奈良のむし探検 第37弾
8月7日の午前中、休耕田にいっぱい咲いているシロバナサクラタデの花を見に行きました。クロスジチャイロテントウが花に潜って何を食べているのかを調べるためです。

田んぼの周りにいっぱい生えているマメ科の植物が何だろうと思っていたのですが、やっと花が咲きました。クサネムでした。

これがシロバナサクラタデの花です。


ここから虫探しをしました。まず見つけたのはコアオハナムグリ。

それからクロヤマアリ。


これはホソヒメヒラタアブ。


それからニクバエ。

これはマメコガネ。


それからジュウシホシツツハムシ。

これはハナグモ。


それからノミハムシの仲間。

さらに、ニセケバエの仲間。




クロスジチャイロテントウがなかなか見つからないと何度も休耕田の周りを歩きました。そして、やっと見つけました。この場所に数匹固まっていました。相変わらず、花の中に体ごと入り込んでいます。この時は花の中にいる小さな虫を食べているのかなと思っていて、花ごといくつか採取してきました。先日も書いたのですが、文献を調べてみると、クロスジチャイロテントウの属するチャイロテントウ属のテントウは雑食性で、ウンカやヨコバイの幼虫を好み、アブラムシ、アザミウマなども食べるのですが、一番好きなのは実は花の花粉のようです。この写真のクロスジチャイロテントウもひょっとしたら花粉を食べているのかもしれません。

シロバナサクラタデの花にはこんな小さなハエもやってきました。

最後は近くで巣を張っていたナガコガネグモです。