今日の空は

乾くるみ 『イニシエーション・ラブ』

背表紙の説明書きにつられて読んでしまいました。初心な恋の描写も秀逸ですが…。最後のページで「えっ！？」となって面白い。もう一回読み直してしまいましたよ。80年代後半の若者の話です。その時代の空気も一緒に味わいました。
解説者が最後に書いている言葉、「レコードもテープも、Ａ面を聞いているときには、Ｂ面も一緒に回っているのだ。」に座布団一枚。

水彩画 ７３

筆ペンで。筆ペンのみで描かれた絵を水彩画と呼んでいいかどうかは分かりませんが。

油彩Ａ－４

研修にて ０８

前回と同じ枠組みで。

詩２８９「そらをみるいぬ」

そらばかりみているね。
うん。
かなしいのかい。
うん。
さみしいのかい。
うん。
あのこがいなくなったのかい。
うん。
くもをみてるのかい。
うん。
つきをみてるのかい。
うん。
かぜをみてるのかい。
うん。
ぼくらはのらだよ。
みすぼらしくて。
うろうろしてる。
あすはいきてないかもしれない。
やさしくされても。
きたいしちゃいけない。
うん。そうだね。でも。
ぼくはしんじているんだよ。
あのことば。
やさしくてやわらかくてあたたかだった。
ぼくがうまれてはじめてだった。
そらをみるのはうれしいからさ。
そらはたかくてひろくてあおいから。
ふかいところでつながってるって。
ぼくのきのせいだとしても。
それがとてもうれしいんだよ。