何かを。
ずっと待っていた。
中途半端に。
明るく暗い。
海の底で。
ずっとずっと。
何を?
自分でも分からず。
でも今日分かったよ。
私はずっと。
待っていた。
あなたを。
あなたを見た瞬間。
すぐに分かったよ。
私はあなたに会うために。
生まれここにへばりついてきた。
そして今日。
あなたが来た。
あなたは音もなく。
近くへ寄り。
そっとやさしく。
私にさわった。
そしてまた。
音もなく去って行った。
あなたが見えなくなるまで。
いや見えなくなった後も。
私は見ていました。
目を凝らしてじっと。
昨日までは待つ存在。
でも今日からは?
何もない存在。
あなたはもう。
ここへは来ないことを。
私は分かっているのだから。
いっそのこと誰か。
岩にへばりついた。
私の足を。
切り離してほしい。
潮の流れに。
この身をまかせ。
どこへなりとも。
運んでほしい。
おそらくは。
あなたに再び会うよりも。
私の命尽き果てるのが先。
それでいい。
ここにいても。
私は何もない存在。
たゆたい滅びても。
塵芥より。
微かな希望でも。
心は生きる。
だから誰か。
私の醜い身体を。
切り刻んでほしい。
なるべく遠くまで。
行けるように小さく。小さく。
ずっと待っていた。
中途半端に。
明るく暗い。
海の底で。
ずっとずっと。
何を?
自分でも分からず。
でも今日分かったよ。
私はずっと。
待っていた。
あなたを。
あなたを見た瞬間。
すぐに分かったよ。
私はあなたに会うために。
生まれここにへばりついてきた。
そして今日。
あなたが来た。
あなたは音もなく。
近くへ寄り。
そっとやさしく。
私にさわった。
そしてまた。
音もなく去って行った。
あなたが見えなくなるまで。
いや見えなくなった後も。
私は見ていました。
目を凝らしてじっと。
昨日までは待つ存在。
でも今日からは?
何もない存在。
あなたはもう。
ここへは来ないことを。
私は分かっているのだから。
いっそのこと誰か。
岩にへばりついた。
私の足を。
切り離してほしい。
潮の流れに。
この身をまかせ。
どこへなりとも。
運んでほしい。
おそらくは。
あなたに再び会うよりも。
私の命尽き果てるのが先。
それでいい。
ここにいても。
私は何もない存在。
たゆたい滅びても。
塵芥より。
微かな希望でも。
心は生きる。
だから誰か。
私の醜い身体を。
切り刻んでほしい。
なるべく遠くまで。
行けるように小さく。小さく。