という本です。
最近こんなんばっかりやなぁ、と思われるかもしれませんが、実はこれは前買って読んだものをまた読み直したのです。買うきっかけは映画『いのちの食べかた』。のことを知ってから、俄然屠畜()について興味がわいてきたもので、本屋で見たときはすぐ買ってしまいました。
いやそれにしてもすごい本です。もともとは雑誌『解放』での連載なので、屠畜を生業としている人々に対する偏見や差別意識についても書かれていますが、何といっても圧巻なのは、屠畜の描写です。家畜が生きているところから料理できる肉になるまでの過程を事細かな絵と文章で説明しています。アメリカ、イラン、インド、エジプト、韓国、チェコ、モンゴル、東京、沖縄など、たくさんの国と地域で取材しており、それぞれの違いや共通点も分かって面白い。筆者の情熱が伝わってきます。(筆者は自腹で海外取材をし、お金も枯渇し、身体も壊し、休業寸前までなったらしい。)屠畜職人に対する尊敬に近いまなざしにも好感が持てました。
実は僕も動物をさばくことに対して憧れを持っているのです。たぶん狩猟民族に対する憧れと同様の種類かと思いますが。
最近こんなんばっかりやなぁ、と思われるかもしれませんが、実はこれは前買って読んだものをまた読み直したのです。買うきっかけは映画『いのちの食べかた』。のことを知ってから、俄然屠畜()について興味がわいてきたもので、本屋で見たときはすぐ買ってしまいました。
いやそれにしてもすごい本です。もともとは雑誌『解放』での連載なので、屠畜を生業としている人々に対する偏見や差別意識についても書かれていますが、何といっても圧巻なのは、屠畜の描写です。家畜が生きているところから料理できる肉になるまでの過程を事細かな絵と文章で説明しています。アメリカ、イラン、インド、エジプト、韓国、チェコ、モンゴル、東京、沖縄など、たくさんの国と地域で取材しており、それぞれの違いや共通点も分かって面白い。筆者の情熱が伝わってきます。(筆者は自腹で海外取材をし、お金も枯渇し、身体も壊し、休業寸前までなったらしい。)屠畜職人に対する尊敬に近いまなざしにも好感が持てました。
実は僕も動物をさばくことに対して憧れを持っているのです。たぶん狩猟民族に対する憧れと同様の種類かと思いますが。
じりじりじり。
と蝉が鳴く。
声は枯れ。
音も微かに。
この命。
尽き果てるまで。
咽も焼け。
潰れるまで。
今しかないのだ。
後は野となれ。
骨となれ。
鳴くことこそが。
俺であり。
つまり俺は。
鳴き声だ。
そう在りたい。
そうなりたい。
他の事は。
どうでもいい。
鳴く事だけが。
俺の全てだ。
と蝉が鳴く。
声は枯れ。
音も微かに。
この命。
尽き果てるまで。
咽も焼け。
潰れるまで。
今しかないのだ。
後は野となれ。
骨となれ。
鳴くことこそが。
俺であり。
つまり俺は。
鳴き声だ。
そう在りたい。
そうなりたい。
他の事は。
どうでもいい。
鳴く事だけが。
俺の全てだ。