電脳くおりあ

Anyone can say anything about anything...by Tim Berners-Lee

バーコードからQRコードへ

2004-09-08 08:59:52 | デジタル・インターネット
 最近、雑誌や商品やWebサイトの中でも時々見られるようになった、あの四角いバーコードみたいな記号を、「QRコード」という。QRというのは、Quick Responseの略で、今では、携帯電話でも読み取れるようになっている。私は、最近になって、JANコードのような1次元のバーコードと違ってかなりの量の情報が盛り込めることだけでなく、情報の量に応じて自由にサイズを変えたり、訂正機能などを付け加えることができることを知った。

 QRコードは日本生まれで、株式会社デンソーが開発し、特許を取っている。しかし、これを世界標準にするために、公開し自由に使えるようにし、株式会社デンソーウェーブというところに管理させている。Webサイトとしては、「QRコードドットコム」がある。その結果現在では、JISだけでなく、ISOでも認められた世界標準コードになっている。私の使っているブログサイトはないが、gooなどのサイトでは、QRコードを使えるようになっていて、携帯からもアクセスできるようになっている。

 ところで、QRコードは2次元のマトリックス方式だが、これは1次元のバーコードから進化したものだ。1次元のバーコードを何段も並べて情報を表示することもできるが、これでは効率が悪い。そこで、バーコードが積み重なった2次元コード(スタックドバーコード方式)が開発され、更に情報密度を上げたマトリックス方式のものが開発された。マトリックス方式のコードには、他に「DataMatrix」(CI Matrix社)「 Maxi Code」( UPS社)などがあるが、情報量はQRコードの方が圧倒的であり、変な言い方だが、コードの形がスマートだ。

 情報量として、最大で、数字で7089字、英数字で4296字、バイナリで2953バイト、漢字で1817字収納できるというのは、かなりの量だ。 ここで「最大で」という表現を使ったが、QRコードの特徴は、情報量により、コードの大きさを変えられる。21セル×21セルを最小とし、最大177セル×177セルまで使える。また、コード連結機能を使えば、最大16分割までして、細長く使えることもできる。

 カメラ付き携帯が普及し、でQRコードが簡単に利用することができるようになった。インプレスの「ケータイ新機能チェック 知ってる? QRコードの使い方 」では、QRコードの説明から携帯での使い方まで、わかりやすく説明している。また、blogでの活用については、gooの「QRコードの使い方」がわかりやすい。

 QRコードをつくるのは、簡単だろうか。営業用でなければ、無料で使えるサイトやソフトがある。携帯でちょっと実験という場合は、「QRのススメ」というサイトが便利だ。Web上で本格的に、QRコードを作ってみたいという場合は、「QRコードをつくってみる」が参考になる。これは、CGIで使えるようにしたものだ。ただし、初心者には少し難しいが、QRコードそのものの仕組みがよく分かる。

 と、ここまで書いてきて、「『QRコード』って実はスゴイ!」というblogの記事があるのを知った。「あいであのちから研究所」というところが運営しているブログだが、名前がすごい。これからは、バーコードではなく、QRコードを研究した方が良さそうだ。QRコードの活用され方を見ていると、いろいろな方面での活用が考えられる。

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1 コメント

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デンソーウェーブのFAQには (通行人です)
2005-03-14 18:25:13
デンソーウェーブのFAQには

> 決して"Quick Responseコード"の
> 略ではありません。

と書いてありますけれど…
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