持する拍手があちこちで起こり、すぐに盛大な一つのまとまりになった。二人のヴォーカルが聴衆に向かって手で押さえる仕草をすると、拍手はぴたりとやみ、ドラムロールが始まった。瑞樹は覚悟を決め、股間を覆う手を左右にずらした。照明がひときわ眩しく当たり、ドラムが快哉のリズムを刻んだ。――ヒイイ、ぼく、おちんちんを見られている……。得体のしれない群衆の吐息が笑いとともに肌に押し寄せてきた。
「ね、ミズキくん。これは神様が与えてくれたチャンス。わたしね、ミズキくんがこの寮にアルバイトに来たと知ったとき、すっごく嬉しかった。またあの電気あんまができるって思ったの。性格悪い偽善女、ミーレイのせいで、もう二度とできないって諦めてたの。でも、神様はわたしの願いを聞き入れてくださったんだよ」
それでもチャンスはなかなか訪れなかった、と滝本は続けた。アルバイトの従業員への電気あんまを第三者に見られたら、さすがに問題になる。最悪の場合、寮を追い出されるかもしれない。ここは絶対、誰にも見られないように配慮する必要があった。しかし寮にはいつも多くの女子がいるし、周囲に気づかれずに瑞樹を密室に連れ込むのは至難だった。今回、ようやく瑞樹が一人になる機会を得たというわけだ。
「やめて、変なことしないでよ」
「観念、諦念、ご対面、これがあんたの運命だよ。諦めて、ミズキくん」
透明な糸に絡まれて動けない。瑞樹は両の足首をがっしりと握られた。滝本が握った両手を軽く振ると、瑞樹の小さなビキニを身に着けただけの裸体がぷるんと波打った。や、やめて、お願いだから、と声を振り絞って訴える瑞樹を無視して、滝本は「では靴下を脱いで裸足になりましょう」とミキとサヤに声をかけた。彼女たちが裸足になると、滝本も瑞樹の足首を彼女たちに預けて、上履きと靴下を脱いだ。
「うーん、床が冷たくて気持ちいいね。いつも裸で裸足のミズキくんにとっては、この床の感触が当たり前なんだね」
いやだ、やめて、やめて、お願いだから、と瑞樹は訴え、仰向けの体を左右に捻ってなんとか逃れようとするのだが、足首を掴まれて持ち上げられた状態なので、どうにもならなかった。叫んで交流室の外に助けを求めるしかない。
「うーん、うるさいなあ。ねえ」と、滝本はここで女子たちを向いて、「この子、うるさい。静かにさせたいんだけど」と言った。ミキとサヤはテーブルの布巾を鋏でジョキジョキ切って紐状にすると、それで暴れる瑞樹の両手首を力で押さえて一つに縛り、頭上でテーブルの脚に結びつけた。これで両手と両足の自由は封じられたことになる。彼女たちはさらにバケツの中から床拭き用の雑巾を取り出すと、ろくに絞らずに丸めて、「これでどうかしら」と言いながら、瑞樹の口にぐいぐい押し込んだ。
ゴボッ、ウグッググ……。苦しい。喉が詰まり、目尻から涙が一筋、こぼれた。意味を成さない声を喉の奥から振り絞っても、せいぜい三人の女子の耳をくすぐる程度の声量だ。「おとなしくしててね、いい子だから」滝本が足の指で瑞樹の股間をまさぐる。ビキニの上から感触を得ると、ゆっくりと力を込め、足を振動させた。
ウーッグェッグェッ……。動物めいた叫びを雑巾を押し込まれた口の中から発して、体を上下左右に揺すって、理不尽な刺激から逃れようとする瑞樹をミキとサヤは冷徹に見下ろし、笑った。「感じてるかな?」「感じてるよ」
口中の雑巾は意外なほど丈があって、吐き出そうにもかなわない。ミキとサヤは、瑞樹の頭上で縛られているが故に露わになった無毛の青白い腋の下を覗き込み、触れ、少し汗ばんでいるのを確認した。
やめて、と叫ぶつもりが声になるのは「ウググー」のみ。口に含まれた雑巾のせいでろくに発音できないのをミキとサヤが笑う。そのうち、感じまいとする瑞樹の努力を嘲笑するかのように下腹部からじんじんと刺激が伝わってくる。二年前の悪夢の再来だった。あのときは滝本、当時の放送部長は上履きの硬い面からパンツを通しておちんちんを踏みつけた。今回は裸足だ。足の指がきっちりとビキニの下のおちんちんを探り当て、指に挟んで、ブルルルと足全体を震わせる。
ウググッ、グェーと瑞樹は雑巾に妨げられながら呻き、身をよじった。こんな形で快感を迎えたくない。必死に感じまいと雑巾を噛み、少しでも刺激から遠ざかろうとするかのように体を波打たせるが、滝本の足の動きは絡みつく生き物のように執拗だった。足の指で捕らえたおちんちんが硬度を高めているのを的確に感じ取っているようだった。
上気して全身の肌がうっすらとピンクに染まった瑞樹は爪先立ち、内股に力を込めて、性的快感の急上昇に耐えた。おちんちんだけでなく、陰嚢も、太腿もプルプル震えている。恥ずかくてまともに顔を上げられない。そのため、美玲が怒りのこもった眼差しで見つめているのになかなか気づかなかった。感じてたまるか、と歯を食いしばる。
「あんたさあ、なに一人でよがってんの?」
しゃがみ込んだ美玲は、おちんちんの根元近くを摘まみ、ブルンブルンと振り回した。天井の照明を反射する亀頭が何度も下腹部に当たって、そのたびに瑞樹は呻き、「やめて」と訴えるものの、返ってくるのはいつも同じで、それは美玲の冷たい命令だった。「早く元のサイズに戻せよ、早く」
緊張のせいか、瑞樹のおちんちんはなかなか収まらない。激昂した美玲は、硬化したおちんちんをあたかもそれがグリップででもあるかのように握って、荒々しく前後に動かし始めた。「この恥知らずの浅ましい万引き犯が。チンチンおッ立ててる場合じゃねえんだよ。早く戻せ。おちんちんを戻しなさい」
――やばい……。瑞樹は焦った。性的快感が一気に増大する。大嫌いな女子の手でおちんちんを握られ、刺激を一方的に与えられ続けている。アウウッ。瑞樹は喘ぎ、感度の上昇した肌という肌から伝わってくる細かな微電流に悶えた。このままでは、アウッ、射精させられてしまう。
――こいつ、どんどん膨らませてる……。
怒りをヒートアップさせた美玲は、いよいよ激しく手を動かす。類花が意味ありげな笑みを浮かべたのを視界の端に認めて、「教えてあげて」と瑞樹は大きく見開いた目で訴えた。本当は声に出して呼びかけたいところだけれど、快楽の奔流を瀬戸際で堰き止めるのに精一杯の口からは、アウッアウッとしか声を出せない。アウウッ。瑞樹は太腿の内側に力を込めて、耐えた。――今、美玲がしているのは、おちんちんに刺激を与えて、ますます気持ちよくさせる行為だ、それは美玲の望んでいるのとは正反対のことだ。そう美玲に伝えてもらいたくて類花に潤んだ瞳を向けるのだけれど、類花は微笑するばかりだった。「はっきり言葉で伝えてくれないと、分からないよ」と告げるかのような不敵な微笑。でも、下手に言葉を発しようとして口を開くと、その瞬間に体のどこかが緩んで、きっと射精してしまう。精液を美玲のブラウスにぶちまけてしまう。好きでもない、いや、嫌悪感しか覚えない女子の手でいかされ、るうなの記憶に収められてしまう。
「わたしをばかにしてんだろ、お前。興奮してんじゃねえ。チンチン小さくしろよ」
美玲が怒鳴りながら、あいかわらずおちんちんを掴んだ手を前後に動かし、少しも休めない。アウウッ。後ろ手に縛られた裸身を仰け反らせて、切ない喘ぎ声を漏らす。類花は目を煌々とさせ、大きく膨らんだ亀頭を注視する。その隣でるうなも、タツキとレイナも、次の瞬間になにが起こるのかと固唾を呑んで見守っている。
「なんで、よがってんだよ。とっととチンチン小さくしろって言ってんだろうがッ。これからたっぷり締めつけてやるってのにさあ」
美玲の怒声を遮って、瑞樹が叫んだ。「だめ、いっちゃう……」
ローファーの黒革に金玉袋がのせられ、上方へゴムのように伸びた。男の子の体と金玉袋はゴムでつながっているかのようだった。そのゴムが細長い形になって二つの玉とともに形を変えて跳ね、陰茎を実際以上に長く見せた。るうなは、頭の中で再現した動きを巻き戻し、再生速度をコマ送りにした。類花のローファーにのせられた金玉袋は上へ移動するに伴い、ローファーの先へ転がる。ローファーの先端近くの縁取りがしっかり玉に食い込み、引っ掛けるようにして金玉袋を押し上げる。ビヨーンとゴムのように伸びた袋に包まれた陰茎が垂直に立ち、とどまることなく後ろへ倒れ、下腹部に打ちつけられる。玉は袋の薄い皮を破る勢いで跳ね上がり、自らの形をくっきりと浮かび上がらせると、陰茎のゴムに似た伸縮力をもつ付け根に引き戻されて、内腿にぶつかりながら元の位置に戻った。袋の先が萎んで、るうなは握り潰された干し柿に似ていると思った。皺だらけの袋は中身が消失したかのように見えたが、ほどなく上部にくっ付いていた玉がすとんと落ちて、袋の底をたわませた。然るべき位置に収まったのだった。陰嚢の形こそ元に戻ったものの、全体的に小さく萎んで、ぶるぶる小刻みに震えているのは、類花の蹴りが与えた衝撃の強さを物語っている。
「見事な蹴りだよね」と、蜂須賀美玲が感心した。
「足を一気に上げる感じ。スカッとするんだよね」
これまで何度も学校の外で会ったのに、るうなの私服姿を見るのは初めてだった。駄菓子屋三ツ星で店番のときは、るうなはいつも制服だったから、制服以外の格好を見る機会がなかったのだ。採光用の窓から射す光の中に立つるうなの新鮮な姿に見とれているうちに、瑞樹は自分が一糸もまとわぬ裸でいるのに気づいた。恥ずかしい。思わず体を横向きにする。ズキッと陰嚢の中の神経が大きく跳ね上がり、瑞樹の体全体に痛みの波を行き渡らせるが、歯を食いしばって耐えて、海老のように体を丸めた。さんざん視姦され、いじられた裸でも、朝の光の中では見られたくなかった。ましてや相手はおしゃれな衣装に身を包んでいる。性器をも露わにした素っ裸では絶対に向かい合いたくなかった。
「氷袋持ってきた。これを当てるといいよ」
るうなは砕氷の詰まったビニール袋を瑞樹の腰のくびれた部分に置いた。冷たい。慌てて手に取ると、口を締める輪ゴムが取れて、中の氷がこぼれてしまった。るうなはキャッキャッと笑って氷を拾い集めた。氷を瑞樹の裸体の上に置いて、瑞樹の体がピクッと反応するのを楽しんでから袋に入れる。氷の冷たさもさることながら、反応して体が動くたびに陰嚢に鋭い痛みが走り、瑞樹を悩ませた。
「蹴られたところ、おちんちんの袋を冷やしなよ。キンキンに冷やしてね。おキンキン、おキンキン」
そう言って瑞樹の手を払い、おちんちんを人差し指で突っついては無邪気に笑う。いい気なもんだな、と瑞樹は思いながら、るうなから氷袋を受け取り、そっと陰嚢に押し当てた。コンクリートの上で一晩過ごしてしまったので、体の節々が痛い。ウグッ、と顔をしかめると、るうなが心配そうに瑞樹の乳首から下腹部にかけてのなだらかな曲線を見つめた。
「あの、服を着たいんだけど……」
そっと慎み深く、それでも「これは正当な権利である」とする主張を底に沈ませて、求めてみる。力すぐで剥ぎ取られた服を返してほしい。いつまでも全裸でいなくてはならない理由はない。瑞樹は早く衣類に身を包みたかった。るうなの視線に晒されているだけでも、つらい気持ちになってくる。
「うん、ちょっと待っててね」
るうなはそう言うと倉庫から出ていき、しばらくしてマットレスを抱えて戻ってきた。「この上で休みなよ」と、敷いたマットレスをポンポンと叩く。瑞樹はツーンと痛みのぶり返す体を震わせながら、マットレスまで移動し、身を横たえた。コンクリートの固い床とは比べ物にならない心地よさだった。ついでに掛け布団があれば全裸の身には大変ありがたいのだけれど、その前に服、服だ。
「ごめん、ミズキくんのお洋服なんだけど」と、るうなが重ね合わせた両手をくねくね動かしながら、言った。「もうちょっと待ってくれる?」
理由を問う瑞樹にるうなは難しい顔をして、考え込んだ。そして、思い切ったように、
「なくなっちゃったのよ」
「なくなった?」股間に挟んだビニール袋の中の氷塊がどさりと動いた。
「そう。レイナちゃんたちがミズキくんの服とか靴とか、脱がした物を全部まとめてポリ袋に入れて、鞄と一緒に倉庫の外、お店の前に置いたっていうんだけど、昨日みんなが帰ったときには、なくなってたのよ。不思議でしょ」
不思議でしょ、じゃなくて……。瑞樹は唖然として、じっとるうなの目を見つめた。
奉仕の技量について、どんなにささやかであってもそこに向上の徴があれば、必ずミユキさんは褒めてくれた。手と足と舌、乳首などを同時に使って、しかもそのすべてにおいて、それなりのレベルの快感を相手に与えうるのが瑞樹の優れた点だと、ミユキさんは称えた。それでも、かすかな不満は芽生える。ミユキさんの十分に広がって受け入れ態勢万全な性器の中に、一度でよいから硬くなったおちんちんを挿入してみたいという欲望がまだ少年の未成熟な肉体ながら、瑞樹の胸に兆すようになったのである。そこに入れるのはいつも舌、細く丸めた舌、あるいは爪の手入れされた清潔な指だけで、奉仕する瑞樹自身に直接的な性的快感は、どんなに舌に神経を集中しても、伝わってこない。おちんちんならば、その快感は計り知れないような気がした。しかし、ミユキさんは頑としてそれを許さなかった。挿入とは即ち性交であり、特別に意味のある行為だから、軽々しく「入れてみたい」などと考えてはいけないのだと、寮母の口調でたしなめた。瑞樹は納得できなかったが、頷くしかなかった。その代わり、瑞樹の尽くしに尽くした奉仕がミユキさんを「完全に来る」境地に至らしめたあかつきには、必ず複数の指をおちんちんに絡ませ、扱いてくれた。緩急の要を心得た絶妙な扱きは脳がジンジンと痺れる快感をもたらし、瑞樹を喘がせる。瑞樹は呻きながら、射精の許可を求めた。ウウッ。瑞樹の眉根が切なげに、鎖に足首をつながれた恋人どうしのように近づいた。
あやしい大男、ムギーや寮生どうしのBLシーンも若干あります(汗)。
また、男の子だけでなく、女の人が全裸で野外を徘徊するシーンもあります。
この世のものではない存在が出入りしています(要注意)。
はたして瑞樹くんは松本るうなの恋人になれるでしょうか。受難をとおして、成長する少年の物語(ビルグンドゥスロマン)。Comingsoonです。乞うご期待!
『女神は受難を与えたまう 第1部』の予告編をアップいたします。
気になる子、親しくなりたい子がいて、その子に近づきたいばかりに帰り道で一緒になるようそれとなく時間を調節したり、回り道をしたりするのは、よくあること。
中学二年になった最初の教室で、矢田部瑞樹は一人の同級生に恋心を抱いた。
とんでもない恥辱の運命に巻き込まれるとも知らずに――
新学年初日の朝礼で担任の挨拶が終わり、生徒それぞれの自己紹介の段になって、瑞樹はようやく彼女の名前を知った。
「松本るうなっていいます。どうぞよろしく」
けだるい感じで椅子を無造作に引いて立ち上がると、振り子のように上半身を前後に軽く揺らしてから、やや前傾の姿勢で自己紹介をした。
「今度担任が女の先生で、すっごく新鮮な気持ちです。なぜかわたし、いっつも男の担任ばっかりだったから……」
担任は微笑して頷いた。
「おれなんか、女の担任ばっかだけどな」と、隣の席からヌルタが話しかけた。「でも、こんなおばさんは、おれも初めて」
「そこ、静かに」ビシッと担任の注意が矢のように入った。「おばさんて、わたしまだ四十八歳ですけど」軽い失笑がそこかしこで起こる。
ベテラン先生は、穏やかな表情に戻ると、るうなを向いて、名前のるうなはひらがなでよいのかと質問をした。
「るうなって、漢字で書くと面倒なので、ひらがなでお願いします。中学生になってから、ずっとひらがなです」
しっかり机にしがみつく瑞樹。教科書をめくり、適当に拾い読みをする。そうしないと、体がふわりと浮いてしまいそうだった。どこか舌足らずで、甘えるような声は、しばらく瑞樹の脳内に反響して、いつの間にか瑞樹が目を走らせる教科書の一節を朗読していた。
「なんで逃げるかな」壁から背を離し、瑞樹へ一歩二歩、近づく。「なんで逃げるのよ」
「ごめんなさい。ほんとに知らないんだもの」
タツキとレイナは瑞樹の腕を放すと、美玲の後ろに回った。
「そんなこと、聞いてない。わたしはなんで逃げたのかって質問してんだよ」
言葉に詰まった瑞樹の顎をつまみ、上を向かせる。美玲はしばらく瑞樹の目を見つめた。顎の下に差し入れた手を放すと、二人の後輩を振り向き、
「いっそもう、こいつ、裸にしちゃおうか。そうすれば逃げないから。服を脱がせるよ」それから瑞樹に向き直ると、「久しぶりだね、ミズキ。また反省しよっか。お前、お洋服着たまま反省してたっけ?」
松本るうなと親しくなるために彼女が店番する駄菓子屋三ツ星に毎日のように通う瑞樹。しかし、集団万引きの一味ではないかと疑われてしまう。
身に覚えのない理由で肉体を痛めつけられ、服を脱がされてから、そう、あの恥辱の駄菓子屋三ツ星倉庫監禁事件から、十日が過ぎた。
その日、下校の刻限、瑞樹は下駄箱で松本るうなに声をかけられた。
「帰るの?」
うん、と返事をし、そそくさと背中を向けると、「待って」と柔らかな、甘酸っぱい声が追ってきた。
「一緒に帰ろうよ」と、信じられないことを言う。
~素っ裸という恥ずかしい格好のままいきなりステージに上げられて、ここまで冷静に対応するのは、並大抵ではない。ヴォーカルの二人は腕を組み、大いに感心した。そして、肉体はともかく、これほどまでに精神の部分が成熟しているのであれば、多少の冗談も許されるのではないか、とひらめいた。それに呼応するかのように、先ほどアナウンスをした女性スタッフがマイクを握って瑞樹に呼びかけた。
「裸になるのが好きなら、隠さなくていいのよ。隠さないで」
この呼びかけを支持する拍手があちこちで起こり、すぐに盛大な一つのまとまりになった。二人のヴォーカルが聴衆に向かって手で押さえる仕草をすると、拍手はぴたりとやみ、ドラムロールが始まった。瑞樹は覚悟を決め、股間を覆う手を左右にずらした。照明がひときわ眩しく当たり、ドラムが快哉のリズムを刻んだ。――ヒイイ、ぼく、おちんちんを見られている……。得体のしれない群衆の吐息が笑いとともに肌に押し寄せてきた。
「ね、ミズキくん。これは神様が与えてくれたチャンス。わたしね、ミズキくんがこの寮にアルバイトに来たと知ったとき、すっごく嬉しかった。またあの電気あんまができるって思ったの。性格悪い偽善女、ミーレイのせいで、もう二度とできないって諦めてたの。でも、神様はわたしの願いを聞き入れてくださったんだよ」
それでもチャンスはなかなか訪れなかった、と滝本は続けた。アルバイトの従業員への電気あんまを第三者に見られたら、さすがに問題になる。最悪の場合、寮を追い出されるかもしれない。ここは絶対、誰にも見られないように配慮する必要があった。しかし寮にはいつも多くの女子がいるし、周囲に気づかれずに瑞樹を密室に連れ込むのは至難だった。今回、ようやく瑞樹が一人になる機会を得たというわけだ。
「やめて、変なことしないでよ」
「観念、諦念、ご対面、これがあんたの運命だよ。諦めて、ミズキくん」
透明な糸に絡まれて動けない。瑞樹は両の足首をがっしりと握られた。滝本が握った両手を軽く振ると、瑞樹の小さなビキニを身に着けただけの裸体がぷるんと波打った。や、やめて、お願いだから、と声を振り絞って訴える瑞樹を無視して、滝本は「では靴下を脱いで裸足になりましょう」とミキとサヤに声をかけた。彼女たちが裸足になると、滝本も瑞樹の足首を彼女たちに預けて、上履きと靴下を脱いだ。
「うーん、床が冷たくて気持ちいいね。いつも裸で裸足のミズキくんにとっては、この床の感触が当たり前なんだね」
いやだ、やめて、やめて、お願いだから、と瑞樹は訴え、仰向けの体を左右に捻ってなんとか逃れようとするのだが、足首を掴まれて持ち上げられた状態なので、どうにもならなかった。叫んで交流室の外に助けを求めるしかない。
「うーん、うるさいなあ。ねえ」と、滝本はここで女子たちを向いて、「この子、うるさい。静かにさせたいんだけど」と言った。ミキとサヤはテーブルの布巾を鋏でジョキジョキ切って紐状にすると、それで暴れる瑞樹の両手首を力で押さえて一つに縛り、頭上でテーブルの脚に結びつけた。これで両手と両足の自由は封じられたことになる。彼女たちはさらにバケツの中から床拭き用の雑巾を取り出すと、ろくに絞らずに丸めて、「これでどうかしら」と言いながら、瑞樹の口にぐいぐい押し込んだ。
ゴボッ、ウグッググ……。苦しい。喉が詰まり、目尻から涙が一筋、こぼれた。意味を成さない声を喉の奥から振り絞っても、せいぜい三人の女子の耳をくすぐる程度の声量だ。「おとなしくしててね、いい子だから」滝本が足の指で瑞樹の股間をまさぐる。ビキニの上から感触を得ると、ゆっくりと力を込め、足を振動させた。
ウーッグェッグェッ……。動物めいた叫びを雑巾を押し込まれた口の中から発して、体を上下左右に揺すって、理不尽な刺激から逃れようとする瑞樹をミキとサヤは冷徹に見下ろし、笑った。「感じてるかな?」「感じてるよ」
口中の雑巾は意外なほど丈があって、吐き出そうにもかなわない。ミキとサヤは、瑞樹の頭上で縛られているが故に露わになった無毛の青白い腋の下を覗き込み、触れ、少し汗ばんでいるのを確認した。
やめて、と叫ぶつもりが声になるのは「ウググー」のみ。口に含まれた雑巾のせいでろくに発音できないのをミキとサヤが笑う。そのうち、感じまいとする瑞樹の努力を嘲笑するかのように下腹部からじんじんと刺激が伝わってくる。二年前の悪夢の再来だった。あのときは滝本、当時の放送部長は上履きの硬い面からパンツを通しておちんちんを踏みつけた。今回は裸足だ。足の指がきっちりとビキニの下のおちんちんを探り当て、指に挟んで、ブルルルと足全体を震わせる。
ウググッ、グェーと瑞樹は雑巾に妨げられながら呻き、身をよじった。こんな形で快感を迎えたくない。必死に感じまいと雑巾を噛み、少しでも刺激から遠ざかろうとするかのように体を波打たせるが、滝本の足の動きは絡みつく生き物のように執拗だった。足の指で捕らえたおちんちんが硬度を高めているのを的確に感じ取っているようだった。
上気して全身の肌がうっすらとピンクに染まった瑞樹は爪先立ち、内股に力を込めて、性的快感の急上昇に耐えた。おちんちんだけでなく、陰嚢も、太腿もプルプル震えている。恥ずかくてまともに顔を上げられない。そのため、美玲が怒りのこもった眼差しで見つめているのになかなか気づかなかった。感じてたまるか、と歯を食いしばる。
「あんたさあ、なに一人でよがってんの?」
しゃがみ込んだ美玲は、おちんちんの根元近くを摘まみ、ブルンブルンと振り回した。天井の照明を反射する亀頭が何度も下腹部に当たって、そのたびに瑞樹は呻き、「やめて」と訴えるものの、返ってくるのはいつも同じで、それは美玲の冷たい命令だった。「早く元のサイズに戻せよ、早く」
緊張のせいか、瑞樹のおちんちんはなかなか収まらない。激昂した美玲は、硬化したおちんちんをあたかもそれがグリップででもあるかのように握って、荒々しく前後に動かし始めた。「この恥知らずの浅ましい万引き犯が。チンチンおッ立ててる場合じゃねえんだよ。早く戻せ。おちんちんを戻しなさい」
――やばい……。瑞樹は焦った。性的快感が一気に増大する。大嫌いな女子の手でおちんちんを握られ、刺激を一方的に与えられ続けている。アウウッ。瑞樹は喘ぎ、感度の上昇した肌という肌から伝わってくる細かな微電流に悶えた。このままでは、アウッ、射精させられてしまう。
――こいつ、どんどん膨らませてる……。
怒りをヒートアップさせた美玲は、いよいよ激しく手を動かす。類花が意味ありげな笑みを浮かべたのを視界の端に認めて、「教えてあげて」と瑞樹は大きく見開いた目で訴えた。本当は声に出して呼びかけたいところだけれど、快楽の奔流を瀬戸際で堰き止めるのに精一杯の口からは、アウッアウッとしか声を出せない。アウウッ。瑞樹は太腿の内側に力を込めて、耐えた。――今、美玲がしているのは、おちんちんに刺激を与えて、ますます気持ちよくさせる行為だ、それは美玲の望んでいるのとは正反対のことだ。そう美玲に伝えてもらいたくて類花に潤んだ瞳を向けるのだけれど、類花は微笑するばかりだった。「はっきり言葉で伝えてくれないと、分からないよ」と告げるかのような不敵な微笑。でも、下手に言葉を発しようとして口を開くと、その瞬間に体のどこかが緩んで、きっと射精してしまう。精液を美玲のブラウスにぶちまけてしまう。好きでもない、いや、嫌悪感しか覚えない女子の手でいかされ、るうなの記憶に収められてしまう。
「わたしをばかにしてんだろ、お前。興奮してんじゃねえ。チンチン小さくしろよ」
美玲が怒鳴りながら、あいかわらずおちんちんを掴んだ手を前後に動かし、少しも休めない。アウウッ。後ろ手に縛られた裸身を仰け反らせて、切ない喘ぎ声を漏らす。類花は目を煌々とさせ、大きく膨らんだ亀頭を注視する。その隣でるうなも、タツキとレイナも、次の瞬間になにが起こるのかと固唾を呑んで見守っている。
「なんで、よがってんだよ。とっととチンチン小さくしろって言ってんだろうがッ。これからたっぷり締めつけてやるってのにさあ」
美玲の怒声を遮って、瑞樹が叫んだ。「だめ、いっちゃう……」
ローファーの黒革に金玉袋がのせられ、上方へゴムのように伸びた。男の子の体と金玉袋はゴムでつながっているかのようだった。そのゴムが細長い形になって二つの玉とともに形を変えて跳ね、陰茎を実際以上に長く見せた。るうなは、頭の中で再現した動きを巻き戻し、再生速度をコマ送りにした。類花のローファーにのせられた金玉袋は上へ移動するに伴い、ローファーの先へ転がる。ローファーの先端近くの縁取りがしっかり玉に食い込み、引っ掛けるようにして金玉袋を押し上げる。ビヨーンとゴムのように伸びた袋に包まれた陰茎が垂直に立ち、とどまることなく後ろへ倒れ、下腹部に打ちつけられる。玉は袋の薄い皮を破る勢いで跳ね上がり、自らの形をくっきりと浮かび上がらせると、陰茎のゴムに似た伸縮力をもつ付け根に引き戻されて、内腿にぶつかりながら元の位置に戻った。袋の先が萎んで、るうなは握り潰された干し柿に似ていると思った。皺だらけの袋は中身が消失したかのように見えたが、ほどなく上部にくっ付いていた玉がすとんと落ちて、袋の底をたわませた。然るべき位置に収まったのだった。陰嚢の形こそ元に戻ったものの、全体的に小さく萎んで、ぶるぶる小刻みに震えているのは、類花の蹴りが与えた衝撃の強さを物語っている。
「見事な蹴りだよね」と、蜂須賀美玲が感心した。
「足を一気に上げる感じ。スカッとするんだよね」
これまで何度も学校の外で会ったのに、るうなの私服姿を見るのは初めてだった。駄菓子屋三ツ星で店番のときは、るうなはいつも制服だったから、制服以外の格好を見る機会がなかったのだ。採光用の窓から射す光の中に立つるうなの新鮮な姿に見とれているうちに、瑞樹は自分が一糸もまとわぬ裸でいるのに気づいた。恥ずかしい。思わず体を横向きにする。ズキッと陰嚢の中の神経が大きく跳ね上がり、瑞樹の体全体に痛みの波を行き渡らせるが、歯を食いしばって耐えて、海老のように体を丸めた。さんざん視姦され、いじられた裸でも、朝の光の中では見られたくなかった。ましてや相手はおしゃれな衣装に身を包んでいる。性器をも露わにした素っ裸では絶対に向かい合いたくなかった。
「氷袋持ってきた。これを当てるといいよ」
るうなは砕氷の詰まったビニール袋を瑞樹の腰のくびれた部分に置いた。冷たい。慌てて手に取ると、口を締める輪ゴムが取れて、中の氷がこぼれてしまった。るうなはキャッキャッと笑って氷を拾い集めた。氷を瑞樹の裸体の上に置いて、瑞樹の体がピクッと反応するのを楽しんでから袋に入れる。氷の冷たさもさることながら、反応して体が動くたびに陰嚢に鋭い痛みが走り、瑞樹を悩ませた。
「蹴られたところ、おちんちんの袋を冷やしなよ。キンキンに冷やしてね。おキンキン、おキンキン」
そう言って瑞樹の手を払い、おちんちんを人差し指で突っついては無邪気に笑う。いい気なもんだな、と瑞樹は思いながら、るうなから氷袋を受け取り、そっと陰嚢に押し当てた。コンクリートの上で一晩過ごしてしまったので、体の節々が痛い。ウグッ、と顔をしかめると、るうなが心配そうに瑞樹の乳首から下腹部にかけてのなだらかな曲線を見つめた。
「あの、服を着たいんだけど……」
そっと慎み深く、それでも「これは正当な権利である」とする主張を底に沈ませて、求めてみる。力すぐで剥ぎ取られた服を返してほしい。いつまでも全裸でいなくてはならない理由はない。瑞樹は早く衣類に身を包みたかった。るうなの視線に晒されているだけでも、つらい気持ちになってくる。
「うん、ちょっと待っててね」
るうなはそう言うと倉庫から出ていき、しばらくしてマットレスを抱えて戻ってきた。「この上で休みなよ」と、敷いたマットレスをポンポンと叩く。瑞樹はツーンと痛みのぶり返す体を震わせながら、マットレスまで移動し、身を横たえた。コンクリートの固い床とは比べ物にならない心地よさだった。ついでに掛け布団があれば全裸の身には大変ありがたいのだけれど、その前に服、服だ。
「ごめん、ミズキくんのお洋服なんだけど」と、るうなが重ね合わせた両手をくねくね動かしながら、言った。「もうちょっと待ってくれる?」
理由を問う瑞樹にるうなは難しい顔をして、考え込んだ。そして、思い切ったように、
「なくなっちゃったのよ」
「なくなった?」股間に挟んだビニール袋の中の氷塊がどさりと動いた。
「そう。レイナちゃんたちがミズキくんの服とか靴とか、脱がした物を全部まとめてポリ袋に入れて、鞄と一緒に倉庫の外、お店の前に置いたっていうんだけど、昨日みんなが帰ったときには、なくなってたのよ。不思議でしょ」
不思議でしょ、じゃなくて……。瑞樹は唖然として、じっとるうなの目を見つめた。
奉仕の技量について、どんなにささやかであってもそこに向上の徴があれば、必ずミユキさんは褒めてくれた。手と足と舌、乳首などを同時に使って、しかもそのすべてにおいて、それなりのレベルの快感を相手に与えうるのが瑞樹の優れた点だと、ミユキさんは称えた。それでも、かすかな不満は芽生える。ミユキさんの十分に広がって受け入れ態勢万全な性器の中に、一度でよいから硬くなったおちんちんを挿入してみたいという欲望がまだ少年の未成熟な肉体ながら、瑞樹の胸に兆すようになったのである。そこに入れるのはいつも舌、細く丸めた舌、あるいは爪の手入れされた清潔な指だけで、奉仕する瑞樹自身に直接的な性的快感は、どんなに舌に神経を集中しても、伝わってこない。おちんちんならば、その快感は計り知れないような気がした。しかし、ミユキさんは頑としてそれを許さなかった。挿入とは即ち性交であり、特別に意味のある行為だから、軽々しく「入れてみたい」などと考えてはいけないのだと、寮母の口調でたしなめた。瑞樹は納得できなかったが、頷くしかなかった。その代わり、瑞樹の尽くしに尽くした奉仕がミユキさんを「完全に来る」境地に至らしめたあかつきには、必ず複数の指をおちんちんに絡ませ、扱いてくれた。緩急の要を心得た絶妙な扱きは脳がジンジンと痺れる快感をもたらし、瑞樹を喘がせる。瑞樹は呻きながら、射精の許可を求めた。ウウッ。瑞樹の眉根が切なげに、鎖に足首をつながれた恋人どうしのように近づいた。
あやしい大男、ムギーや寮生どうしのBLシーンも若干あります(汗)。
また、男の子だけでなく、女の人が全裸で野外を徘徊するシーンもあります。
この世のものではない存在が出入りしています(要注意)。
はたして瑞樹くんは松本るうなの恋人になれるでしょうか。受難をとおして、成長する少年の物語(ビルグンドゥスロマン)。Comingsoonです。乞うご期待!
予告編を拝読し、瑞樹君がナオス君と同じく好きな子の前で裸にされて色々されるようで、楽しみで待ちきれないです。メライちゃんみたいにショタロリカップルが裸にされて一緒に恥ずかしい目にあったりする場面があると嬉しいです。
ちなみに第1部とのことですが、残りの2部は別に出されるということでしょうか?
もう少しかと思いますのでどうか無理せず頑張ってください。
「思い出したくないことなど」とは別の世界の作品ということですごく楽しみです。
雑巾を口に入れられるのはかなりの屈辱ですね
しっかり恥ずかしめを受けてほしいです
首を長くして待っています。
・・・
とりわけコメントくださった方たち
お待たせして申し訳ないです。
わたくしめは元気ですが、元気すぎるようです。『女神は受難を与えたまう』を読み返している途中、つい新たなエピソードを挿入したくなりまして、よせばいいのに書き始めてしまいました。女子高生が全裸でうろうろするというエピソードです。まもなくこれも完成します。リリースが遅れているのはそうした事情でして、ご賢察いただければ幸いです。四百字原稿紙千枚を超えて、いまだに終わらない。病気ですね(笑)。
今回の作品も、男の子が恥ずかしい目に遭わされるシーンがメインです。ストーリーの都合上、BLシーンも少しあります。野獣のような男が出てきて、男の子だけでなく女子もいたぶったりします。男の子はもちろん、女性も全裸を露出します。これもすべてストーリーの中で必然的に起こることですので、ご寛恕いただきたいと思います。
心配くださった皆さま、ありがとうございます。
予告ばっかりで全然出せず、お詫び申し上げます。
10月中のリリースを目指しています。とりあえず予告編パート2を公開します。がんばります。