奈良のむし探検

奈良に引っ越しました。これまでの「廊下のむし探検」に倣って「奈良のむし探検」としましたが、動物・植物なんでも調べます。

林神社の饅頭まつり

2024-04-26 21:23:53 | 神社・寺・古墳など
奈良散策 第1140弾


4月19日に奈良市にある漢國(かんごう)神社の境内社である林(りん)神社で饅頭まつりがあるというので行ってみました。林神社は日本に饅頭を伝えた林浄因を御祭神として御祀りする「饅頭の社」です。林浄因は1349年に中国から来日しました。中国では肉の入った饅頭を作っていましたが、肉が食べられない僧侶の為に小豆で餡をつくった饅頭を創作しました。この評判が広がり、僧侶だけでなく、宮中にまで献上するようになりました。その子孫の林紹絆は大和芋を入れた饅頭を創作しましたが、応仁の乱が始まったために三河の塩瀬に疎開しました。そして、塩瀬を看板にしたのが、現在の塩瀬総本店につながっているようです(塩瀬総本店、「塩瀬と和菓子の物語」による)。4月19日は林浄因の偉業をたたえると共に、菓業界の繁栄を祈願するために「饅頭まつり」が開かれ、全国から饅頭が献上されるとのことです。





饅頭まつりは11時から始まるというので、そのちょっと前に漢國神社に着きました。



いつも静かな漢國神社にこの日は多くの人が集まっていました。右のテントは来場者の受付です。



神社の裏側には屋台も出ていました。当時の作り方で作った「復刻奈良饅頭」を買うために人の列ができていました。



舞台の上では関係者が座っていました。



奥には献上された饅頭も並んでいます。





本殿の前にもたくさんの饅頭が供えられていました。



これが例大祭次第です。





11時になると例大祭が始まりました。



菓子業界の来場者がいっぱいで、こんな後ろから見ることになりました。



そして、修祓が始まりました。この後、献饌、奉幣などがあり、祝詞の奏上がありました。



それが終わると、合唱団が入ってきました。例大祭次第によると、「奈良に思えば合唱団」のようです。





例祭ではたいがいお神楽の奉納があるのですが、今回は合唱です。ちょっと驚きました。「奈良に思えば」と「まんじゅう数え歌」が歌われたようです。



合唱の後は玉串奉奠があったので、途中で出てきました。境内は人でいっぱいでした。200人以上はいたのではないかと思います。





屋台の方に行ってみると、「復刻奈良饅頭」はもう完売になっていました。





境内に戻って植物を撮りました。フジは満開でした。





これはモッコウバラというようです。この後、興福寺の方に行ってみました。それは次回に回します。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿