「Adobe Creative Suite」というのは、アドビというソフト会社のPhotoshop,Illustrator, InDesignなどがセットになったデジタル・デザインのプラットホームとでもいうべきものだ。私たち出版に関わるものにとってはなじみ深いソフトであり、私のPCにもそれがインストールされている。ところで、私はそれをいままでずっと「アドビ クリエイティブ スーツ」と読んでいた。どうも、そうではなく、アドビ社の人たちは、「アドビ クリエイティブ スイート」と読んでいるようだということを、先日若い女性編集者に教えてもらった。
彼女は、アドビのセミナーに出ていて、アドビの人たちが「スイート」と読んでいることに気がついたらしい。そこで彼女は、「suit」と「suite」という文字の違いに気がついたという。英和辞典を調べると「suit」には、「ひとそろい」とか、「一組」とかいう意味もあるが、主として服のひとそろい、洋服のスーツを意味している。そして、「suite」もまた「ひとそろい」とか「一組」という意味がある。「一組のソフトウェア」という意味で使うときは、当然「suite」であり、「a suite of software」(ソフトウェア一式)と言うように使う。違いは、前者は動詞としても使われるが、後者は名詞だけであることだ。
ところで、小学館の「Progressive English-Japaniese Dictionary」によれば、「suite」は「スーツ」とも発音するそうだ。特にアメリカでは、その傾向が強いようだ。だから、本当は、「アドビ クリエイティブ スーツ」と読んでも間違いではなかったらしい。もちろん、そう読んでいる人が、「suite」を「suit」と間違えて読んでいたのか、それとも、アメリカ人の発音を聞いていて単純に「スーツ」と読んだのかどうかは、不明であるが、私の場合は、「suite」を「suit」と間違えて読んでいたようだ。
私はこのとき、はじめて、ホテルの「スイート・ルーム」の「スイート」をまた違う意味で勘違いしていたことに気がついた。私は、「sweet」と「suite」を間違えていたのだ。特に新婚旅行などにこの部屋を予約することが多いことや、「スイート・ルーム」という英語があるものと思い込んでいたので、「甘い部屋」「気持ちのよい部屋」という意味を考え、その分高級な部屋だと思っていたらしい。本当は、「suite」という単語一つで日本語の「スイート・ルーム」の意味を表していたのだ。彼女は、「スイート・ルームというのは、幾つかの部屋が組み合わさった部屋のことですよ」と教えてくれた。「間違ってもダブルベッドが置いてある部屋という意味ではありませんよ」と彼女は念押ししてくれた。
英語で、「 We rented a suite in the resort's best hotel.」というのは、「 私たちは、そのリゾート一高級なホテルのスイートルームに泊まった。」という意味であり、「a suite room」とは言わないらしい。「英辞郎」によれば、「特別室」という意味もあるらしい。もっともその「特別室」のもともとの意味は、「一続きの部屋」という意味であったようだが。「ウサギ追いし かの山」というのを、「ウサギ美味し かの山」と理解していたのと同じような間違いを私はずっとしていたことになる。この年になるまで、このことに気がつかなかったことはとても恥ずかしいことかも知れないが、考えてみれば私が「スイート・ルーム」を予約したのは、新婚旅行に行ったときのたった一回だけだったのだ。
彼女は、アドビのセミナーに出ていて、アドビの人たちが「スイート」と読んでいることに気がついたらしい。そこで彼女は、「suit」と「suite」という文字の違いに気がついたという。英和辞典を調べると「suit」には、「ひとそろい」とか、「一組」とかいう意味もあるが、主として服のひとそろい、洋服のスーツを意味している。そして、「suite」もまた「ひとそろい」とか「一組」という意味がある。「一組のソフトウェア」という意味で使うときは、当然「suite」であり、「a suite of software」(ソフトウェア一式)と言うように使う。違いは、前者は動詞としても使われるが、後者は名詞だけであることだ。
ところで、小学館の「Progressive English-Japaniese Dictionary」によれば、「suite」は「スーツ」とも発音するそうだ。特にアメリカでは、その傾向が強いようだ。だから、本当は、「アドビ クリエイティブ スーツ」と読んでも間違いではなかったらしい。もちろん、そう読んでいる人が、「suite」を「suit」と間違えて読んでいたのか、それとも、アメリカ人の発音を聞いていて単純に「スーツ」と読んだのかどうかは、不明であるが、私の場合は、「suite」を「suit」と間違えて読んでいたようだ。
私はこのとき、はじめて、ホテルの「スイート・ルーム」の「スイート」をまた違う意味で勘違いしていたことに気がついた。私は、「sweet」と「suite」を間違えていたのだ。特に新婚旅行などにこの部屋を予約することが多いことや、「スイート・ルーム」という英語があるものと思い込んでいたので、「甘い部屋」「気持ちのよい部屋」という意味を考え、その分高級な部屋だと思っていたらしい。本当は、「suite」という単語一つで日本語の「スイート・ルーム」の意味を表していたのだ。彼女は、「スイート・ルームというのは、幾つかの部屋が組み合わさった部屋のことですよ」と教えてくれた。「間違ってもダブルベッドが置いてある部屋という意味ではありませんよ」と彼女は念押ししてくれた。
英語で、「 We rented a suite in the resort's best hotel.」というのは、「 私たちは、そのリゾート一高級なホテルのスイートルームに泊まった。」という意味であり、「a suite room」とは言わないらしい。「英辞郎」によれば、「特別室」という意味もあるらしい。もっともその「特別室」のもともとの意味は、「一続きの部屋」という意味であったようだが。「ウサギ追いし かの山」というのを、「ウサギ美味し かの山」と理解していたのと同じような間違いを私はずっとしていたことになる。この年になるまで、このことに気がつかなかったことはとても恥ずかしいことかも知れないが、考えてみれば私が「スイート・ルーム」を予約したのは、新婚旅行に行ったときのたった一回だけだったのだ。
ついでにいえば、suiteはスイートと発音しますが、sweetはスウィートと発音しますので、発音は一致しません。