電脳くおりあ

Anyone can say anything about anything...by Tim Berners-Lee

親子クリーンオリエンテーリング

2005-06-19 21:17:12 | 子ども・教育
 飯能市の幾つかの学校で、学校公開の一環として「親子クリーンオリエンテーリング」が学校とPTAとの共同開催として行われた。昨年までは、平日に子どもたちだけが、学校で行っていたものだ。今年から、年2回、土曜日を使って保護者も参加できるようになった。飯能市全体がどうかわからないが、大きな学校行事だと思った。会社が休みなので、私が参加した。お父さんが多いのかなと思ったが、土曜日のせいか、お母さんの方が多かったと思う。
 内容は、次の3つがである。
 1 子どもたちは縦割り班(1年生から6年生までの混合)で回る。
 2 子どもたちと一緒に学区内を回りながら、ゴミ集めをする。
 3 学校に戻ってきたら、子どもたちと一緒にゴミを種類ごとに分別する。
 そして、行事の趣旨としては、「身近な自然、環境に目を向けさせ、郷土への関心を持たせる」「縦割り班で、協力して活動する態度を育てる」ということがうたわれていた。

 子どもたちは月曜日が振り替え休日になっていて、普段通りの時間にいつもの通りに学校に出かけていった。我が家の近くが、集合場所になっており、6年生の班長さんがちょっと身体の調子が悪いので、我が息子が班長代理で、下級生を3人ほど引き連れて学校に行く。4人が並んで歩いているのを見ていると、何となく、カルガモの親子のようなイメージだ。息子が大きくて、他の3人は女の子でとても小さいのだ。というわけどうか、私が見ていると、何となく恥ずかしそうに、私を見ないように歩いていった。

 子どもたちは、8時頃学校に出かけていったが、保護者は9時に学校のグランドに集合ということになっていた。一応汚れてもいい格好と、軍手、ゴミ袋を持ち、新聞紙の回収日ということでもあり、溜まった新聞紙を抱えて学校に向かった。家を出て驚いた。家のすぐ近くに幼稚園があるのだが、なんだかその幼稚園も同じようなことをやっているようなのだ。今日は、いつもと違って、お父さんが付き添いでたくさん来ていた。

 学校に行き、新聞紙を渡し、受付をすませると、子どもたちと一緒に縦割り班に入って並ぶ。私たちの班は、6年生が2人、5年生が2人、4年生が2人、1年生が一人という構成になっていた。全体で7人で、保護者は男2名、女2名だった。残りの子どもの保護者は必ずしも欠席というわけではないが、別の役割を持っている人たちもいるようだった。班には、地図を見ながら進路を決める班長さんと、ポイントごとにシールを貰い、用紙に貼って行く係がいた。ポイントには、特徴のある植物があり、それの葉っぱや花や特徴などを勉強する。シールを貼る用紙には、その植物の写真が印刷されていて、子どもたちはポイントの植物を観察していた。

 ポイントは20ポイントほどあったようだ。すべてを回った班もあったようだが、一筆書きと同じように、コースを上手く取らないと、時間内にすべてを回るのは難しそうだ。我が班は、4つ回れなかったようだ。私の覚えている植物は、「クワ」「鬼ぐるみ」「アジサイ」「サツキ」「ユリノキ」「すずかけ」「イチョウ」「タチアオイ」「イチイ」など。歩きながら、ゴミを見つけたら拾うことになるが、だいたいみんな同じような進路になり、ゴミの方はあまり拾えない。

 9時半頃スタートして、校庭に帰り着いたのは11時20分くらいで、湿度が高く、蒸し暑いせいか、子どもたちは2時間くらいの歩きにかなり疲れていたようだ。私も汗だくになり、疲れた。他の保護者の人たちも、汗をぬぐいながら、歩いてた。今日は特別な日なのか、保護者に甘えながら、手を引かれている子もいた。そういう意味では、楽しい時間だったのかも知れない。しかし、保護者がいない子どもたちは、何となく寂しそうだった。その辺が課題なのかも知れない。

 歩きながらの子どもたちの話を聞いていると、自分の家の近くに来ると友だちにここら辺がどうなっているか説明したり、知らないところだとこんなところがあるのかと驚いたりしていた。私たちは、学校区の全体をあまり知らない。特に、新しい家があちこちにできており、半分くらいは、よそから来た人のようだ。だから、保護者の方も、案外と知らない場所が多い。今は、子どもたちもあまり出歩かないし、外で遊ばなくなってしまった。そういう意味では、とてもいい行事だと思った。保護者もほとんど知らないもの同士だが、歩きながら、自分たちの住んでいるところなので、ふと共通の話題があったりして驚いたりしてしまう。

 子供会や学校の役員などに対してつい身を引いてしまう保護者も、こうした活動には抵抗なく参加できるし、子どもも楽しそうで、それなりに意義のある活動だと思った。飯能市は、森林都市宣言をしているだけあって、私たちが住んでいる学校のように、自然が豊かで、神社仏閣もいくつかあり、環境が整っていて、車の通行量がそんなに多くない道路があり、こうした活動がしやすい。先生方は、もちろん安全に留意し、ポイントごとに立っていたりと大変そうだが、子どもたちの元気な声ににこやかに笑っていた。運動会とはまた違った、地域社会との連携の仕方だと思った。大切にして欲しい行事だ。



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